【医療】昆虫の細胞を用いた「細胞培養法」でワクチン製造を短縮 鳥インフルで国内創薬ベンチャーに注目 大流行に即応アピール

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1おっおにぎりがほしいんだなφ ★
  

新型インフルエンザの感染拡大を受けてワクチン製造が急がれるなか、
国内にある創薬ベンチャーのワクチン製造技術が注目されている。

昆虫の細胞を用いた「細胞培養法」で、従来の三分の一に当たる二カ月で製造できる。
ただし、対象は強毒性の鳥インフルエンザ「H5N1型」で、
今回の弱毒性の「H1N1型」とは型が異なる。
当面、ワクチン一歩手前の抗原を実験的に製造することで、
世界的大流行に即応できることをアピールする計画だ。 

このベンチャーは、横浜市に拠点事務所を構えるUMNファーマ(本社・秋田市)。
米国のベンチャー企業「PSC」(本社・コネティカット州)から、細胞培養法による
インフルエンザワクチンの国内での開発製造などの権利を取得。
H5N1型を材料に、大流行に備えてワクチンの臨床試験を進めている。

国内で承認されているインフルエンザワクチンの製造法は、
鶏の有精卵にウイルスを感染させて培養し、原液を作る「鶏卵培養法」だけ。
細胞培養法は、欧米の大手企業を中心にイヌやサルの腎臓細胞、
ヒトの網膜細胞などを用いて開発が進められているが、実用化には至っていない。
>>2へつづく


ソース:東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/technology/science/CK2009052602000144.html
画像:ワクチン製造の流れ
http://www.tokyo-np.co.jp/article/technology/science/images/PK2009052602100050_size0.jpg
UMNファーマ
http://www.umnpharma.com/
◇関連スレ
【技術】ダイキンの「ストリーマ放電」技術で強毒鳥インフルを無害化
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1243328572/
【医療】新型インフルエンザワクチンの生産 早くても7月中旬以降に[05/19]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1242740676/
【宇宙/感染症】どんなタイプのインフルエンザにも効く「万能薬」目指し宇宙実験 「きぼう」でタンパク質結晶化
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1243298034/
2おっおにぎりがほしいんだなφ ★:2009/05/26(火) 19:07:52 ID:???
>>1のつづき

鶏卵培養法は、大量の有精卵の確保が必要で、製造には約六カ月が必要。
今回のケースが示したように、新型ウイルスは瞬く間に世界に広がる。
被害拡大を防ぐには、できるだけ早いワクチン製造が求められている。

細胞培養法の最大の特長は製造期間の短さ。ウイルスそのものの入手は必要なく、
公開された遺伝子情報から免疫にかかわるウイルスの表面タンパク
「ヘマグルチニン」を作る遺伝子を作成する。

それを運び屋となる「バキュロウイルスベクター」に組み込み、ガ(ヨトウガ)の幼虫から得られた
培養細胞に導入。増殖させて大量にヘマグルチニンを作り、精製してワクチンとする。

■ウイルス不要
「鶏卵培養法での生産量は入手できる卵の数によって決まるが、
細胞培養法では培養タンクの数を増やせば短期間で大量生産ができる」。
UMNファーマの上村謙吾・研究開発企画担当部長はその利点を強調する。

昨年六月から、二十−四十歳の健康な男性百二十五人に三週の間隔を置いて製造した
ワクチンを計二回投与。基本的な有効性と安全性を確認した。
二月に開かれた世界保健機関(WHO)の新型インフルエンザワクチンの評価会議でも、
その成果を報告した。

年内に二回目の臨床試験を始める予定で、二〇一一年半ばの製造販売承認申請を目指す。
工場用地は秋田市に取得済み。
約二十億円かけて工場を建設する計画で、技術開発に合わせて資金調達を進めている。

■「豚」も試作
一方、豚インフルエンザウイルスから変異した今回のH1N1型のワクチンについては、
この技術を開発したPSCが既に製造の準備にかかっているという。
UMNファーマは、PSCからウイルスの遺伝子を入手し、ワクチンの「種」となる抗原を開発する。
今月中にも着手し、早ければ六月末にできあがる見通しだ。

H1N1型の感染拡大が続くが、より毒性が強いH5N1型の脅威は去っていない。
東南アジアやエジプトではH5N1型のヒトへの感染が頻発しており、
WHOは「H1N1型と混ざり合う恐れがある」と指摘。
強い感染力と強い毒性を併せ持つウイルスへの変異を懸念する。

「いち早くワクチンを提供できる能力をアピールしたい」と上村部長。
「危機管理面からも複数のワクチン製造法を持っていることが重要。
H5N1型の流行に備えて着々と準備を進めたい」と話している。
3おっおにぎりがほしいんだなφ ★:2009/05/26(火) 19:08:31 ID:???
4名無しのひみつ:2009/05/26(火) 19:18:48 ID:hs4sbRIX
ザ・ふらい
5清水一彦:2009/05/26(火) 19:36:02 ID:4/Qb1I/i
いぇーい!
中垣先生、見ている〜?
6名無しのひみつ:2009/05/26(火) 19:40:01 ID:krJJtnaF
>>4
俺もオモタw
7名無しのひみつ:2009/05/26(火) 19:49:17 ID:QIKmqr1U
ヨトウガってことは、SF9による大量発現系を用いるんだな。
8名無しのひみつ:2009/05/26(火) 19:58:11 ID:LDiqrsEA
細胞培養法ってもう実用化されてたのか。すげぇな
9名無しのひみつ:2009/05/26(火) 20:04:05 ID:ZAcxjoLH
「豚」も試作
!!
10名無しのひみつ:2009/05/26(火) 20:26:51 ID:L22lANJZ
モスラ
11名無しのひみつ:2009/05/26(火) 20:55:55 ID:p1J1iEfS
ハエはいやだ
12名無しのひみつ:2009/05/26(火) 21:24:35 ID:EYac8V9Y
もう人間の細胞に直接作らせれば良いんじゃね?
13名無しのひみつ:2009/05/26(火) 21:33:26 ID:V3bZOeSJ
ES細胞とかiPS細胞使ってチャチャッとってわけにはいかんのだろうなあ
14名無しのひみつ:2009/05/26(火) 21:39:00 ID:kZx7o2AS
 コストの事が,一言も書いていないが

 SF9の系は,費用が高いだろ
15名無しのひみつ:2009/05/26(火) 22:18:53 ID:AS8C7dH1
細胞培養とかより、実は、鶏卵を十分に供給したほうが安いし、製造速度も変わらないん
だけど、つい最近までアメリカ利権にねじ込まれてたのが、これ。

豚インフルのおかげで無茶な外圧も消えたんで、国内で関係者が生き残りに必死になっ
てんだね。
16名無しのひみつ:2009/05/26(火) 23:15:26 ID:r2I4Map6
コストがかかるのか。
みんな、よく知ってるな。
感心した。
17名無しのひみつ:2009/05/27(水) 00:55:23 ID:1INgcvQa
ゴキブリの卵とか使えたら凄くね?
18名無しのひみつ:2009/05/27(水) 01:03:32 ID:QYaRa2ff
ワクチンが出来たら、ウイルスも作り、北に散布しろ、ワクチンと拉致被害者とをバーターできる。
19名無しのひみつ:2009/05/27(水) 21:02:48 ID:2t9bL6Vq
培地に血清使ったような記憶があるなあ。
しかも通常のウシ血清だったら狂牛病問題のためGMP的にうるさい。
漢方薬に使うゴオウだっけ?当局のお触れを見たことがある。

GMPと言えば、某企業が酵母の発現系で偽装をやっててんやわんやだろ。

ピペド実験に使う発現系をそのまんま医薬品製造に回せるかは怪しい。
原料や人件費もコストだが、品質や安全性もコストに多大な影響を与える。
従来の系は安定しているから結果的に早いだろうなあ。
20名無しのひみつ:2009/05/28(木) 01:09:52 ID:qZ3QYhFh
鶏卵で作ったワクチンは、卵アレルギーの人は心配しつつ
接種しなきゃいけない(あるいは接種を断念しなきゃいけない)から、
別な方法での量産化が望まれる。(少しコストが高くても、そちらを
選ぶ人間は確実にいるので、一定の需要が見込める)
21名無しのひみつ
バイオベンチャーかつオーファンか。リスクでかいぞ。

蛾アレルギーがないのは多くの人間が蛾を食わないからであって。
もともとアレルギー体質をお持ちの患者さんなら引っかかる可能性も否定はしない。

極端だが、不確定要素の大きい系で製造されたワクチンを使うか、
(多少マジナイ的でも)マスク・うがい・手洗いを励行し、同時に免疫力を高める工夫をするか。
個人の判断だよね。MDも製薬もそれぞれの視点で動いてるから、
めったにない事例じゃああんまり対策しないよ。当局も例数でマスゴミに叩かれそうになったら動く。