■ 室蘭「かもけん」5周年記念、親子連れで科学館にぎわう
室蘭市青少年科学館を運営する、NPO法人科学とものづくり教育研究会(愛称かもけん)の誕生5周年を記念した
科学館祭「科学とものづくりチャレンジ教室」が3日、同館で開かれ、
さまざまな実験教室や水素バスの体験乗車などを通して、子供も大人も科学の不思議に迫った。
正午までに570人を超える来場者があり、館内は親子連れで大にぎわい。各種の工作、実験教室や巨大シャボン玉の展示、
秋の星座を取り上げたプラネタリウムを楽しんだ。
水素実験は12組48人が参加。子供たちは、水素自動車のミニチュア・水素カーにくぎ付け。
車体の専用タンクに水素を充てんしスイッチを入れると、静かに走り出す様子に「電池が入っていないのに動いたよ」と驚いたよう。
兄の颯太君、弟の那汰君と一緒に参加した棟方洸汰君(6)は「車はとてもかっこよかった」と気に入っていた。
また水素と酸素を注入し点火させるとボンと音を立て爆発させる実験も、子供たちの興味をひいていた。
同科学館は、4日から22日まで、館内の床材などを改修するため臨時休館する。
(野村英史)
◆―― 水素バス、市民試乗
水素燃料エンジンを搭載した水素バスの市民試乗・展示会が3日、室蘭市内で開かれ、
親子連れらが地球環境に優しいバスの乗り心地を体験した。
水素バスは同日午後に計6便運行した。市民の関心は高く17人乗りのバスは各便ともに満席。
バスは室蘭市役所の駐車場を発車し中央町の目抜き通りを約10分かけて巡った。
車内では、室工大大学院の田邉博義准教授が案内役となり「水素は水が元になるので、いくらでもつくることができ、
温暖化問題の解決に向け重要な役割を果たしてくれます」などと可能性を伝えた。
永坂飛虎(とこ)君(旭ヶ丘小2年)は「普通のバスと変わらなかった」とびっくりしたよう。妹の椛(もみじ)ちゃん(6)も「楽しかった」と笑顔。
祖父母の今西修さん、優子さんは「ガソリン車と同じ乗り心地。研究が進展してほしい」と話していた。
東京都市大、室蘭工大、室蘭市の3者が主催した水素普及啓発事業の一環。室蘭市青少年科学館の科学館祭のイベントとして開催した。
(野村英史)
▽ ソース 室蘭民報
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2010/201011/101104.htm ※オムニバス形式で1ページを構成しています。
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