【脳科学】聴覚、宇宙で鋭敏に 生理研が実験 視力に頼れなくなると脳が聴覚を研ぎ澄ませて適応

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1白夜φ ★
◇聴覚、宇宙で鋭敏に 生理研が実験
 
宇宙空間で天地がひっくり返るように体が回転すると聴覚が鋭敏になる可能性があることを、
自然科学研究機構・生理学研究所(愛知県岡崎市)の柿木隆介教授らが20日発表した。
地上では経験しないような環境の変化に直面して視力に頼れなくなると、
脳が聴覚を研ぎ澄ませて適応しようとしているという。

実験では、国際宇宙ステーションに設置された日本の実験棟「きぼう」の船内が
回転しているような映像を画面に映し、被験者の脳内の変化を脳磁計で測定した。
天地が入れ替わるように回っている映像を見せた場合、
聴覚を担う「聴覚野」と呼ぶ脳の部位の反応信号が20%前後大きくなった。
一方、水平方向に回転する映像では変化が起きなかった。

柿木教授は「脳が地上とは全く異なる宇宙環境にも適応しようとすることがわかった」
と説明している。成果は独脳科学誌エクスペリメンタル・ブレイン・リサーチに掲載された。
(07:00)

▽記事引用元
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090821AT1G2003020082009.html
NIKKEI NET(http://www.nikkei.co.jp/

▽関連リンク
生理学研究所(http://www.nips.ac.jp/
疑似宇宙体験:くるり回転、聴覚反応過敏に
−宇宙ステーション「きぼう」船内を再現した地上実験。脳の活動を記録−
http://www.nips.ac.jp/contents/release/entry/2009/08/post-26.html