(
>>1の続き)
しかし太陽系形成の初期段階には、後期重爆撃期(LHB)と呼ばれる激動の時代があった。
この時期には、惑星形成時の残骸である大型の小惑星が、若い惑星であった火星、地球、
金星、水星などにいくつも衝突していた。
「ユートピア平原が形成され、火星の磁場が消滅したのも同時期であると考えられる」と、
前出のロバーツ氏は話す。この研究成果は「Journal of Geophysical Research」誌の
最新号に掲載されている。
新しいコンピューターモデルによると、ユートピア平原を作った天体衝突の影響で火星の
マントルに大量の熱が伝わり、ダイナモ効果を生み出す温度差が大幅に縮小したようである。
「温度が上がり過ぎると、マントルは核を効率的に冷却することができなくなり磁場は
消滅することになる」と、ロバーツ氏はナショナル ジオグラフィックニュースに語っている。
磁場を失った火星は太陽風を直接浴びることになった。
太陽風とは、太陽から継続的に放出されている荷電粒子の流れのことである。
太陽風の影響で火星の大気はゆっくりと希薄になり、最終的にはガスが周囲にかすかに
残るだけの状態になった。その後ほどなくして強烈な気候変動が起こり、現在のような
乾燥した火星ができあがったと推測される。
「同様の衝突によって地球の磁場が消滅する可能性もある。しかしそれは、火星の磁場に
とどめを刺した天体よりはるかに巨大な天体が地球に衝突すればの話だ」とロバーツ氏は言う。
地球のマントルの厚さは火星のマントルの2倍あり、地球の核は火星よりはるかに活発に動いている。
したがって、もっと大きな衝撃を受けない限り、磁場を作り出すダイナモ効果が停止することはない。
金星も惑星規模の磁場は存在しないが、それはマントルが比較的乾燥していて硬いため、
熱が効率的に流れないことが原因だと考えられている。
カナダ、トロント大学の地球物理学者サビン・スタンレー氏は第三者の視点から、
「小惑星の衝突で磁場が消滅するという発想自体は別に新しいものではないが、
綿密なコンピューターモデルが作成され、磁場消滅の原因と考えられるクレーターが
指摘されたのは今回が初めてのことだ」と述べている。
(了)
3 :
名無しのひみつ:2009/05/12(火) 23:21:56 ID:JVabe9YR
宇宙すげえ!!
4 :
名無しのひみつ:2009/05/12(火) 23:21:59 ID:NDbDacUm
ちたまもオワタ
5 :
名無しのひみつ:2009/05/12(火) 23:26:25 ID:EhgdYyDw
簡単に言うとどういうことでしょうか
6 :
名無しのひみつ:2009/05/12(火) 23:27:05 ID:80eOHZpU
家電粒子砲
7 :
名無しのひみつ:2009/05/12(火) 23:29:27 ID:41szFOyw
ザ・コアが現実のものに
8 :
名無しのひみつ:2009/05/12(火) 23:37:34 ID:WQtxkCIX
むむむむ…私は今、頭を抱えている…
9 :
名無しのひみつ:2009/05/12(火) 23:37:49 ID:fnyKsk/v
微惑星とかじゃなくて、たかだか数個の小惑星の衝突程度でマントル対流が乱されたりするんだね
10 :
名無しのひみつ:2009/05/12(火) 23:38:10 ID:0MGJ2zwW
どっちが北かわからなくなったら困る。
11 :
名無しのひみつ:2009/05/12(火) 23:42:10 ID:zYtfz3f/
この衝突がなかったら火星には今頃沢山の生物がいたんじゃとか妄想してみる
12 :
名無しのひみつ:2009/05/12(火) 23:43:48 ID:TjqSfWE7
ククク・・・ようやく気付いたか・・・
13 :
名無しのひみつ:2009/05/12(火) 23:45:09 ID:HM+4skzx
火星の磁場を復活させるっていうのは可能なことなの?
火星に移住する計画があるなら、それは必要なことじゃないの?
14 :
名無しのひみつ:2009/05/12(火) 23:48:03 ID:TDoGfwRr
15 :
名無しのひみつ:2009/05/12(火) 23:52:32 ID:iLjgEhfX
火星の磁場にとどめをさした巨大天体が
地球におちたとしても
地球の磁場を崩すほどの力はないということはわかったが…
それ以前に、地上の生物を絶滅させる力ぐらい
あるんじゃねーのか?
16 :
名無しのひみつ:2009/05/12(火) 23:52:32 ID:RvxfkLQJ
火星に複数に小惑星が落ちたのに、地球に小惑星が
落ちないのは天狗の仕業かw
17 :
名無しのひみつ:2009/05/12(火) 23:53:40 ID:iLjgEhfX
18 :
名無しのひみつ:2009/05/12(火) 23:56:37 ID:dDgmgYY2
>マントル
マンショントルコの略
これ豆知識な
19 :
名無しのひみつ:2009/05/12(火) 23:58:08 ID:yfClKphh
20 :
名無しのひみつ:2009/05/13(水) 00:03:22 ID:dCLavdlp
21 :
名無しのひみつ:2009/05/13(水) 00:05:21 ID:iU5gNtUx
地熱と放射線から巨大電力を得る技術と、火星を覆う程の極太コイル群と
膨大な金と時間があればできるんじゃね?まあ火星資源開拓後の話だね。
資源がないなら宇宙ステーションを火星に乗っけたほうが安いはず
22 :
名無しのひみつ:2009/05/13(水) 00:06:55 ID:JJgig1X5
>>5 惑星の中心には磁場を生み出すエンジンがあり、その周りに冷却装置が付いてる
火星は昔、小惑星と何度も衝突したせいで、冷却装置の冷却剤が熱くなり、エンジンがあぼーんした
地球は冷却装置がでかいので小惑星の衝撃ぐらいではびくともせず、地球のエンジンは常に冷却されて正常に動いている
金星は冷却装置がでかいが、冷却剤が固まってしまって、やはりエンジンがあぼーんしている
こんな感じでどうでしょう?
23 :
名無しのひみつ:2009/05/13(水) 00:11:38 ID:h6SbjmUw
マントルとダイナモがあやしい関係になったのか
24 :
名無しのひみつ:2009/05/13(水) 00:14:07 ID:ie4ktw/T
火の鳥2772
25 :
名無しのひみつ:2009/05/13(水) 00:21:45 ID:9sHrQeiY
>ユートピア平原が形成され、火星の磁場が消滅したのも同時期であると考えられる
火星の岩石を調べたワケでもないのに、何故時期が特定できるんだ?
26 :
名無しのひみつ:2009/05/13(水) 00:21:46 ID:uyplZspL
27 :
名無しのひみつ:2009/05/13(水) 00:26:58 ID:EvlJ/y3c
つまり火星では何処に行っても青木ヶ原樹海?
28 :
名無しのひみつ:2009/05/13(水) 00:30:26 ID:fYBUuMYc
>Ker Than
かーちゃん
29 :
名無しのひみつ:2009/05/13(水) 00:34:42 ID:24puTeWs
磁場が消滅する前は生命が存在してたのかな
30 :
名無しのひみつ:2009/05/13(水) 00:35:12 ID:BlucpL2N
>地磁気は年々弱くなっており、ここ100年では約6%弱くなった。
>これはあと1,000年足らずで地磁気が消滅してしまうほどの減少率。
人類オワタ
31 :
反・権謀術数:2009/05/13(水) 00:39:08 ID:XXH6/b0/
火星を周回してるフォボスとダイモスをうまく利用して磁場の復活を図れないのかな?
32 :
名無しのひみつ:2009/05/13(水) 01:19:31 ID:PuErgleq
うーむ。
マントルの方が外側にあるんだから、一時的にマントルの温度が
上昇してもいずれは冷めてもとの状態の温度差が回復すると思うんだけど。
そうすると磁場も回復しそうなものだけど。
温度差が乱れると核の運動も変化して二度と元には戻せないとか
いうことなのかな。
33 :
名無しのひみつ:2009/05/13(水) 02:43:57 ID:MKh72+a1
同じく磁場が無い金星のが太陽風に強く晒されるはずだが、あの気圧。
一方の火星の大気は極めて希薄。
何が違った?
34 :
名無しのひみつ:2009/05/13(水) 04:51:04 ID:JJgig1X5
35 :
名無しのひみつ:2009/05/13(水) 06:10:16 ID:8jd3Mk6w
火星の重力って、激しく小さい水星とほぼ同一だったよな。
36 :
名無しのひみつ:2009/05/13(水) 08:32:23 ID:HnzysD/G
核をつかって磁場を・・・・
37 :
名無しのひみつ:2009/05/13(水) 08:41:05 ID:icCmtj8f
重力が足りなきゃ、μブラックホールでも生成してマントル放流するとかw
38 :
名無しのひみつ:2009/05/13(水) 13:44:17 ID:Pt5EmDP5
>>13 磁石で同じ方向に何度もこすればいけると思う。
39 :
名無しのひみつ:2009/05/13(水) 14:14:01 ID:QrTFqEQ1
地球は奇跡の星だな。
40 :
名無しのひみつ:2009/05/13(水) 15:02:43 ID:MKh72+a1
>>34 重力はそうだが、金星の火山活動って活発?
41 :
名無しのひみつ:2009/05/13(水) 15:25:45 ID:/MHHibqP
巨大な小惑星=惑星ではないのか?
42 :
名無しのひみつ:2009/05/13(水) 16:40:15 ID:uZbOvwhl
地球って太陽と木星の引力のおかげで隕石や小惑星の衝突が少ないんだよね
火星って地球の近くなのにアウトだったってことは地球の位置が絶妙だったんだ
43 :
名無しのひみつ:2009/05/13(水) 18:09:27 ID:eatWiMsk
後期重爆撃期ってなんかかっこいい
44 :
名無しのひみつ:2009/05/13(水) 20:01:54 ID:Tyv1W9H1
形成初期段階での大きさの違いもあるだろうが、地球には月というかなり大きめの衛星があった事が幸いしたんだろう。
45 :
名無しのひみつ:2009/05/13(水) 20:04:32 ID:JJgig1X5
>>40 今から約5億年前までは全球規模の火山活動があったみたい
実際金星には溶岩地形がたくさんあって、クレーターも少なく8億年以上前より古い地形が見当たらない
ただ、今の金星の火山活動は地球よりも少ないか、全く無いみたい
火山ガスに起因するとみられる大気中の硫黄化合物の増減など、間接的な証拠はあるんだけど、まだ噴火の直接観測はできてない
46 :
名無しのひみつ:2009/05/13(水) 20:07:34 ID:MKh72+a1
>>45 そっか。 昔は活発だったらしいが、今は不活発と。
硫酸の雲から硫酸の雨が降るが、地上到達までに蒸発だから、土壌浸透等で大気中の硫黄化合物が増減するのはなさげだね。
47 :
名無しのひみつ:2009/05/13(水) 20:11:53 ID:FUkDvvXz
頻繁に小惑星と衝突していた割には、火星には月のような巨大な衛星は出来ず、
フォボス・ダイモスみたいな小さな衛星しか出来なかったんだね。
48 :
名無しのひみつ:2009/05/14(木) 01:12:54 ID:8nUAvotL
磁場は惑星が自転することによって生じたものじゃないの?
>>1の理論じゃあ、霞のように惑星のまとわりついてて、吹けば飛ぶような存在になっちゃうじゃん
49 :
名無しのひみつ:2009/05/14(木) 01:21:40 ID:CaUOvZib
超磁力兵器で地球はめちゃめちゃにホロンブ!
50 :
名無しのひみつ:2009/05/14(木) 01:57:29 ID:ouTpL/qu
51 :
名無しのひみつ:2009/05/14(木) 02:24:26 ID:4VGZAUV6
>>47 ほぼ地球に匹敵する大きさの金星に衛星が無いのも何となくすわりが悪い。
火星の二つは、大きさからいっても捕獲衛星なんだろね。
52 :
名無しのひみつ:2009/05/14(木) 02:27:29 ID:E7EE8Z2J
>>47 原始地球とごっつんこして月の元になった天体は今の火星くらいの大きさだと言われてるからな。
ちまちま突っつかれるより玉砕覚悟のアタックの方が嫁をゲット出来るという事だろうか。w
53 :
名無しのひみつ:2009/05/14(木) 10:13:26 ID:q1L7G/nx
>>16 マジレスすると、地球は親星に釣りあわないほど巨大な”月”をもってるので
両者を合成した重力中心は地表を離れ、宇宙空間にある。しかも公転周期が早い。
なので、もし両者に引かれた天体があれば、その空間目指して落ちてくるし
たまたま接近した天体は地球・月の両者に揺さぶられ、軌道を乱される。
まさしく 「ラッキースター」 なわけだ。>地球
54 :
名無しのひみつ:2009/05/14(木) 12:56:19 ID:zx/W88+M
>>53 嘘を言うなよ。
地球月の重心は地球の中心とはだいぶずれてるが、それでも地球の地表の内側だ。
55 :
名無しのひみつ:2009/05/14(木) 13:32:14 ID:4VGZAUV6
恐竜 「よかった、俺たち絶滅しないってよ」
ちゅどーん
56 :
名無しのひみつ:2009/05/14(木) 13:56:54 ID:iO4Mlfhj
地球がフレミング左手の法則で回ってるって事?
57 :
名無しのひみつ:2009/05/14(木) 19:06:00 ID:E7EE8Z2J
星も人間も熱が冷めちまったら淋しいもんさね。
58 :
名無しのひみつ:2009/05/14(木) 19:14:37 ID:orOfjb3z
59 :
名無しのひみつ:2009/05/14(木) 19:51:30 ID:r/cyGncx
>>54 生命体における二重惑星の優位性とか、SF的には結構面白いんだけどね。
60 :
名無しのひみつ:2009/05/14(木) 20:34:51 ID:It6J7njD
地球の中心部の熱エネルギーってどっから来てるの?
いつかエネルギーを使い果たす日が来るの?
61 :
名無しのひみつ:2009/05/14(木) 21:23:15 ID:orOfjb3z
表面は冷えたけど中はまだ熱いという状態じゃないの?
62 :
名無しのひみつ:2009/05/14(木) 23:03:11 ID:E7EE8Z2J
63 :
名無しのひみつ:2009/05/14(木) 23:06:59 ID:E7y/ktqv
>>60 地球自身が重力で収縮しようとする時に解放されるエネルギーと、存在する放射性物質が
崩壊する時に生じる熱エネルギーからきてるはず。
というわけで、収縮しきって放射性物質も崩壊し尽くせば当然エネルギーはなくなり、地球は
地震も火山活動も起こさない地学的に死んだ星になる。
当然温泉も湧き出ることはないし、地熱?何それ状態。
64 :
名無しのひみつ:2009/05/15(金) 10:55:29 ID:bReOXux6
>>58 毎度のテクノバーン語かと思ったが
国際地球回転事業 の検索結果 約 118,000 件中 1 - 20 件目 (0.25 秒)
65 :
名無しのひみつ:2009/05/15(金) 21:59:13 ID:dOw1A7S5
地磁気のダイナモ効果って不思議だよね。
温度差は確かにあるだろうからマントルの動きは理解できるとしても
電流も流れて磁場ができるなんて。
66 :
名無しのひみつ:2009/05/16(土) 06:46:25 ID:xrFV8xET
地球には北極が2つある。南極も2つある。
地球の自転軸を基準にした北極点。そして地磁気の北極(北磁極)だ。
地球は、北極をS極、南極をN極とする巨大な磁石であるが、
その中心は自転軸からずれた位置にあり、年々少しずつ移動している。
地球が誕生して以来、磁極の向きは何度か逆転をしており、
その際磁場が消滅し、生物が絶滅してきたと言われている。
67 :
名無しのひみつ:2009/05/16(土) 06:57:07 ID:rK9H2GVz
過去7600万年の間に171回の反転があったんだが。
太陽の磁極の反転は11年ごとな。
68 :
名無しのひみつ:2009/05/19(火) 09:19:06 ID:IWaGHjwM
磁場がない惑星に生物とか、テラフォーミングとか、なに期待してんの?
69 :
名無しのひみつ:
火星の軌道は小惑星が大量にあってフルボッコだったんかなぁ
地球みたいな星になってくれてれば良かったのに