芝生に巣くう外来植物「メリケントキンソウ」 県東部で大繁殖
2010/4/19 10:58
鋭いとげがある南米原産のメリケントキンソウ(キク科)が、
徳島県東部の芝生グラウンドで大繁殖している。
触れると肌に刺さり、けがをする恐れもある厄介者。
県内では2005年に初めて確認され、急速に広がっている。
今のところ有効な駆除策はなく、グラウンド管理者は頭を抱えている。
県立博物館によると、メリケントキンソウは高さ5〜10センチで地面にはうように生える。
日当たりの良い場所を好み、よく管理された芝生ほど繁殖しやすい。
5月下旬、とげがある2ミリほどの堅い実を付ける。
県内では05年、上板町の第十堰北岸で初めて確認され、
藍住町徳命や徳島市応神町東貞方の吉野川河川敷グラウンドでも見つかった。
以降、鳴門市の鳴門教育大学のグラウンドや徳島市の勝浦川河川敷などにも広がっている。
実が靴などに付着して別の場所に運ばれ、繁殖域が拡大しているとみられ、
県内の芝生がある場所ならどこでも育っている可能性がある。
吉野川河川敷緑地を管理する徳島市体育振興公社は、昨年12月から今年1月にかけて、
バーナーで焼却を試みた。しかし、繁殖している面積が広く焼き切ることはできなかった。
「環境のことを考えると除草剤の散布もできない」と、担当者はお手上げの状態だ。
愛媛県大洲市では昨年、メリケントキンソウがグラウンドに繁殖し、けがの恐れがあるため、
予定していた中学総体サッカー会場を急きょ変更せざるを得なくなった。
徳島県内でも今後、同様のケースが起きかねない。
【写真説明】県内の芝生グラウンドで大繁殖しているメリケントキンソウ
=徳島市上吉野町の吉野川河川敷緑地
http://www.topics.or.jp/data/local_news/news/2010/04/neBrrOFF.jpg ▽記事引用元
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2010/04/2010_127164231398.html 徳島新聞WEB(
http://www.topics.or.jp/index.html)