【生化学】DNAポリメラーゼの構造解析 DNAの損傷部分を回避して複製を進める仕組みを解明

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1 ◆KzI.AmWAVE @Hφ=Eφ ★

傷包み、正常なDNA複製 皮膚がん抑制酵素

 紫外線によって折れ曲がった部分のDNAを包み込んで真っすぐにし、損傷部分を回避してDNAの複製を
進めるなど、皮膚がんの発症を抑える酵素が働く仕組みと立体構造を解明したと、花岡文雄学習院大教授
(分子生物学)と米国立衛生研究所のチームが24日付英科学誌ネイチャーに発表した。

 構造が似ているが発がんの働きをする別の酵素の構造を特定しやすくなり、薬の開発も可能になるという。

 花岡教授によると、この酵素は「DNAポリメラーゼイータ」。この酵素の仲間がDNAを複製するが、損傷が
あると複製が止まり、がんになる恐れもある。この酵素は損傷部分があっても正しい複製を続けさせる役割が
あり、正常に機能しないと紫外線により皮膚がんになりやすい色素性乾皮症を発症する。

 研究チームは、DNAポリメラーゼイータの結晶を作りエックス線で解析。紫外線による損傷でDNAが折れ
曲がった部分を、この酵素が添え木のように働いて真っすぐにしていた。こうして損傷部分を回避した後、
正常な複製が続き、損傷部分はその後、別の酵素やタンパク質が修復するという。

【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010062301001064.html


Structural basis for the suppression of skin cancers by DNA polymerase η
Nature 465, 1039-1043 (24 June 2010) | doi:10.1038/nature09104
http://www.nature.com/nature/journal/v465/n7301/abs/nature09104.html

Structure and mechanism of human DNA polymerase η
Nature 465, 1044-1048 (24 June 2010) | doi:10.1038/nature09196
http://www.nature.com/nature/journal/v465/n7301/abs/nature09196.html

DNA repair: How to accurately bypass damage
Nature 465, 1023-1024 (24 June 2010) | doi:10.1038/4651023a
http://www.nature.com/nature/journal/v465/n7301/full/4651023a.html
2名無しのひみつ:2010/06/24(木) 21:34:52 ID:0cyo28aK
日焼け厨歓喜
3名無しのひみつ:2010/06/24(木) 21:43:17 ID:Fq5WYeqr
進化って、凄いね
偶然って、凄いね
4名無しのひみつ
とりあえずハゲのほうもお願いします