【地質学】和歌山・熊野―新宮 全長20キロの活断層地形

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1 ◆NASA.emcN. @びらぼんρ ★
三重県は12日、名古屋大学との共同研究で、同県熊野市から
和歌山県新宮市にかけて全長20キロにわたる活断層とみられる
地形を発見したと発表した。

調査を担当した名古屋大学の鈴木康弘教授は「東南海・南海大地震を
起こすプレート境界『南海トラフ』に近い地域で、プレート境界から
この活断層が延びている可能性もある。大地震のメカニズムを解明して
いく上でも重要」としている。
活断層ならば、紀伊半島の三重県伊勢市以南で発見されるのは初めて。

同県と名古屋大は05〜07年、内陸直下型地震への対策を目的に、
県内の活断層地図を整備してきた。これまでよりも細かい縮尺1万分の1の
航空写真を見ながら地形を判読する作業を続ける中で、熊野市から
新宮市にかけて、過去に断層がずれた時にできたとみられる特徴的な
地形が、海岸線と平行に約20キロ続いているのを確認した。

関東から九州にかけて西南日本を縦断する長大な活断層「中央
構造線」より南側で活断層が発見されるのは初めて。鈴木教授は
「地質学上意味のある重要な知見だ」としたうえで、「断層である
可能性が高いが、単独で地震を起こす可能性について現段階では
わからない」と話した。

一般的に長さが20キロの活断層では、マグニチュード7以上の地震を
起こすと考えられている。三重県は、来年度から現地測量やボーリング
調査を実施。過去の活動履歴や、断層の性質などを明らかにしていく予定だ。

同県地震対策室は「これまで、この地域では、東海・東南海・南海地震と
いったプレート境界型地震に備えてきた。今までの地震対策を継続しながら、
詳細な調査を続けたい」としている。

ソース:http://www.asahi.com/science/update/1213/NGY200812120013.html
画像:http://www.asahi.com/science/update/1213/images/NGY200812120014.jpg
朝日新聞 2008年12月13日0時29分

【参考】
■名古屋大学大学院環境研究学科
http://www.env.nagoya-u.ac.jp/
2名無しのひみつ
じしんだじしんだ〜 ゆれるぞ〜