国産エイズ予防ワクチン、来年から米で臨床試験
国産のエイズ予防ワクチンとしては初めてとなる臨床試験を、国立感染症研究所などが2012年から米国で始める。
エイズワクチンは世界で開発が進められているが、実用化した製品はまだない。研究チームは動物実験でワクチンの
感染予防効果を確認しており、世界初の実用化をめざす。
臨床試験には、東京大医科学研究所とベンチャー企業「ディナベック」(茨城県つくば市)が参加。非営利組織の
国際エイズワクチン推進構想(IAVI)が資金提供する。
開発したのは、「センダイウイルス」という人間に病気を起こさないウイルスを使ったワクチン。このウイルスに、
エイズウイルスのたんぱく質を作る遺伝子を組み込んで、未感染者に注射する。体内で遺伝子からエイズウイルスの
たんぱく質が作られると、エイズウイルスが感染した細胞を狙い撃ちする免疫細胞ができ、発症を予防する。
(2011年1月6日03時11分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110106-OYT1T00019.htm