【エネルギー】 油の生産効率が従来の『10倍以上』の藻を発見 〜1リットル当たり50円程度で生成できる見込み - 筑波大 [12/10]
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名無しのひみつ:
『オーランチオキトリウム』
ラビリンチュラ類に属し、光合成はしない。
そのため光当てなくても石油を生産することを筑波大学の渡邉信教授らのグループが発見した。
海などにすみ石油と似た成分を作り出す藻類はこれまでも知られていたが、
油の回収や処理を含む生産コストは1リットルあたり800円程度かかるのが難点だった。
オーランチオキトリウムはその10分の1以下のコストで生産できるとされる。
また、これまで有望だとされていた緑藻類のボツリオコッカス・ブラウニーと比べて同じ温度条件で培養すると,10〜12倍の量の炭化水素を精製する。
沖縄で採取した「オーランチオキトリウム」という藻類が、
これまで発見されているものより10倍以上高い効率で油の生産能力を持つことが
このほど分かった。渡邉教授らは特許申請しており「実用化はこれからだが、
生育環境として沖縄は最適」と話している。
沖縄の海が藻から抽出した燃料油の“油田”となる可能性が出てきた。
発見された藻類「オーランチオキトリウム」の大きさは、0・005ミリ〜0・015ミリの球形。
有機物を栄養分に重油とほぼ同じ成分の炭化水素をつくり、
軽油・ガソリンなどが抽出できる。
2009年4月から沖縄のほかアジア各地で同藻類約150株を採取して研究した結果、
「沖縄株」が最も効率良く抽出できた。
これまで発見された藻類から抽出できる油は1ヘクタール当たり年間約140トンほどだったが、
「オーランチオキトリウム」はその10倍から12倍の生産量が期待できる。
渡邉教授は「今後どのような有機物を元に最も効率的に生成するか研究していく。
もしかしたらサトウキビの廃液なども有効かもしれない」と話し、
循環型社会のモデルとしても注目されている。