1 :
星降るφ ★:
五輪で警戒に拍車、遺伝子ドーピング
Richard A. Lovett
for National Geographic News
February 5, 2010
バンクーバーオリンピックが近づく中、スポーツ監督機関は、いつか悪用される可能性
のある遺伝子技術の新しい波に注意を傾けている。ステロイドなどの筋肉増強剤と同様に、
“遺伝子ドーピング”がアスリートの体を人為的に大きく、強く、速くできるようになる
可能性があるのだ。
遺伝子ドーピングが現在行われているのか知る者はいないが、「いま行われていても
不思議ではない」と、カリフォルニア大学サンディエゴ校で遺伝子治療を研究する
セオドア・フリードマン氏は言う。
もし既に行われているとすれば、それはおそらく“未調整”の危険な段階だろうと同氏は
言う。しかし「スポーツの世界には、技術を利用できる立場にあり大金を持っている
不埒な人々がいることも事実だ」。
それゆえにフリードマン氏の研究チームは、オリンピックなどのスポーツイベントから
遺伝子ドーピングを締め出すために科学者たちに支援を求めている。彼らが提案して
いるのは、遺伝子療法の利用を制限するとともに、遺伝子療法には重大な健康上のリスク
があるという警告をアスリートたちに与えることである。
バンクーバーオリンピックに出場する選手の中で、今日までに遺伝子ドーピングで告発
されている者はいない。しかしフリードマン氏らによる最新の研究では、現在の技術でも、
筋肉細胞におけるペルオキシソーム増殖剤応答性受容体デルタ(PPARデルタ)と呼ば
れる遺伝子の発現を促進することで持久力を増進することができることが示されている。
(
>>2以降に続く)
▽記事引用元 ナショナルジオグラフィック ニュース
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20100205003&expand
2 :
星降るφ ★:2010/02/09(火) 09:48:57 ID:???
(
>>1の続き)
この遺伝子は筋肉細胞の代謝に作用するとともに「脂肪代謝にも大きな効果があるので、
肥満や糖尿病の治療に関しても注目されているものの一つである」とフリードマン氏は
言う。PPARデルタをマウスに使用したところ、普通のマウスがスーパーアスリートに
変身した例もある。このネズミは “マラソンネズミ”というあだ名が付けられた。
フリードマン氏によれば、レポキシジンという物質も遺伝子療法に利用できる可能性が
あり、貧血症の治療への応用が検討されているという。この技術はまだ実験的段階で、
赤血球の生産を促進することにより筋肉に届けられる酸素の量を増やすというものである。
実際に2006年には、人体への使用が承認されていないレポキシジンを購入しようと
したコーチが身柄を拘束されたことがドイツの新聞で報道されている。
遺伝子ドーピングによるこうした治療法の不正使用は危険であり、発ガン性や死亡の
リスクも小さくないとフリードマン氏は警告する。
薬物による筋肉増強と異なり、遺伝子ドーピングは現行の血液検査や尿検査では発見
できない。遺伝子ドーピングを見抜く方法として監督機関は、遺伝子の発現と細胞内
タンパク質の変化を観察する新しい試験方法を検討中である。
フリードマン氏によれば、ドーピング剤は真空の中では活動しない。ドーピング剤には
複数の効果があり、その多くは遺伝子発現とタンパク質生産の仕方に影響を与えるもので
ある。2万5000個あるヒト遺伝子のすべてを観察すれば、遺伝子ドーピング後には多数
の変化が起こっているはずだという。
(引用続く)
3 :
星降るφ ★:2010/02/09(火) 09:49:22 ID:???
(引用続き)
しかし、どの変化がドーピングによるものかを解明することは容易ではない。「最大の
問題は、そのほかの要因が遺伝子パターンにどのような影響を与える可能性があるかを
理解することだろう」と、大手製薬会社ファイザーの分子毒性学者であり、薬物安全性の
専門家でもあるマイケル・ロートン氏は言う。
同氏によれば、性別、年齢、食事、運動は、いずれも遺伝子の発現に影響を与えること
があるという。「薬物使用と考えたのが実際には何かほかの要因だったという偽陽性の
判定は回避したい」。
遺伝子発現の変化の観察は、実証済みではなく、誰でもできる方法でもないという点に
関しては、論文の著者であるフリードマン氏も同意見である。しかし信頼のおける試験
方法がやがて発見されると同氏は考えている。
またフリードマン氏は、アスリートのゲノムを徹底的に調査することで重要なプライ
バシー上の問題も生じるとも指摘しているが、それはエリート選手であるための代償の
ようなものだとも述べている。
2000年夏のシドニーオリンピックの自転車競技で銀メダルを獲得し、現在は自転車
競技のコーチをしているマリ・ホールデン氏も同じ意見だ。「遺伝子検査が行き過ぎた
侵害行為だとは思わない。違反をしていない選手たちは、違反行為が強力かつ信頼できる
方法で規制されることを望んでいる。しかし、それは科学的に実証済みで信頼できる方法
でなければならない」。
フリードマン氏らの研究は2010年2月5日発行の「Science」誌に掲載されている。
(引用ここまで)
4 :
名無しのひみつ:2010/02/09(火) 10:01:29 ID:Wmxqw7d9
エスエフチック
5 :
名無しのひみつ:2010/02/09(火) 10:16:06 ID:hVfzKtOn
本人の希望があるのか知らないけど、スポーツの得意な男女が結婚して出来た子供に、
幼少期から専属トレーナーを付けて育成するような国はいくつかあるんでしょ。
遺伝子の配合と言ってもいいかもしれない。
オリンピック選手って、幼少期から特訓を受けている人が殆どみたいだけどね。
10歳以上でスポーツに入って、オリンピックまで行く選手って少ないだろうなあ。
6 :
名無しのひみつ:2010/02/09(火) 10:16:27 ID:UK0oe7HQ
例のカンガルーみたいな選手がわらわら出てくるんですか
7 :
名無しのひみつ:2010/02/09(火) 10:22:26 ID:6Kdv8NyO
そして種が割れるんですね
8 :
名無しのひみつ:2010/02/09(火) 10:27:04 ID:IVMUT1id
セメンヤ
9 :
名無しのひみつ:2010/02/09(火) 10:29:01 ID:vkJoIvm5
Peroxisome Proliferator-Activated Receptorか。
現代病の原因とされる遺伝子の類だよな。
PPARアルファは高脂血症改善薬のターゲットの一つ。
PPARガンマは糖尿病治療のターゲットの一つ。
PPARデルタは脂肪代謝遺伝子でもあるからな。
そのうち肥満防止薬のターゲットになるかもしれん。
ただ、遺伝子のチェックまでするのはどうなんだろう。
特にオリンピックの様な身体能力を極めてる人が多く参加するようなものには、
他の人が遺伝子ドーピングされた状態が先天的に通常状態な人も少なからずいると思うのだが、
そういう人はオリンピック参加禁止になるのか?
10 :
名無しのひみつ:2010/02/09(火) 10:40:53 ID:PJ/bN5PK
サラブレッドかコーディネイトかなんてどうでもいい
11 :
名無しのひみつ:2010/02/09(火) 10:43:05 ID:E1iDB3Qe
ブラック・ジャックの映画版でこういう話あったな
12 :
名無しのひみつ:2010/02/09(火) 10:54:00 ID:YCcztIsk
金メダル遺伝子とかあるからな。
13 :
名無しのひみつ:2010/02/09(火) 10:56:00 ID:44nmScaD
種が分化しますた
なんか末期のF1みたいな状況になってきたな…
14 :
名無しのひみつ:2010/02/09(火) 11:01:36 ID:3wlWK5OL
>>9 どこの銀河帝国かと思ったわ、やる事は逆だけど。
15 :
名無しのひみつ:2010/02/09(火) 11:19:53 ID:qEq9x5zp
フィギュアスケートって容姿も重要でしょう?
キム・ヨナの顔面整形はドーピングにあたると思うんだけど規制しなくいいの?
16 :
名無しのひみつ:2010/02/09(火) 11:36:35 ID:EFFm9id2
やっぱ遺伝子研究は優生人類にむかうんかね
17 :
名無しのひみつ:2010/02/09(火) 13:01:58 ID:fZZ+6m+s
ドーピングOKな大会作ったらいいじゃん
18 :
名無しのひみつ:2010/02/09(火) 13:12:28 ID:YYra2Vtv
19 :
名無しのひみつ:2010/02/09(火) 13:13:32 ID:fuHJQpso
メタルギアかよ
20 :
名無しのひみつ:2010/02/09(火) 13:36:08 ID:4A6tORFS
いざという時のための技術
自分からモルモットになってくれるなんて結構な事じゃないか
21 :
名無しのひみつ:2010/02/09(火) 14:29:53 ID:eaqyUEWF
優秀な成績を残せば高い地位が約束され報酬もすごい国がドーピング利用率が高いんじゃねえのかい。
貧国じゃなくてもアメリカも報酬が高いし後々まで食いっぱぐれることも殆どない。
日本はメダルとっても悲しいほどつらい現実が待ってるだけ。
ドーピングしてまで勝つメリットが無い。
22 :
名無しのひみつ:2010/02/09(火) 15:06:21 ID:J71il2ga
俺のドカス遺伝子もドーピングさせて欲しいよ
こんな劣等な遺伝子じゃまともに生きていけないんだよ
23 :
名無しのひみつ:2010/02/09(火) 15:17:09 ID:h74AXOjg
ウサイン・ボルトの遺伝子を俺に組み込めば俺も9秒台で走れるのかw
24 :
名無しのひみつ:2010/02/09(火) 15:32:42 ID:vFgfd2yN
10年前のイラクなんてメダル取れなかった選手は拷問されて随分死んでた。(ウダイの拷問)
25 :
名無しのひみつ:2010/02/10(水) 01:47:29 ID:LXlNczcX
スポーツは遂に遺伝子レベルでの人体改造の領域に入ったか。
もう無意味だから5輪とか世界大会なくしちゃえよ。
26 :
名無しのひみつ:2010/02/10(水) 02:47:38 ID:qnBwJJey
オリンピックとパラリンピックの後に、
改造、ドーピング済みの人たちの競技を開いてやったらいい。
27 :
名無しのひみつ:2010/02/10(水) 14:58:34 ID:HdYOPTcR
これはドーピング以前に生命倫理の問題があるよな
28 :
名無しのひみつ:2010/02/10(水) 21:49:55 ID:n7l80+eB
>>11 エンドルフ-α(アー)ですな、遺伝子技術ではないけど
「ジョン・キャロル・ブレーン! お前が病原体なんだ!」
29 :
名無しのひみつ:2010/02/10(水) 21:51:55 ID:n7l80+eB
ジョー・キャロル・・・だった
30 :
名無しのひみつ:
生涯免疫抑制剤に頼りながら生きる羽目になる可能性も捨てきれんな