【心理/精神病理】「見知らぬ他人妄想」と「脳の中のゴースト」 カプグラ症候群
1 :
星降るφ ★:
「見知らぬ他人妄想」と「脳の中のゴースト」
2010年12月16日
Jonah Lehrer
よく見知ったはずの人物が非現実的に感じられ、「見知らぬ他人に入れ替わっている」
と感じられる妄想がある。古典的には、カプグラ症候群と呼ばれる精神疾患だ。[カプグラ
症候群は、「家族・恋人・親友などが、瓜二つの替え玉に入れ替わっている」という妄想を
抱く精神疾患の一種で、1923年にフランスの精神科医カプグラによって報告された]
以下、Benedict Carey氏が『Times』に書いた記事から引用しよう。
アイデンティティ[人格の同一性]に関連した妄想を生じる時、その脳は、感情中枢が
前頭正中部の領域とうまく接続していないか、あるいは十分な情報を提供していないかの
いずれかであることを、これまでの研究は強く示唆している。
ニューヨーク大学の神経学者Orrin Devinsky氏は、2009年1月に『Neurology』誌に発表
した症例の分析において、この種の妄想を抱く人は通常、脳の左半球よりも右半球により
大きなダメージを受けていると報告している。
左半球は主に、直線的な思考や言語といった機能をつかさどる傾向にあるのに対し、
右半球では、言葉の抑揚や強勢をどのようにするかなどの「全体的な判断」がより多く
処理される傾向にある。
Devinsky氏によると、右半球がダメージを受けていることにより、親や愛する人と
一緒にいても慣れ親しんだ感情の高まりを感じられないとき、その人の脳の左半球は
この葛藤を、自らの断定的な論理によって解決し、「その人物は替え玉に違いない」
と判断するのだという。
これを読んで私は、[イギリスの小説家]ヴァージニア・ウルフの言葉を思い出した。
彼女は「自己」を、われわれの唯一の「テーマであり、繰り返し訪れる、半ば記憶され、
半ば予見されているもの」だと述べている。この言葉は、アイデンティティの謎めいた
本質、つまり、記憶と感情と感覚を錬金術のように混ぜ合わせた中から現われるもの
としてのアイデンティティをうまくとらえている。
「自己」とは、単一のもののように見える――「私は私」ではないか。しかし実際には、
自己の感覚は、脳のどこか1つの領域で作られているわけではなく、脳全体に張り巡ら
されたニューロンの広大なネットワークに支えられている。つまり私とは、「場所」
というよりは「プロセス」なのだ。
カプグラ症候群は、この「自己」が脆弱なものであることを示している。私自身の視点を
離れた現実について、私は想像することができない。けれども、何かの事故が起これば、
このデリケートな「ゴースト」は消えてしまう。私は突然別の誰かとなり、自分の母親は
偽物であると確信するようになる。
自己が人間の経験に果たす重大な役割を考えると、われわれが自己について知っている
ことの少なさには愕然とするほどだ。われわれが自己を創発特性 (emergent property:
個々の要素が集まり全体として示す性質)の一種とみなしている事実は、自己が何で
あるか、それがどこから来るのか、誰も本当には理解していないことの表われだ。
[創発(emergence)とは、部分の性質の単純な総和にとどまらない性質が、全体として
現れること。局所的な複数の相互作用が複雑に組織化することで、個別の要素の
振る舞いからは予測できないようなシステムが構成されること]
{この翻訳は抄訳です}[日本語版:ガリレオ-高橋朋子/合原弘子]
(
>>2以降に続く)
▽記事引用元 WIRED VISION
http://wiredvision.jp/news/201012/2010121622.html
2 :
星降るφ ★:2010/12/16(木) 11:23:14 ID:???
(
>>1の続き)
少しのあいだ、この不思議さを考えてみてほしい――自己は、さまざまな精神的
プロセスによって作り上げられた、壊れやすい虚像だ。しかし、そうでありながらも、
自己は神経活動に対して、非常にリアルな変化をもたらしている。(ほとんどの場合、
どの感覚に注意を向けるかは自己が選択しており、したがって大抵の場合、
われわれは注意を向けることを通じて、自己自身が仕掛けた効果に「驚く」ように
なっている。これらの感覚細胞はやがて感度と発火頻度を向上させ、意識の細い流れに
入り込みやすくなる。このような現象は、選択的注意[selective attention]または実行
注意[executive attention]と呼ばれる。)
[後からあらわれた]創発特性であるはずの「自己」が、それを生み出したところの
細胞に、リアルな電気的変化を生じさせるのだ。それはまるで、「ゴースト」が
機械を操作しているようなものではないだろうか。
[「機械の中の幽霊」(The Ghost in the Machine)』はイギリスの哲学者ギルバート・
ライルの言葉で、心身二元論を批判するもの。アーサー・ケストラーも1967年に
同名の本を出版した。士郎正宗の『攻殻機動隊』等にも影響を与えている]
(記事ここまで)
3 :
名無しのひみつ:2010/12/16(木) 11:25:26 ID:l6T3X92Q
ゴーストが囁くのよ
4 :
名無しのひみつ:2010/12/16(木) 11:29:03 ID:tia/zs69
いや誰かではなく世界が変わった気がするのだが
5 :
名無しのひみつ:2010/12/16(木) 11:38:29 ID:I8N0o+Nu
ルーピーが別人に入れ替わっています。
6 :
名無しのひみつ:2010/12/16(木) 11:43:02 ID:Un3RTX4R
日本人のためでないマニフェストに入れ替わている!
7 :
名無しのひみつ:2010/12/16(木) 11:45:36 ID:6lGC9kbV
右脳左脳を右半球左半球と訳す馬鹿
8 :
名無しのひみつ:2010/12/16(木) 11:50:59 ID:APKuumx7
「本当の自分」を探して旅に出てしまう人達もこの病気なんじゃないか?
9 :
名無しのひみつ:2010/12/16(木) 12:00:34 ID:LP5eaoRV
10 :
名無しのひみつ:2010/12/16(木) 12:02:50 ID:oLBkVORH
11 :
名無しのひみつ:2010/12/16(木) 12:15:05 ID:TaVrufUv
気まずいことや強いストレスがあると、そうなるわ
俺の経験だけど
12 :
名無しのひみつ:2010/12/16(木) 12:17:04 ID:Uv9rVCHp
13 :
名無しのひみつ:2010/12/16(木) 12:33:20 ID:KY17fD7B
ガクブル
14 :
名無しのひみつ:2010/12/16(木) 12:33:49 ID:7Tj3tyot
ボディスナッチャー 盗まれた街 に至る系譜
15 :
名無しのひみつ:2010/12/16(木) 12:47:59 ID:s9sbAId1
ありがたいお言葉をちりばめた、何か深遠な事を言ってるようで、実は何も言ってない文章の典型だなあ
16 :
名無しのひみつ:2010/12/16(木) 13:11:46 ID:7W35wkvz
決め付けの激しい奴って右脳障害なのか
17 :
名無しのひみつ:2010/12/16(木) 13:32:13 ID:oNU2RsjV
ブラックゴーストいわく
「我々は人間の悪意の集合体に過ぎないのだ。」
18 :
名無しのひみつ:2010/12/16(木) 13:45:07 ID:D/TtVArb
クトゥルフかとおもった
19 :
名無しのひみつ:2010/12/16(木) 14:28:59 ID:6Y5pMiZd
ガクブル症候群かとオモタわ。
20 :
名無しのひみつ:2010/12/16(木) 14:30:44 ID:eYCpN6hp
21 :
名無しのひみつ:2010/12/16(木) 17:39:17 ID:0+3hS4Uy
寄生獣の存在を隠蔽しようとする情報工作だから、騙されないように気を付けろ。
22 :
名無しのひみつ:2010/12/16(木) 23:46:40 ID:jT+dIE8N
草薙素子禁止
23 :
名無しのひみつ:2010/12/17(金) 00:29:44 ID:mcVNYBp9
私の頭の中のゴースト
24 :
名無しのひみつ:2010/12/17(金) 09:58:45 ID:lkvafK4w
心理学とか哲学とかなんかそういう
25 :
名無しのひみつ:2010/12/17(金) 13:08:20 ID:JPLDnqNV
実はこのスレ、おれ以外はみんなプログラムなんだろ?
26 :
名無しのひみつ:2010/12/17(金) 13:13:55 ID:YqmKpKKM
>>25 どうして自分は違うと信じられるんだい?( ゚д゚ )
27 :
名無しのひみつ:2010/12/17(金) 13:15:57 ID:fhSTOUzH
自分は何者かに観察されてて
周りにいる人も周りにある物もすべてそいつが用意した作り物
見たいに思える妄想ってどんな病気だっけ
28 :
名無しのひみつ:2010/12/17(金) 13:37:47 ID:lSJeaiIk
付き会っていくうちに恐ろしく邪悪な寄生生物だってわかって
初めのころとはまるで別人のようだと思うことは多々ある
女の事だけど
29 :
名無しのひみつ:2010/12/17(金) 13:45:36 ID:KRSJWmjj
>>28 その頃はすっかり生活に食い込んでるからスッパリ切り取ることなんてできないんだよな。
30 :
名無しのひみつ:2010/12/17(金) 13:49:48 ID:UHmNu3yq
妖精の取替えっ子や、宇宙人のなり代わりだよな
31 :
名無しのひみつ:2010/12/17(金) 18:32:56 ID:yHjTnM4l
すぐ「自演乙」と言う人もこれ?
32 :
名無しのひみつ:2010/12/17(金) 21:06:17 ID:iAA2R9Dx
だって自演なんだもん
33 :
名無しのひみつ:2010/12/18(土) 04:20:44 ID:RtuVMX2N
前にν速だかのスレにそんなやついたな
姉が別の人間に入れ替わったとかいってた
そのスレでは統合失調症の疑いをかけられてたが
まさかこんな病気があったのか
34 :
名無しのひみつ:2010/12/18(土) 07:27:30 ID:Nskys5ep
中身はそのままでもいいから、
外見が若い嫁と入れ替わったと感じる病気は無いのか
35 :
オレオレ!オレだよ、名無しだよ!:2010/12/18(土) 07:45:53 ID:qNTDXJC7
いや きっと御使堕し(エンゼルフォール)が原因で(ry
36 :
名無しのひみつ:2010/12/18(土) 12:03:46 ID:vAWN6cTg
>>28 男でもいるよなあ
うちの親父がそうだ
見た目は高身長イケメン、一見やり手っぽいが、実際は取り繕うのが上手いだけ
基本的にヒモ体質
異性の外面の良さを見抜く目も必要だよな
ついつい都合良く考えちゃうんだけどさ
37 :
名無しのひみつ:2010/12/19(日) 12:25:58 ID:JdoMKrgq
>>9 これ、今もトラウマ。
消防厨房には読ませないほうがいいかも
38 :
名無しのひみつ:2010/12/19(日) 16:17:10 ID:KE1/zNje
左側頭葉の異常が原因という報告が多い。
だから、どうして?と聞かれるとこれ以上は不明。
39 :
名無しのひみつ:2010/12/20(月) 04:11:23 ID:4eEorHVu
ばかもーん!そいつはルパンだっ!
40 :
名無しのひみつ:2010/12/20(月) 05:53:45 ID:cL9KFT6i
英国かな。こねくり回す文章だ
41 :
名無しのひみつ:2010/12/20(月) 06:34:57 ID:7V+l3teQ
両親がロボットと入れ替えられていると信じ込んだ奴が、それを証明するため親を殺して中身を切り開いたって事件があったけど、
あれもこの病気だったのだろうか
42 :
名無しのひみつ:2010/12/20(月) 07:43:06 ID:X/1LBzuK
単にキチガイぶって免罪されようってハラちゃうか
43 :
名無しのひみつ:2010/12/20(月) 10:23:21 ID:oDdVKLzW
同窓会で会った級友が別人に入れ替わっていた。
全員が「お前誰だ」というが、自分は級友だと主張し続けていた。
今考えると、北○鮮のスパイだったのだと思う。
44 :
名無しのひみつ:2010/12/20(月) 12:52:47 ID:B1bi99zz
結局、妄想理論
脳はマンデルブロー集合体
社会科学で説明すべき
45 :
名無しのひみつ:2010/12/20(月) 13:26:13 ID:fOzfuOHt
あーこれ大学で病跡学の授業で勉強したわー
46 :
名無しのひみつ:2010/12/20(月) 22:28:32 ID:8Rt7tFLu
昔好きだった人がすごい残念な容姿になってしまっていたけど 俺は
この病気かもしれないな
majimesoudesu oremokkori oremokkori orepacchiri sjinnsounojiko akkulllri
48 :
名無しのひみつ:2011/01/14(金) 19:51:29 ID:vC1lJXLi
みんな仏教を勉強しようぜ。
49 :
名無しのひみつ:2011/01/16(日) 22:25:13 ID:jQBdzv2k
多重人間というのは、計算機でいうところの仮想マシンに似た現象なのだろうか。一つのハードウェア(脳)の上で、二つ以上の意識が時分割で稼動する。
50 :
名無しのひみつ:2011/01/16(日) 23:08:14 ID:ite1+Lh4
こういう話大好き。オリバー・サックスとか
51 :
名無しのひみつ:2011/01/21(金) 01:55:33 ID:a3vOvWSl
自分は夢の内容を覚えているし、偶には夢の中で自由に行動できたり、夢を夢と認識できるのだけど
夢の中でなら良く知っている人が出てきてもこれは本物で無い…別の何かだ…と感じたりする事はある
逆に、知らない人の姿、動物や怪物の姿であっても、これは○○だと感じたりする事もある
流石に現実の中、起きてる間にそんな感覚があった事は無いが。
52 :
名無しのひみつ:2011/01/23(日) 23:08:16 ID:1idxJSOu
自分は、ある文字をじーっと眺めていると、突如それが単なる模様に見えて
しまい、字として読めなくなる感覚がするようになる。
53 :
名無しのひみつ:2011/01/25(火) 09:44:06 ID:bjbzIlrS
ククク…それが我が奥義ゲシュタルト崩壊の威力だ……
54 :
名無しのひみつ:2011/01/25(火) 21:53:05 ID:o3yMhtHj
こんなのルパンじゃない!て思う人はカプグラ症候群
55 :
名無しのひみつ:2011/02/05(土) 13:08:42 ID:ubUKnxrw
>>44 究極的には人間の脳の機能を物理方程式で再現することは可能だろうけど、
そのためには疾病患者の脳の全細胞の初期状態を変数に入力する必要があるし、
事実上不可能だと思う。
社会科学も心理学も精神医学も基本的には有効理論。
100%通用する理論を人間の脳処理に適応するのは不可能。だからといって
精神疾患を見放す訳にはいかないから、近似するモデルを作ることで現実に
役立つような手法を探す。
地球は球体だけど、メルカトル図法で平面な世界地図が作られるようなもの。
日本地図だって厳密には中央から緯度が離れるほど不正確だけど、問題はないでしょ。
>>52 それは誰にでもあるよ。
子どもの頃漢字の書き取りをしてて、同じ漢字を何回も書き続けると、ある時から
その漢字が単なる記号というか、今までと違う意味合いを持つような違和感を
感じた人は多いんじゃない?
心理学の例としては「書字スリップ」があると思う。
ひらがなの何か一文字を紙に早く連続して書き続けてみれば分かる。
ある時点から、突然そのかなを書くことが異常に困難になるはず。
56 :
名無しのひみつ:2011/02/05(土) 17:57:18 ID:yCum3qFz
>>1 カプグラ症候群についての考察から、自己とは何かという問題に繋げた文章なんですね、分かります。
57 :
名無しのひみつ:2011/02/05(土) 20:38:16 ID:ctgkTaYq
58 :
名無しのひみつ:2011/02/06(日) 00:04:31 ID:X3mZjP+L
>>55 「し」ならいくらでも書けそう
「あ」はヤバイかも
59 :
名無しのひみつ:
10歳くらいの時になったな。一時的にだけど。
その時は、持病の内臓疾患が悪化してたから、身体の
健康状態も関連してるんじゃないかな。