【生物】切り立つ壁面、ダムをよじ登るヤギ

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National Geographic News
November 2, 2010

 アルプス山脈に近いイタリア北部のチンジーノダムで、ヤギの一種アイベックスが
何匹もよじ登る様子が目撃された(2010年夏に撮影)。壁が完全な垂直ではないため、
足掛かりを探せば登ることができる。

 アイベックスはアルプスの危険な環境に適応するため、2つに分かれた特殊な
蹄(ひづめ)を進化させた。「Smithsonian Magazine」誌によると、蹄が分かれて
いる種はほかにもあるが、アイベックスは割れ方が最も大きいという。また、蹄には
絶壁をつかむこともできる硬い蹄壁(ていへき)がある。さらに、中身はゴムの
ように柔らかく、重力に逆らう“ストッパー”の役割を果たすとされる。

「ダムはたいてい険しい渓谷に建設される。アイベックスにとっては、チンジーノ
ダムの切り立った壁面も、周囲の岩壁と何ら変わらない可能性が高い」と、アメリカに
拠点を置く非営利団体ザ・ネイチャー・コンサーバンシー(TNC)のジェフ・
オッパーマン氏は話す。

 イギリスの通信社Caters News Agencyによれば、アイベックスの行動圏は
標高5000メートルにまで達し、アルプス山脈の岩だらけの急斜面をよじ登りながら
暮らしているという。

▽記事引用元 ナショナルジオグラフィック・ニュース
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2010110202&expand#title

▽画像  切り立つ壁面、ダムをよじ登るヤギ(遠景)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/bigphotos/images/goats-dam-wide_28160_big.jpg
Photograph by Adriano Migliorati/Caters News
▽関連画像(部分拡大、ヤギの姿が見えます)
http://blog-imgs-34-origin.fc2.com/n/e/w/news020/article-1287144694993-0B9FF08A000005DC-156164_636x399.jpg