さまざまな細胞に変化できるiPS細胞(新型万能細胞)を使い、突然死のおそれもある遺伝性の心臓病
「QT延長症候群」の患者の皮膚から心筋細胞を作ることに、イスラエル工科大の研究チームが成功した。
患者の心筋細胞を大量に作って開発中の薬の効果を確かめれば、重大な副作用の早期発見にも役立つ。
iPS細胞の生みの親である山中伸弥・京都大教授が、「iPSが最も早く実用化される例になる」と予測して
いた。17日の英科学誌ネイチャーに発表した。
QT延長症候群は心臓を動かすために細胞同士がやりとりする信号がうまく伝わらず、脈が乱れて立ちくらみや
失神などの発作を起こす。薬剤の服用が不整脈の引き金となって、死に至る場合もある。
(2011年1月17日13時59分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110117-OYT1T00601.htm