東大、マウスの血管内部を瞬時観察できるシステム開発−血栓も確認
東京大学の西村智特任助教らは生きたマウスの血管内部をリアルタイムで
観察できるシステムを開発した。
マウスの体内にある血管と白血球、血小板をそれぞれ違う蛍光色素で染めた。
血管内を転がる血小板がたまって血栓をつくる様子を初めて観察できた。
どれだけ離れた点が区別できるかを示す分解能は従来の数マイクロメートル
(マイクロは100万分の1)から0・2マイクロメートルになった。
血小板の大きさは2マイクロメートル程度で、従来手法では血小板の塊が
ぼんやり見える程度だった。脳梗塞や心筋梗塞などの疾患のメカニズムの解明が期待できる。
厚みのある試料の断面を観察できる共焦点レーザー顕微鏡をシステムに組み込み、
システム内の鏡や光学フィルターの配置などを調整し、細かい物をくっきり見えるようにした。
3種類の蛍光色素をマウスの体内に注射し、麻酔をかけて眠らせた。
▽ ソース 日刊工業新聞
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720110228aaal.html 依頼を受けて立てました。