2011年5月12日 13時43分
文部科学省は12日、福島第1原発周辺の土壌に含まれる放射性物質を調査した結果、
ヨウ素とセシウム以外に「ランタン140」や「テルル129m」など複数の核種を検出
したと発表した。ランタン140の半減期は約2日と短く、放射性物質の大気中への放出
が続いていることを裏付けた。
文科省は、新たに検出された核種は、これまでに確認された半減期約30年のセシウム
137などに比べ、半減期が短いと説明。「検出量もヨウ素やセシウムより少なく、人体
に与える影響は比較的小さい」としている。
ランタン140は、原発から23〜62キロの地点で10日に採取した土壌から、土
1キログラム当たり24〜640ベクレル検出。テルル129mは、2〜62キロの地点
で3日から10日にかけて採取した土壌から、同540〜18万ベクレル検出された。
ヨウ素やセシウムと同様、原発の北西方向を中心に検出量が多い。(共同)
▽記事引用元 東京新聞 TOKYO Web
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011051201000514.html