【化学】ピロリ菌を殺菌・増殖抑制するオリゴ糖の大量合成法を開発/東北大など

東北大学工学研究科バイオ工学専攻の正田教授の研究グループと野口研究所（公益財団法人）は、
胃癌や胃潰瘍などの原因となるピロリ菌を殺菌あるいは増殖抑制するオリゴ糖の大量合成法を開発しました。
合成ターゲットとなったオリゴ糖は、Ｎ−アセチルグルコサミンとガラクトースという二種類の単糖が、
α結合を介して結合したものです。水中で脱水縮合剤と酵素を使ってわずか２工程で合成することができます。
本成果は、３月２６日から神奈川大学で開催される日本化学会において発表されます。


【背　景】
　世界人口の約半数に感染しているとされるピロリ菌は、慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、
胃癌の要因の一つであることが知られています。
２００４年に信州大学の研究グループにより、胃粘膜深層に存在するα結合を有するＮ−アセチルグルコサミン
含有オリゴ糖に、ピロリ菌増殖を抑制する作用があることが発表されました。
それ以来、世界中でそのオリゴ糖の人工合成が試みられてきました。
しかし、これまでに報告された化学合成では、糖の水酸基の保護・脱保護が不可欠であるため、
多量の有機溶媒を用い、少なくとも１０段階以上の複雑な合成経路や技術が必要でした。
したがって、出発原料である無保護の単糖から、目的オリゴ糖に至る収率は低いものでした。
そこで、工業化可能で、且つ、安価でより簡便な製造方法が強く求められていました。


【本技術の開発により解決しようとする課題】
　本発明は、このような従来の問題点を解決するために、より高効率で、保護基の導入や除去を伴なうことなく、
無保護糖から効率よくαで結合したＮ−アセチルグルコサミン含有オリゴ糖を製造する方法を提供するものです。

本文>>2に続く

▽参考資料1　ヘリコバクター・ピロリによる胃粘膜傷害（wikipediaより）
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/9e/H_pylori_ulcer_diagram_ja.png
他の図はソースを参照下さい

▽記事引用元　東北大学プレスリリース（2011年2月 8日 16:30）
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2011/02/press20110208-2.html

>>1続き

【課題を解決するための手段】
　ジメトキシトリアジン試薬（ＤＭＴＭＭ）を用いることにより、無保護のＮ−アセチルグルコサミンから、
水中において一段階で、本合成の鍵となる糖供与体（ＤＭＴ糖供与体）を高収率で調製しました。
さらに、このＤＭＴ糖供与体は、野口研究所において開発されたα―Ｎ−アセチルグルコサミニダーゼという
微生物由来の糖加水分解酵素によく認識され、ガラクトースに対して効率よく糖転移が進行し、
目的とする二糖が生成することを初めて見出しました。
　本合成法を用いると、水溶液中一段階で調製できるＤＭＴ糖供与体を基質として、
α―Ｎ−アセチルグルコサミニダーゼの作用により、抗ピロリ菌効果を有するオリゴ糖が、
わずか２工程で、５０〜６０％という、従来法に比べ格段によい収率で調製することができます。

【発明の効果】
・Ｎ−アセチルグルコサミン（ＧｌｃＮＡｃ）がαでガラクトース（Ｇａｌ）に結合したオリゴ糖鎖
（αＧｌｃＮＡｃ−Ｇａｌ含有オリゴ糖鎖）は、従来の抗生物質とは全く異なり、あらゆるピロリ菌の生育に
必須の増殖活動を抑制するという機序でピロリ菌に対する抗菌作用を示すことが期待できることから、
抗ピロリ菌剤としての使用が期待できます。
・また、本発明によりαＧｌｃＮＡｃ含有オリゴ糖鎖を、人工高分子担体あるいは、
クラゲや卵白などの容易に入手可能な天然のムチン型糖蛋白質糖鎖へ導入可能です。
したがって、調製した物質は、ピロリ菌増殖抑制剤として、サプリメントや飲食品添加物として有用であると考えられます。
・また、ピロリ菌増殖抑制剤を含有する飲食品は、機能性飲食品や健康飲食品として有用です。
ピロリ菌増殖抑制剤を含有する医薬製剤は、ピロリ菌に起因する消化器系疾患、特に胃炎、胃潰瘍、
十二指腸潰瘍のような胃疾患を軽減したり治癒したり予防したりする医薬品として、期待されます。

〔成果発表〕
　２０１１年３月２６日から、神奈川大学（横浜市）で開催される日本化学会第９１回春季年会で発表を予定しています。
なお、本研究に関連した特許を出願しています。

引用以上

すごい

ポロリもあるよ

生かさず殺さずでサプリを使い続けさせるのは商売としては美味しいだろうが、
抗生物質であっさり除菌治療するのが本人のため

モノ自体は実用的には微妙だなあ。
治療効能を謳うと分類は食品じゃなくて医薬品だけど、医薬品として認可されるには
臨床治験で従来の医薬品よりもメリットがあることを示さなきゃいけないわけで
抗生物質より成績が良い結果が出るとは思えないしねえ。

反応がほかの二糖合成に応用できるかどうかって方に期待かな。

すごいやん。胃ガンが減るかも！

ピロリ菌はぜんそく抑制効果があり、かつピロリ除菌をすると食道癌になりやすいというデータもある。

>>8
回虫がいればアレルギー疾患を発症しにくいのと似てるね。

ピロリ除菌して後悔してる

東北大凄い。
京大を越して東大と並ぶくらい開発発明のニュースが多いかも。
東北来てる。

LG21の立場は..

なんか最近、大学頑張ってんなぁ。
その技術を中国韓国に持って行かれない様にして欲しい。
ＮＨＫとか見てても、中国と技術提携したとか団塊が喋ってるが、
向こうは提携なんてこれっぽっちも思っていない事にに何故気付かないんだろう。
つくづくアホだなと思う。

>>13

気がつかないんじゃなくて、稼げないから泣く泣く出稼ぎ行商してるだけ
日銀が意固地になってカネ刷らないのがデフレの原因。
円が足りないから円高にもなる。
アメリカみたいに50兆円くらい日銀がカネ出さないとデフレは終わらないのに、
日銀は東大法卒でできた官僚組織なので間違いを認めない。

これまで経済自殺が少なくとも10万人はいる。軽く内戦状態。日銀は戦前の大本営と同じ。そしてマスコミはマスコミ。

大学も今は経営努力とかで留学生で溢れている。その方が国がカネ出すから。

日銀法改正か、日銀廃止で良いくらい。政府紙幣出せば財政赤字も本来存在しない。今だって日銀が兄弟分の財務省に協力的ならば問題ないもの。大本営と関東軍が喧嘩しながら勝手して国民を苦しめるの図。

ロリ菌を殺菌に見えた

>>8
食道ガンと胃ガンの好きな方が選べるんですね？

ま〜たノーベル賞だよ

人類の半分も感染してる菌なら、すでに共生関係が成立しかかってる。
除菌すると別な疾患の引き金になる。すでにリューマチ等との関連が
疑われている。ガンを恐れるあまりにリューマチで死ぬまで苦しみたい？

ピロリ菌は胃・十二指腸潰瘍の原因菌、
体調を崩すとその酸性が薄れ、食道からピロリ菌が進入してきて内壁を食い荒らす。
だが胃・十二指腸潰瘍は完治できる病気、
これを慢性化させると癌になることが多い。

ピロリ菌と人類のつきあいは長い
数万年の現生人類ルーツの追跡にさえピロリ菌の遺伝子型が利用されている。

本当の原因は結局社会主義の官僚にある。
こいつらが無駄金削減できないような仕組みを作り上げたおかげで財政赤字が膨らみ、
国債大量発行→不景気で金利があがるときついから結局国債を買い支えて国債の低金利維持するしかない銀行

→国債優先だから企業に貸すお金なしand低金利と輸出による縁供給減で円高→市場の金不足and輸出減って円供給減→デフレ

要は官僚や役所は一回バッサリいく必要がある。
こいつらは切り捨てるとまずい部分を、巧いことまぶして仕訳させないようにしている。
それを一回解散させてバラバラにしてから効率的な組織に作り替える必要がある。

そうすれば国債発行額が減って、投資が始まる。

ピロリ菌云々というのは要は素人に「役に立つ研究ですよ」とアピールするための目くらまし
このニュースの本当のウリは水中の反応なので有機溶媒を使わないことと
本来合成するのに何段階も踏まなければならないのを大幅にショートカットできる点

これで他のオリゴ糖も効率よく合成できるなら素晴らしい発見だな
まあノーベル賞は無理だろうけど

ピロピロ(´･ω･｀)

>>18
癌にもリューマチにもなりたくない。
この研究はこのまま進めて、リューマチを防ぐ研究も進めて欲しい。

というのが一般的な意見だと思うけど、
なぜそんなにトレードオフの呪縛に縛られているんだ？

>>23

2ちゃんねるにはこういう奴ばっかだよ
ひとつのことで全てのことを解決できなきゃ無意味らしいんだ。理解できないね。

積み重ねが進歩になる
百里の道も一足から

>>23-24
アホな研究者どもは、単純に除菌することしか考えてねえじゃん
そのせいで引き起こされるかもしれない新たな疾患なんてハナから考えてもねえし。
新たな疾患を疑わせる状況証拠が出てきても、ひたすら無視。

「ピロリ除菌しないとガンになるよ、怖いよ」って洗脳されて
まだ胃潰瘍にもならないうちから薬で除菌させられる連中は
お人よしのアホとしか言えない。（潰瘍ができちゃってるなら仕方ないが）

関連銘柄は2112か？

とりあえず毎日ココア飲めココア
カカオポリフェノールは有効だぞ

まあ、抗生剤で完全に叩こうとすると耐性が生まれる。
さらに細菌叢というものは出生後形成されて、様々な菌の相互関係で成り立っているので
１つを除去したところで問題が生じるだけだ。
ということで、ピロリ菌も完全な悪玉というわけではないので
完全に死滅させようとする現行の治療法には問題があるわけでございます。

増えすぎることに問題があるわけだが、それはホスト側に要因がある場合が多いとw

＞ピロリ菌

なんかイラッとする名前だな

胃癌で手術して、ピロリ菌の退治のため
抗生物質を飲んだけど、退治できなかった

完全に退治するのではなく、少し弱らせることができたらいいな

>>6
抗生物質を飲めない人間もいることを知って欲しい
中枢神経をちょっとだけ傷めてて
普段はだいじょぶなんだけど
テトラサイクリン系、マクロライド系、キノロン系の抗生物質を飲むと
生命維持機能が麻痺して呼吸が止まったり顔面の感覚が無くなったりひどい不整脈が出たり
意識を失ったりして死にかける
βラクタム系は大丈夫なんじゃないかと期待してるけど
飲んだことないからどうなるかわからない
恐い

これは素晴らしい研究だ。

>>29
ピロリ菌に感染しているとアレルギーになりにくい、とか聞いたことあるな
何のかんのいって健康な状態ならピロリ菌は粘膜の内側に侵入はしてこないわけで、
そうすると免疫系が適度に賦活化されるとか何とか

で、オリゴ糖とかいっても、あっという間に耐性がつくんじゃねーのと思う
何十万人とか投与しまくれば耐性を獲得するピロリ菌も出てくるだろ
アホすぐる

健康な人間が胃潰瘍にならない理由としてこのオリゴ糖または類似物質が
関係してたりするかもしれない。すると大量投与によって生まれた耐性菌によって
今まで胃の中にピロリ菌飼ってても健康だった人間まで迷惑をこうむる
可能性があるわけよ。とんでもないことになるかも。

製薬会社は笑いが止まらないか。

>>21
野研だし明らかにそこだろたかだか2糖作るのに何段階ブロックしてはずすか。
それで収率が…だからな。

保守

除菌しちゃった自分はどうすればいいのかね。

ヌッ（迫真）