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155名無しのひみつ
植物細胞核:DNA複製制御の仕組み解明 千葉大大学院教授らMP受容体発見 /千葉
 ◇「暗い場所で、まともに育たず」裏付け

 植物細胞内にある葉緑体が出す「MP」という物質が細胞核のDNA複製を制御する仕組みを、千葉大大学院の
田中寛教授(48)=分子遺伝学=の研究チームが解明した。研究結果は、農作物の生産性の向上や、
品種改良に役立つという。論文は6日、英科学誌「ネイチャーセルバイオロジー」電子版に掲載された。

 葉緑体はもともとバクテリアの子孫で、植物細胞に寄生して進化し、細胞内の器官になったとされている。
田中教授らは09年、光が当たるのをきっかけに「寄生」している葉緑体がMPを出し、「宿主」である植物細胞核の
DNA複製を制御することを突き止めた。しかし、この時点で詳しい仕組みは分かっていなかった。

 今回の研究では、細胞内でMPとペアになる「MP受容体」が発見された。受容体は、細胞内で核のDNA複製に
必要なたんぱく質の一部を分解し続け、複製を阻害している。だが、MPとくっつくと分解が止まり、複製が始まるという。

 田中教授は「MPは光がある時しか出ないので、光がないとペアになれないMP受容体がたんぱく質を壊し続け、
DNA複製ができない。暗い場所でどんなに栄養をあげても植物がまともに育たないことが裏付けられた」と説明する。【斎藤有香】

http://mainichi.jp/area/chiba/news/20110307ddlk12040070000c.html