【生物】深海魚の耳に新器官 暗闇に適応進化?

このエントリーをはてなブックマークに追加
1依頼@白夜φ ★
<深海魚の耳に新器官、暗闇に適応進化?>
Charles Q. Choi
for National Geographic News
May 13, 2009

新しい研究により、太陽光の届かない深海の奥底で魚類が特有の耳を発達させていたことが
判明した。深さ2500メートルの深海で捕獲した数種の魚を調査したところ、研究チームは
他の魚種では確認されたことがない耳の構造を発見した。
その不思議な構造は聴力の強化に役立っているのではないかと推測されている。

地球の海の約90%は、太陽光の届かない漆黒の闇に覆われている。
このため研究チームは、魚類は聴覚が鋭敏になるように耳を進化させてきたのではないかと
考えていた。聴力が強化されれば、暗闇の中でも獲物の捕獲や繁殖相手の確保、捕食動物
からの逃避が容易になるからだ。

しかし、その仮説を立証するのは容易ではない。深海魚を地表近くまで引き上げると水圧が
大幅に低下してたちまち死んでしまうこともあり、現在の技術では深海魚の聴力テストは
実現不可能だからである。

その代わりとして研究チームは、深海魚と浅瀬に生息する魚の耳の構造を比較するという
手段を取った。これにより深海魚には独特の適応変化がみられることが確認された。

中央アメリカの太平洋沖、水深1000メートルの深海で多くのカブトウオ科の魚を捕獲して
耳を調べたところ、内耳にある耳石から長くて堅い炭酸カルシウム質の茎状器官が
伸びていることが判明したのである。「この茎状器官の役割は、まだすべてが解明された
わけではない」と、アメリカにあるメリーランド大学の海洋生物学者であり、今回の研究にも
参加しているシャオホン・デン氏は話す。

しかし同氏は、この茎状器官の発達により、聞き取りづらい微弱な音を耳石で感知できるように
なったのではないかと推測し、次のように述べる。「ヨゴレマツカサやクラウンナイフフィッシュなど、
優れた聴力を持つことが知られている浅瀬の魚の耳には非常に長い毛束が生えているが、
カブトウオの耳にも同様の特徴が確認された。この毛束が、外部の音や自身の頭部の動きに
対する感度を向上させているのかもしれない。特に後者の感覚が鋭敏になれば、魚の
平衡感覚が向上する可能性がある」。

アイルランドの近海、深さ2500メートルの深海で捕獲されたタラの1種、トガリカナダダラは
堅い内耳を持っていることが研究チームによって確認された。堅い内耳は、魚類の中では
比較的浅い層に生息するクロマグロの耳にしか確認されていないものである。そのような
内耳によってトガリカナダダラの耳は、すぐ側にある鰾(ひょう)という浮き袋のような器官
からの震動を鋭敏に感じ取っているのかもしれない。魚の鰾はガスが充満しており、
浮力を調節する機能を持っているが、音の増幅器という役割も担っている。

耳の適応変化が予想以上に進んでいるため、これらの魚種はもしかしたら驚くべき聴力を
備えているのかもしれないが、深海で聴力テストを実施できない限りそれを確認することは
できない。「カメラと音響装置を搭載した深海探査機を沈めれば、魚の音に対する反応を
調査することができる。その実現がいまの私の夢だ」と、前出のデン氏は語った。

今回の研究成果は、アメリカのオレゴン州ポートランドで5月18日に開催されるアメリカ音響学会の
会合で発表される予定だ。

記事引用元:NATIONALGEOGRAPHIC(http://www.nationalgeographic.co.jp/index.html
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=40466442&expand

2009年5月に発表予定の研究によると、深海にすむタラの1種、トガリカナダダラの内耳は
魚としては異常に剛性が高いという。深海魚ではこれまでに確認されたことがない特徴である。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/bigphotos/images/090512-new-ears-fish-hearing_big.jpg

※ご依頼いただきました。
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1242130234/5
2名無しのひみつ:2009/05/14(木) 22:19:54 ID:MHGCNufg
三半規管はいつ見ても不思議だ
3名無しのひみつ:2009/05/14(木) 22:21:02 ID:j94A+qUC
側線の方はどうなってるのかね?
4名無しのひみつ:2009/05/14(木) 22:24:08 ID:y9uAH7V4
「鰾」は一文字で「うきぶくろ」と読む、覚えとけ
5名無しのひみつ:2009/05/14(木) 22:28:45 ID:4XNYINU4
深く潜っても耳が痛くならないためじゃないの?
6名無しのひみつ:2009/05/14(木) 22:37:16 ID:LILXCFma
おふくろさん
7名無しのひみつ:2009/05/14(木) 22:38:55 ID:m4BJEQZN
側線は即戦力になってる。
8名無しのひみつ:2009/05/14(木) 22:51:25 ID:+SI/opts
テレパシー使えたりしてw
9名無しのひみつ:2009/05/14(木) 22:51:38 ID:o92airPM
しかし、俺らが見るのは、浮上してきたやつか、
潜水艇で潜っていって、ライトつけて撮影してるやつだわな
ほんとは、真っ暗、なーんも明かりのない海底にうごめいてるわけだ
どうよ、俺怖いわ
10名無しのひみつ:2009/05/14(木) 23:05:34 ID:DfORMjfZ
サンシャイン国際水族館で深海魚展やっている
11名無しのひみつ:2009/05/15(金) 01:10:52 ID:Lh0pPRXA
いやースゴい耳だ。
12(,,゚д゚)さん 頭スカスカ:2009/05/15(金) 01:11:31 ID:cRgODHbP
深海2500mだと水圧高くてうきぶくろも圧縮されてしまうから、ガスを
ためたまともな鰾(ひょう)を持った魚はあまりいないはずなんだが、
鰾(ひょう)が補強されているんだろうなな。
13名無しのひみつ:2009/05/15(金) 01:31:00 ID:jx0mtfPz
>ガスをためたまともな鰾(ひょう)を持った魚はあまりいない

浮き袋に例によってワックス溜めたりしているらしいw
密度小さいからこれでも浮く
14(,,゚д゚)さん 頭スカスカ:2009/05/15(金) 07:16:44 ID:cRgODHbP
でもそれだと音の増幅器という役割はなしなんだが
ナショジオの記者さんは不思議に思わなんだか
15名無しのひみつ:2009/05/15(金) 11:28:58 ID:FdYe+3IT
デメニギスの脳もすごいよな
16(,,゚д゚)さん 頭スカスカ:2009/05/15(金) 19:03:12 ID:cRgODHbP
実は新器官よりうきぶくろの中身の方が凄かったりして
超音波診断装置の時使うナゾのジェルsupersound inductive gel
みたいのが詰まってるのかも
17名無しのひみつ:2009/05/16(土) 11:17:35 ID:3WwgyRQA
ヨゴレマツカサ
クラウンナイフフィッシュ

名前のかっこよさに差のありすぎる件
18(,,゚д゚)さん 頭スカスカ:2009/05/16(土) 14:28:40 ID:9VGi6MM/
クラウンナイフフィッシュ

 ナイフ持ったピエロじゃ いいイメージないんだが
19名無しのひみつ:2009/05/16(土) 14:42:00 ID:a/vazAuU
デメニギスの透明な部分は音響レンズだったりして
20名無しのひみつ:2009/05/17(日) 21:34:19 ID:bN2pKMHw
画像見た
ガチで三半規管じゃん、すげーええええ
21名無しのひみつ
魚に耳があることを始めて知った。
兎みたいに耳朶を長くすればいいんじゃねーの?
あっ、泳ぐのに邪魔か。