国土交通省の国土技術政策総合研究所(神奈川県横須賀市)は4日、
山形県酒田市の離島・飛島で、海岸の漂着ごみの様子を撮影する
カメラ1台を設置する作業を開始した。
2013年3月まで撮影を続け、日本海側の沿岸部を悩ませる
漂着ごみの発生を科学的に分析。効果的な対策につなげる。
飛島入りした研究チームは、島西側の八幡崎の海岸でウェブカメラを
設置する作業に入った。6日までに完了し、撮影を始める。
カメラは太陽電池で稼働し、約2時間ごとに波打ち際を撮影した後、
自動的に画像を研究所に送信。季節ごとのごみの漂着量を示す
データとして活用される。
同様のカメラは既に長崎県五島列島の奈留島、北海道稚内市で
稼働している。月末までに飛島のほか、石川県輪島市、長崎県対馬、
沖縄県石垣島にも設置され、計6地点で海岸をモニタリングする。
日本海、東シナ海の海流や風などの気象データとともに
コンピューター解析によってごみの流れをとらえ、発生場所や発生量の予測、
適切な海岸管理に役立てる。
国土技術政策総合研究所の日向博文沿岸域システム研究室長は
「海岸の漂着ごみは増えたり、なくなったりと絶えず変化し、有害化学物質を
運ぶ恐れもある。海岸のモニタリングで、ごみの流れを把握したい」と話した。
観測カメラの設置は、漂着ごみ問題の研究を長年続けている愛媛大、
九州大、環境NGOのJEAN(東京)、同研究所が共同で取り組む
海ごみ対策事業の一環で、環境省の環境研究総合推進費を活用。
来年には八戸市など太平洋側の数カ所にも設置する計画だ。
愛媛大、九州大は、奈留島の海岸モニタリングと海流、気象データの
分析を元に、漂着ごみの発生量予測の研究で実績を挙げている。
▽記事引用元 : 2010年11月05日金曜日
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/11/20101105t53012.htm *依頼ありました。
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1286952297/174