【生化学】神経疾患として知られるプリオン病 酵母プリオンタンパク質のオリゴマー形成過程が感染強度を決定/理化学研究所

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1白夜φ ★
酵母プリオンタンパク質のオリゴマー形成過程が感染強度を決定
−オリゴマー内の非天然相互作用が感染性の高いプリオンの凝集体を導く−
平成22年1月18日

認知症や行動異常、不随意運動、人格変化などの病状を伴う神経疾患として知られる
プリオン病(伝達性海綿状脳症)は、致死性の病気として知られています。
原因としてプリオンタンパク質が、脳内で凝集体(アミロイド)を生成することが分かっていますが、
発症メカニズムは不明で、治療法も確立していません。

プリオン病は、クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)や狂牛病が種を超えてヒトで発症する
新型CJDなどと、人類に脅威をもたらしています。
脳科学総合研究センターの田中研究ユニットは放射光科学総合研究センターらとともに、
プリオン病の原因とされるプリオンタンパク質のように振る舞う酵母プリオンSup35NMタンパク質が、
非天然の相互作用でオリゴマーを形成し、感染性の高いアミロイド構造をとることを世界で初めて発見しました。

研究グループはこれまでに、プリオンタンパク質のアミロイド構造の違いが異なる病状となることを、
酵母プリオンを使って解明してきました。
しかし、同じプリオンタンパク質からどのように異なるアミロイド構造を作るかはナゾのままでした。
酵母プリオンSup35NMを4℃、37℃と異なる温度で凝集させると、4℃では会合してオリゴマーを作り、
脆弱で感染性の高いアミロイド構造を、37℃ではオリゴマーを経ずに、感染性が低い硬いアミロイド構造を
生成することが分かりました。さらに、4℃下のオリゴマー生成には、プリオンドメインの123個のアミノ酸のうち、
アミロイドのコア領域となる1〜35番目のアミノ酸とは別の89〜108番目アミノ酸が最初に会合する
“非天然な相互作用”が重要な役割を果たしていることを突き止めました。このオリゴマーを経由する
アミロイド生成機構は、プリオン病の新たな治療戦略に大きく貢献するとともに、アミロイドを生成する
ほかの神経疾患病態解明に新たな道を拓くと期待できます。

▽記事引用元
http://www.riken.jp/r-world/info/release/press/2010/100118/
理化学研究所(http://www.riken.jp/index_j.html

モノマー、オリゴマー、アミロイド、表現型の相関関係
http://www.riken.jp/r-world/info/release/press/2010/100118/image/front.jpg

▽関連リンク
理化学研究所(http://www.riken.jp/index_j.html
プレスリリース
酵母プリオンタンパク質のオリゴマー形成過程が感染強度を決定
−オリゴマー内の非天然相互作用が感染性の高いプリオンの凝集体を導く−
http://www.riken.jp/r-world/info/release/press/2010/100118/detail.html
2名無しのひみつ:2010/01/19(火) 00:01:00 ID:QJWSEhId
3行で頼む
3名無しのひみつ:2010/01/19(火) 00:18:03 ID:xJkTFaoS
なるほどそういうことか


だれか説明してくれ
4名無しのひみつ
プリオンたんぱく質の単体が凝集してできたアミロイドは病原性が低いけど、
10個ぐらい化学的な結合をしてから凝集してできたアミロイドは病原性が高いみたいで、
37℃では前者に、4℃では後者になったよ。ってこと。