【植物】環境適応へゲノム変化 イネの実験で突き止める 京大教授ら
1 :
白夜φ ★ :
2009/10/24(土) 22:59:08 ID:??? ◇環境適応へゲノム変化 京大教授らイネで実験
染色体の中で自らの位置を変えながら数を増やしている遺伝子トランスポゾンによる
ゲノム(全遺伝情報)の変化によって、生物が環境変化に適応することを、
京都大農学研究科の谷坂隆俊教授や米ジョージア大の内藤健研究員、
スーザン・ベスラー教授らがイネの実験で突き止めた。
「環境変化によってゲノムが多様化し、生物が進化する」との仮説を、
実際の変化から実証したのは初めてという。英科学誌ネイチャーで22日、発表した。
谷坂教授らは、トランスポゾンの一つ「mPing」が活発に動いて増えているイネの在来種
「銀坊主」で、「mPing」が入り込む染色体の位置を網羅的に解析した。
1163個確認した「mPing」の約9割は働きを持つ遺伝子の塩基配列の中か、
その近くに入っていて、特に遺伝子が発現する前段階で転写因子が結びつく
転写調節領域(プロモーター)が多かった。
異質な遺伝子に入り込まれた遺伝子は、塩基配列が乱れて機能を失うのが普通。
しかし、プロモーターに「mPing」が入った一部の遺伝子は逆に活性化し、塩分や低温という
イネにとってストレスとなる環境に適応するように働いた。
谷坂教授は「環境適応と遺伝的な進化を、トランスポゾンによって直接結びつけることが
できた。環境の変化を受けてトランスポゾンの動きが活発になり、進化を助けている
可能性もある」とした上で「トランスポゾンをうまく使えば、品種改良にも役立つのではないか」
と話している。
■トランスポゾンとは
ゲノム(全遺伝情報)の中を動き回ることができる「動く遺伝子」。
細菌から人まで広く存在し、人の45%、イネの35%はトランスポゾンやトランスポゾンから
できた塩基配列とみられる。ゲノムを飛び回ることで遺伝子が改変したり、遺伝子の働き方
が変化することがあり、種の分化や多様性に重要な働きをしていると考えられている。
トウモロコシでトランスポゾンを見つけたバーバラ・マクリントック博士は1983年に
ノーベル医学生理学賞を受賞した。
▽記事引用元
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009102200048&genre=G1&area=K00 京都新聞(
http://www.kyoto-np.co.jp/ )Kyoto Shimbun 2009年10月22日(木)
「動く遺伝子」によるゲノムの変化によって環境に適応したイネ「銀坊主」=谷坂隆俊京都大教授提供
http://www.kyoto-np.co.jp/static/2009/10/22/P2009102200048.jpg ▽関連リンク
Nature 461, 1130-1134 (22 October 2009) | doi:10.1038/nature08479; Received 27 July 2009; Accepted 2 September 2009
Unexpected consequences of a sudden and massive transposon amplification on rice gene expression
http://www.nature.com/nature/journal/v461/n7267/abs/nature08479.html
2 :
BJ :2009/10/24(土) 23:06:08 ID:KSC0ACs+
ips!
3 :
名無しのひみつ :2009/10/24(土) 23:12:45 ID:7jNjYtOt
環境変化と遺伝子がどう関係するが実証した卓越した研究だな。もしかしてノーベル賞並?
4 :
名無しのひみつ :2009/10/24(土) 23:15:18 ID:O0v+tilj
獲得形質が遺伝するってことを発見したのか。 スゲーじゃん
5 :
ぴょん♂ :2009/10/24(土) 23:32:05 ID:8TO9dZvL BE:1041492285-2BP(1028)
てか、変化はランダムでなくて どうして優位な方向にだけ?起こるのさ?
6 :
ぴょん♂ :2009/10/24(土) 23:33:27 ID:8TO9dZvL BE:1041492858-2BP(1028)
トランスポゾンで 癌にはならんのかね?
7 :
名無しのひみつ :2009/10/24(土) 23:45:59 ID:3UzkJwZZ
8 :
名無しのひみつ :2009/10/25(日) 07:38:50 ID:GZI0uPzO
トランスポゾンはそのままでは品種改良に使えないよ ぽんぽん突然変異がでて形質が確定しないものが品種になるか?
9 :
名無しのひみつ :2009/10/25(日) 10:24:15 ID:hgVE9v43
>>8 トランスポゾンの少ない系統で、このトランスポゾンの不活性化型を飛ばせばいいんじゃないかな
必須酵素を壊して、別途供給する
10 :
名無しのひみつ :2009/10/25(日) 23:55:41 ID:Cl8CX7Tk
ルイセンコ理論?
11 :
名無しのひみつ :2009/10/26(月) 08:02:04 ID:N+3IM+ZP
逆転写酵素が働いてる?
12 :
名無しのひみつ :2009/10/26(月) 08:55:49 ID:jKNSzCof
時代は人を育てると言うが、環境は種を進化させるのか 鮫が進化しない理由もわかったが Gはもっと進化すると確信した。
13 :
名無しのひみつ :2009/10/26(月) 23:34:16 ID:8tHnNdFy
人は退化してるんだけどね
14 :
名無しのひみつ :2009/10/27(火) 04:16:10 ID:audXeKwo
おいらのY染色体はもうかなり短いです
15 :
名無しのひみつ :2009/10/27(火) 04:58:17 ID:xHjDItz0
これは凄い、ノーベル賞越える偉業
16 :
名無しのひみつ :2009/10/27(火) 12:06:33 ID:39Yi8IsK
つまり、これでダーウィンの進化論が否定されて、ラマルクの進化論が 正しいことが科学的に実証されたんだね。科学史に残る発見じゃない?
17 :
名無しのひみつ :2009/10/27(火) 23:09:30 ID:pRXIr/t7
カンケイナイネ
18 :
名無しのひみつ :2009/10/27(火) 23:35:25 ID:uEPn34Xz
あらかじめ計算された範囲内での変化って可能性もある 稲が稲'になったりはしない
19 :
名無しのひみつ :2009/10/27(火) 23:40:12 ID:TomoQCr8
20 :
名無しのひみつ :2009/10/28(水) 10:49:02 ID:2QPaqIzl
>>19 お前もわかってないようだけど、生物における『表現型の遺伝』自体は
トランスポゾンの発見でとっくに証明されてるんだよ。
今回は環境適応の方向への遺伝子変化に正の相関が見られたってことでしょ。
21 :
名無しのひみつ :2009/10/28(水) 10:52:36 ID:2QPaqIzl
22 :
名無しのひみつ :2009/10/28(水) 11:11:03 ID:49YwjTmJ
23 :
名無しのひみつ :2009/10/28(水) 11:33:06 ID:S/7+SZSf
一茂&カツノリ「・・・」
24 :
名無しのひみつ :2009/10/29(木) 11:58:51 ID:dwV2evIq
遺伝以外で後天的に獲得した形質が遺伝子に反映される訳ではなくて、突然変異を起こすメカニズムを説明出来るようになったって理解でOKなの?
25 :
名無しのひみつ :2009/11/07(土) 12:31:30 ID:mt5QBmeQ
よくわからないな 環境の変化にがあると、動き回る遺伝子の活動が活発になる その幾つもの変化の中にはより適応した能力にもある 結果、環境に適応した形で集団が生き延びる こんな感じなの?
26 :
名無しのひみつ :
2009/11/19(木) 14:51:30 ID:meqtXw6H 敢えてネガティブに考えてみると分かりやすいかも。 原種の稲は環境に対応できず淘汰される。 新しい稲はオリジナルではないけど種として環境に対応した。とか。 卵か鶏かみたいだけど、種があってではなくて新種になったって感じかな? まぁ証明されたのが初だからニュースになっただけだろう。