【感染症】植物の病気素早く診断できる細菌検出システムを開発/東大

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1一般人φ ★
 東京大学の難波成任教授らは、かびや変色などを引き起こす植物の病気を、簡単に素早く診断できるシステムを開発した。
特定の病気を起こす細菌だけを検出する培地の設計アルゴリズム「SMART(スマート)」を作成した。
スマートを使い作製した培地は雑菌の増殖を抑え、目的の細菌のみを生育できる。従来の培地では雑菌が生えやすく、
目的の細菌と他の細菌を見分けるのが難しかった。
 専門技術や設備が不要で、農家の人が自分で農作物の病気を診断できる。
さらに医療診断や食品管理などの分野で、特定の細菌の判定や計測にも使える可能性があるという。
 成果は米科学誌プロスワン電子版に28日掲載された。
 特定の細菌が取り込みやすい糖類や、雑菌を殺す抗生物質などの情報を、世界中のデータベースから収集。
集めたデータから、病気の原因となる細菌だけが生き残るよう設計した培地を88種類作った。

▽記事引用元 日刊工業新聞(2011年01月31日)
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720110131eaai.html

▽PLoS ONE
「New Detection Systems of Bacteria Using Highly Selective Media Designed by SMART
Selective Medium-Design Algorithm Restricted by Two Constraints」
http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0016512

2名無しのひみつ:2011/02/11(金) 08:59:07 ID:wWKHbeu4
>>1
http://journal.mycom.co.jp/news/2011/02/10/110/index.html
東大、微生物を選択的に培養できる培地設計理論を開発

東京大学の難波成任教授らによる研究グループは、植物の病気を簡易かつ迅速、
そして高感度で安価に診断する技術の設計システムを確立したことを発表した。
同技術を用いた診断キットは、専門技術や特別な設備が無くても使用でき、農家や家庭で一般の人が
自ら診断できるほか、
現場の専門家が従来1週間以上要していた病害診断を最短1日で判定することができるようになるという。
米国の科学誌「PLoS ONE」(オンライン版)に掲載された。

農業において、連作障害の原因となる土壌病害や、種子伝染性の病害を含む多くの病害が生産性向上や
品質向上の障害となっている。種子伝染性の病気の被害は全世界で年間4兆円に上るとされており、
土壌病原菌による被害は、世界で年に10兆円に上ると言われている。
こうした連作障害を解決するためには、病原菌の判定と菌に汚染した圃場の菌が発病に達する密度かどうかを判断し、
土壌消毒が必要かどうか判定し、適切に土壌消毒を行う必要があるが、そのためには菌の種類の判定と
菌の密度を測定する培地が必要となる。また、空気伝染性の病気も無視できず、大豆だけでもその影響は
世界で年間8000億円に上るとされており、これらについても菌の種類の判定が必要となるが、
その効率的な診断法の統一的設計理論はこれまで無かった。

培地の1つに特定の微生物を検出することを目的に、それのみを生育させる「選択培地」と呼ばれるものがあり、
現在では医療、食品衛生、検疫、環境、新薬開発、農業などの諸分野において、選択培地は病原体をはじめとする
標的微生物を検出する手法として用いられる。

そのため、これまでにさまざまな微生物を標的とした選択培地が考案されているが、
環境中の雑菌を抑制することは容易ではなく、例えば1gの土壌には約100億個の(約1000種に相当する)微生物が
存在すると言われており、選択培地の開発は困難とされていた。結果として、すべての標的微生物に対して
選択培地が開発されているわけではなく、また、開発されている選択培地は標的微生物以外の微生物(雑菌)も生育
してしまう不完全な選択培地しか事実上存在せず、専門家による鑑識でしか雑菌の巣の中に標的微生物のコロニーを
見付けることが出来なかった。

これは、専門家が長年の経験と試行錯誤に基づいて培地に加える成分を吟味し組成を編み出し
選択培地を設計することでしか判断できなかったためで、偶然と幸運を伴うため、法則性がなく、1つの選択培地が
次の新たな標的微生物を対象とした選択培地の開発に参考になるわけではなかった。

今回研究グループでは、あらゆる微生物に対する選択培地の開発に応用可能な、培地設計理論
「SMART(Selective Media-design Algorithm Restricted by Two Constraints)」を考案。
実際に、その理論に基づいて選択培地を多数設計すると同時に、これまでにないスタイルの検出系を新たに4種類開発したという。

http://j.mycom.jp/news/2011/02/10/110/images/011l.jpg
3名無しのひみつ:2011/02/11(金) 09:11:16 ID:wWKHbeu4
やはり、耐性菌との戦いに突入してしまうのだろうか・・
本来の農業は高効率とは無縁の付加価値の高い作物を生産すべきで、
縮小を続ける農地で、増え続ける人間と家畜を養おう何て、
どだい無理な話なんじゃ無いのかな?
4名無しのひみつ:2011/02/11(金) 12:53:30 ID:6aq2Ml6o
>>1から>>2まで10日とかどんだけ過疎なんだよ。

やはり農業への関心は薄いんだな。
5名無しのひみつ:2011/02/11(金) 19:03:22 ID:KV98EWE9
>>4
というよりも、内容が発見とかじゃなくて、
農家や研究者にとって有用ってものだから、関係ない人がレスしないからだと。
2ちゃんねる使う農家の人が少ないのだろう。高齢の人の割合が多いだろし。
6名無しのひみつ:2011/02/11(金) 19:46:50 ID:CAEccarL
>>5
科学板で関係あるからレスしてんのなんてエネルギーネタでの工作員ぐらいだろ。
7名無しのひみつ
>>6
いや、だから関係する奴ぐらいしかレスしない内容じゃないかって。
植物のスレはもともとあまりレスつかないし。
でも、確かに農業オタ、キャベツオタ、ピーマンオタとか聞いた事無いから、
それが興味ないんだというならそうなのかもしれない。
ちなみになぜ関係ないど素人の俺がこのスレにしるしをつけてたのは、
農家の人や研究者が、どういう感想を抱くのか興味あったから。