【幹細胞】目の難病「網膜色素変性症」解明に期待 世界初、患者皮膚から視細胞…理研

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1● ◆SWAKITIxxM @すわきちφ ★
 理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市中央区)の
網膜再生医療研究チームは、中途失明の三大原因の一つとされる
遺伝性、進行性の難病「網膜色素変性症」の患者の皮膚から、
人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作り、視細胞に分化させることに
世界で初めて成功した。
視細胞の分析から、同症の原因遺伝子の働きが解明できる可能性があり、
根本的な治療法につながることが期待される。
 同症は、光を受け取る網膜上の視細胞が機能を失い、
視野が徐々に狭くなっていく病気。
厚生労働省が特定疾患に指定し、
全国で約2万5千人が治療を受けている。
 眼科医でもある高橋政代チームリーダーによると、
同症は100種類以上の遺伝子との関係が指摘され、
患者によって原因遺伝子が異なる場合がある。
だが失明の恐れがあるため、患者の目から
視細胞を採取して調べることができない。
また採血による遺伝子診断では、
2割程度の患者の原因遺伝子しか特定できず、
その働きは十分に解明されていないという。
 そうした中、研究チームは一昨年、ヒトiPS細胞からの視細胞を作製。
この技術を応用し、先端医療センター病院(同市中央区)の
患者の皮膚を基に、このほど視細胞を作ることに成功した。
これまでに同意を得た7人分を作り、原因遺伝子の分析を進めている。
 高橋チームリーダーは
「視細胞から原因遺伝子の働きが解明できれば、
それぞれの患者に合った効果的な投薬などを実現させたい」としている。
(金井恒幸)

神戸新聞
http://www.kobe-np.co.jp/news/kurashi/0003334027.shtml
理研 > 神戸研究所 > 発生・再生科学総合研究センター > 網膜再生医療研究チーム
http://www.riken.go.jp/r-world/research/lab/cdb/retinal/index.html