◇海洋保護区設定でサンゴ復活 日本など83カ国調査で判明
水質汚染や地球温暖化の影響で破壊が進んでいるサンゴ礁の復活には、
漁業などの活動を規制したり、禁止したりする「海洋保護区」の設定が有効だとの
解析結果を、米ノースカロライナ大などの研究グループが22日までにまとめた。
日本を含めた世界83カ国、4456カ所のサンゴ礁のデータを基にした初の地球規模の
調査だといい、グループのジョン・ブルーノ准教授は「サンゴや海の生物多様性保全に
対する海洋保護区の効果はこれまで必ずしも明確ではなかったが、有効性が示された」
と話している。
グループは、サンゴが海底のどれだけの面積を覆っているかを示す「被覆率」など、
サンゴ礁の健全性についてのデータが整っている各地のサンゴ礁についての研究結果を解析。
これに自らが行った調査結果を加え、海洋保護区の存在とサンゴ礁の健全性の関連を調べた。
日本は小笠原諸島や南西諸島などのサンゴ礁のデータを使った。
太平洋とインド洋、カリブ海では2004〜05年に、保護区内のサンゴの被覆率は
年0・05〜0・08%増えていたが、保護区ではない海域では0・27〜0・43%減少、
その差は鮮明だった。
2010/05/22 09:13 【共同通信】
▽記事引用元
http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010052201000129.html 47NEWS(
http://www.47news.jp/)
▽画像リンク
米ノースカロライナ大などによる中米ベリーズでのサンゴ礁調査=09年(同大提供)
http://img.47news.jp/PN/201005/PN2010052201000223.-.-.CI0003.jpg