太陽の磁場の変化による宇宙線の増加が、小氷河時代に急激な湿度上昇などの
気候変動をもたらしていたことが、東京大宇宙線研究所や同大大気海洋研究所、名
古屋大などの研究で分かった。米科学アカデミー紀要電子版に8日、発表した。
1998年の台風7号で倒れ、国宝の五重塔を損傷させた奈良県・室生寺のスギ(樹
齢約390年)の年輪を使い、17〜18世紀の太陽活動や、周囲の気候の変化を示す
成分を分析した。同様の磁場の変化は近い将来も起きる可能性があり、宇宙線が単
独で気候変動に与える影響を調べる手掛かりになるとしている。
研究グループは、太陽の活動が極端に低下し、活動の指標となる黒点がほとんど
現れなかった1645年からの約70年間に着目。室生寺のスギやグリーンランド、欧
州各地で報告されたデータを比較して調べた。
その結果、この時期には、28年に1度の周期で磁場の活動が極端に弱まり、宇宙線
の量は30〜50%増えるのに合わせて各地の気候は寒冷に変化。日本では梅雨時に
湿度が10〜15%高くなる特異な現象が見られたという。
ソース:47NEWS
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010110801000812.html ★依頼スレ@レス
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1286952297/186番より