<米国で発見された2億年前の「恐竜のダンスホール」、ただのポットホールだった?>
【Technobahn 2008/11/10 15:25】先月、米ユタ大学の地質学者が米国内で発見したとする
白亜紀の恐竜の足跡の化石が多数残っているとする「恐竜のダンスホール(Dinosaur
Dance Floor)」に関して別の古生物学者が実際に発見場所に行って実地調査を行ったところ、
多数残っている「窪み」は恐竜の足跡の化石ではなく、川底の跡に良く見られる
「ポットホール(甌穴)」である可能性が高いことが改めて明らかとなった。
米ユタ大学の地質学者、ウィンストン・シーラー(Winston Seiler)博士を中心とする
研究グループは先月、アリゾナ州とユタ州の州境沿いの無人地域で4分3エーカー
(約3000平方メートル)にも及ぶ広範囲に今から1億9000万年前のものとみられる
恐竜の足跡が多数存在する「恐竜のダンスホール」を発見したとする発表を行っていた。
今回、改めて「恐竜のダンスホール」の調査を行ったのはユタ州ソルトレークシティーの
学芸委員を務める古生物学者のアンドリュー・ミルナー(Andrew Milner)さん。
ミルナーさんは近場で「恐竜のダンスホール」が発見されたとする発表を受けて大喜びで、
その地点に急行。しかし、その場で見つけたものは恐竜の足跡の化石とはほど遠い、
単なる「ポットホール」の窪みばかりしかなく、落胆してしまったとしている。
地元住民の間では昔からこの場所には多数の「ポットホール」が存在することはよく知られて
いたが、米ユタ大学の地質学者は調査を行うことで、この辺りの地層がジュラ紀前期の恐竜
時代のものであること。更にポットホールでは形成でき得ない三又の窪みが多数存在している
ことを確認し、これらの窪みはポットホールではなく、恐竜の足跡であることを解明し、
新発見として研究成果を発表していた。
ミルナーさんの主張に対して、シーラー博士を中心とする研究グループでは反論は喜んで
受け付けるとした上で、これらの窪みは恐竜の足跡の化石だとする当初の主張を変える
つもりはないと述べている。
画像はユタ大学が発表した窪みが恐竜の足跡の化石だとする根拠として提示した写真の1枚。
http://www2.technobahn.com/news/e5aacd9854cdba70631d14ebec74d2c3013c5eeb/200811101525m.jpg 記事引用元:technobahn(
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http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200811101525 ▽関連スレッド
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