【古生物】3億年前の両生類の新種、化石発見

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1 ◆EMP2/llDPmnz @透明な湖φ ★
 骨でも砕くような鋭い牙を持つ古代の両生類の新種が、アメリカのペンシルバニア州
ピッツバーグの国際空港の近くで発見された。

 3億年前に生息した体長60センチのこの両生類はフェデクシア・ストリエゲリ(Fedexia
striegeli)と名付けられた。ビッツバーグにあるカーネギー自然史博物館に所属するこの
研究の共著者のデイブ・バーマン氏によると、この名前は化石が発見された土地を所有
する輸送会社のフェデックス(FedEx)に感謝を込めて付けられたという。また、2004年の
大学の課外活動で拾い上げたこの生物の歯の化石を古代のシダの葉と勘違いした、ピ
ッツバーグ大学の地質学専攻の学生アダム・ストリーゲル氏の名前にもちなんでいる。

 その後の発掘調査で脊椎骨2個と保存状態のよい頭蓋骨が発見された。口の前面に
犬歯に似た大きな歯が2本あり、口蓋には、獲物を引き裂くのに役立ったと思われる牙
がしっかりと固定されていた。これらの特徴から、フェデクシアが肉食だったことがうか
がえる。「獲物に噛み付いたら絶対に離さず、致命的な一撃を与えたのだろう」とバー
マン氏は推測する。

 石炭紀の後期に当たる、およそ3億1800万年前から2億9900万年前のペンシルバニア
紀の末期に生息したフェデクシアは、高温多湿な泥炭湿地を走り回っていた小型の両生
類や体長10センチを超える巨大なゴキブリを獲物としていた可能性が高い。

 バーマン氏によると、現在はアメリカ東部に位置するペンシルバニア州は、当時はほぼ
赤道直下にあったという。また、当時の地球は乾燥が進んでいた。氷河が拡大して水が
氷河の中に封じ込められ、さらに海水面が低下して、湿度が低く標高の高い地形が広が
っていった。

 水がなければ生きられない多くの両生類にとって、このような短期間での気候変動は死
活問題だったが、今回発見された化石から、フェデクシアが陸上での生活への適応に成
功した最初の脊椎動物の1つであったことがわかるという。

 例えば、フェデクシアの皮膚は現生のイモリのように突起に覆われた硬いものだった。
そのため、極度の乾燥や、切り傷や擦り傷などの治癒しにくい外傷を防ぐことができ、陸
上で長く生き延びることができるようになったのだろうとバーマン氏は話す。

 7000万年後に登場した恐竜に主役の座を奪われたものの、今回の発見によって、
“両生類の時代”とも呼ばれるペンシルバニア紀が特にアメリカ東部に住む人々にとって
恐竜の時代と同じくらい興味深いものになるはずだとバーマン氏は付け加える。「なにしろ、
自分の家のすぐ裏にこんな生き物が住んでいたのだから」。

 この研究は2010年3月15日発行の「Annals of Carnegie Museum」誌で発表された。

ソース:ナショナルジオグラフィック
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20100316002&expand

想像図
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/bigphotos/images/fossil-amphibian-terrestrial-invertebrates_16748_big.jpg
2 ◆EMP2/llDPmnz @透明な湖φ ★:2010/03/16(火) 17:09:21 ID:???
★依頼スレ8より
3名無しのひみつ:2010/03/16(火) 17:19:11 ID:iLAajibc
両生類が幅を利かせてた頃も面白いな
4名無しのひみつ:2010/03/16(火) 17:19:22 ID:Uoe7D1SV
またレスの付かないうんたら
5名無しのひみつ:2010/03/16(火) 17:24:43 ID:PXygck0m
ずんぐりむっくりで可愛いじゃないか
6素人 ◆GD..x272/. :2010/03/16(火) 17:30:24 ID:7kwoswVK
またレスの付かない古生物スレの誕生か!

両生類というと、水からあまり離れて生きられない印象が強いけど、
生物史上では両生類が誕生した直後には、既により陸生に適した
特徴を持つ爬虫類的な(又は単弓類的な)両生類が現れていた。

爬虫類と単弓類(哺乳類)が、異なる陸生両生類(有羊膜類)から
出てきたという説も結構頷ける。
7名無しのひみつ:2010/03/16(火) 17:34:08 ID:MqVyXET0
まぁサンショウウオとか陸棲のがゴロゴロしてるしね
8素人 ◆GD..x272/. :2010/03/16(火) 17:37:23 ID:7kwoswVK
>>7
サンショウオ程度の陸生ではないぞ。
あれはジメジメした所しか生活できないが、この時代の
両生類はある程度乾燥した所でも生活できる奴がいた。
(幼生はどうなのかは知らん)
9名無しのひみつ:2010/03/16(火) 17:46:11 ID:/resEKiB
つ ツボカビ
10:2010/03/16(火) 17:47:44 ID:+cDLua9I
ひ、ヒキガエルは?
11名無しのひみつ:2010/03/16(火) 17:53:55 ID:8GvNvA9m
そして米国内ではバイブルベルトの連中に叩かれるんだろうか。
12名無しのひみつ:2010/03/16(火) 17:54:24 ID:2xchUM6/
イクチオステガはデボン紀だし早期のものではなさそう
両生類が一番栄えていた時代ものか
13名無しのひみつ:2010/03/16(火) 18:02:54 ID:IY6CagOX
新種の化石
14名無しのひみつ:2010/03/16(火) 18:42:14 ID:3NyomjSg
つか、両生類なんて生物はいない。
いるとすれば、現世種とその直系の祖先だけとみるべき。
石炭紀の両生類は両生類であって、両生類ではない!

・・・と言ってみる。
15名無しのひみつ:2010/03/16(火) 19:07:03 ID:9vj1AS73
後ろの木の方が気になるんだが
16名無しのひみつ:2010/03/16(火) 19:11:13 ID:qHkqJ8zp
全長50cmくらいかね。メガネウラとかでかい餌いて、
捕食者がいない時代だからブイブイいわせていただろな。
17名無しのひみつ:2010/03/16(火) 19:36:54 ID:7wmFYEs0
両生類と魚類の間が開きすぎの様な気がするんだけど。
18名無しのひみつ:2010/03/16(火) 19:41:24 ID:DmV53bsa
>>17
間が全部絶滅したからだよ
19名無しのひみつ:2010/03/16(火) 19:44:13 ID:qcfieVrs
肺魚とかムツゴロウみたいに
ぺたぺた足使って歩き回る魚いるよな。
20名無しのひみつ:2010/03/16(火) 19:44:59 ID:Hhdy+KyJ
>>15
オレも気になった。乾燥地帯で生きていたと推定されてるなら、
せめて砂漠か荒地にせーよ。
21名無しのひみつ:2010/03/16(火) 20:46:06 ID:3NyomjSg
>>19
肺魚はぺたぺた足使って歩き回らないぞ
22(,,゚д゚)さん 頭スカスカ:2010/03/16(火) 21:33:42 ID:q3S1DvuG
両生類の後ろの木は節っぽいのがあるから巨大スギナの
Calamitesのつもりか? 遠くに生えてるのが封印木か
リンボクと思う。
23名無しのひみつ:2010/03/16(火) 21:52:04 ID:3NyomjSg
石炭紀ってなんかいいよね。

現代とは異なる植生のジャングルに霧が立ちこめて、巨大な節足動物や、絶滅した訳の分からない生物がうようよしてそうだ・・・
24名無しのひみつ:2010/03/16(火) 22:32:27 ID:4eRxo/dm
どうみてもカエルの先祖アゲ
25名無しのひみつ:2010/04/13(火) 01:34:02 ID:JEwcfM6b
現生のカエルが存在しない架空の世界で
化石になったオタマジャクシとカエルを同一種と判別するのは難しそう。

ある種の古代両生類の成体と幼体の化石が別個に発見された場合、
どうやって同一種と判別できるんだろう。
26素人 ◆GD..x272/. :2010/04/13(火) 11:42:19 ID:oGa8Mjp2
>>25
マジレスすると完璧には判別できない。

一連の成長過程が複数体見つかっていれば判別は可能だが、
別個に出てくると判断しがたい。
大型両生類の幼生に、その属とは別の属名を付けている例も
少なからずあると思われる。

これは別に両生類のみに限った話ではない。
現在でも深海魚の一種で、別種と思われたものがDNA鑑定で
同一種を分かったケースがある。化石しか出ていない古生物
だと判別できなくてもしょうがない。
27素人 ◆GD..x272/.
>>26訂正:
>現在でも深海魚の一種で、別種と思われたものがDNA鑑定で
>同一種を分かったケースがある。

これは性別や成長過程で異なった姿をしていた深海魚です。