【医学】果糖(フルクトース)を多量に含む飲料を飲んでいる女性 痛風リスクが高まる

このエントリーをはてなブックマークに追加
1白夜φ ★
◇砂糖甘味飲料を飲む女性では痛風リスクが高まる

砂糖甘味の炭酸飲料やオレンジジュースなど、果糖(フルクトース)を多量に含む飲料を
飲んでいる女性では痛風リスクの高いことが、新しい研究で示された。
 
米国では、痛風(疼痛を伴う炎症性関節炎)の発症率が、1977年の10万人あたり16人から、
1996年には10万人あたり42人へと増加している。
この増加は、炭酸飲料および果糖摂取量の大幅な増加に一致すると研究著者らは指摘している。
果糖を多く含む飲料を飲むと、血液中に尿酸が蓄積され、痛風の原因となる。

今回の研究では、1984〜2006年に看護師健康調査Nurses' Health Study(NHS)に参加した
女性で、研究開始時に痛風の既往のなかった7万8,906人のデータを分析。
22年間で778人が痛風と診断された。砂糖甘味の炭酸飲料の摂取量が1カ月に
1サービング未満の女性に比べ、1日1サービングを摂取していた女性は痛風の
発症リスクが74%高く、1日2サービング以上摂取する女性は2.4倍高かった。

また、オレンジジュースを1カ月に1サービング未満しか摂取しない女性に比べ、
1日1サービング摂取する女性は痛風リスクが41%高く、
1日2サービング以上摂取する女性は2.4倍高かった。
このほか、果糖の摂取量が五分位数(quintile)で最大値(上位20%)の集団は、
最小値(下位20%)の集団に比べて痛風発症リスクが62%高いことも判明した。

筆頭著者である米ボストン大学医学部のHyon K. Choi博士らは「果糖の多い飲料が
痛風リスクに及ぼす影響について、医師らは認識しておく必要がある」と述べている。
今回の研究は、米アトランタで開催された米国リウマチ学会(ACR)年次集会で発表されたほか、
米国医師会誌「JAMA」オンライン版に11月10日掲載された(印刷版は11月24日号に掲載予定)。
_________________

▽記事引用元
http://health.nikkei.co.jp/hsn/hl.cfm?i=20101118hk001hk
NIKKEI NETいきいき健康(http://health.nikkei.co.jp/)配信記事