鳥インフル感染で延命 名市大、ニワトリで確認
鳥インフルエンザ(H5N1型)に感染したニワトリに、ある種のペプチド(アミノ酸化合物)を
投与すると延命効果があると、名古屋市立大大学院医学研究科の岡田秀親名誉教授
(免疫防御学)、京都府立大の塚本康浩教授(動物衛生学)らが15日までに発表した。
人の治療薬開発などにつなげたいとしている。英科学誌の系列サイトに掲載された。
岡田氏によると、10羽のニワトリを鳥インフルエンザに感染させ、うち5羽に岡田氏が開発した
ペプチドを注射したところ、何もしなかった5羽は2日目に死んだが、
注射した5羽は3日目も生きていることを複数回の実験で確かめた。
今回使ったインドネシアの実験場の都合で殺処分が必要となったため、
4日目以降のデータはない。
ニワトリは、エンドセリンというタンパク質が活性化して炎症が拡大するが、
ペプチドがこれを阻害したとみられる。
人が鳥インフルエンザに感染すると強い肺炎を起こし約60%の患者が死亡する。
今回の実験と同様に炎症を抑制できれば治療や延命に効果があるとみられ、
岡田氏は「ペプチドが哺乳(ほにゅう)動物でも効くか試したい」としている。
2009/08/15 17:41 【共同通信】
▽記事引用元
http://www.47news.jp/CN/200908/CN2009081501000570.html 47NEWS(
http://www.47news.jp/)