【技術】 鍵は微生物…CO2地下貯留と同時に天然ガスまで得られる一石二鳥の技術、国内で研究スタート [08/09/29]

このエントリーをはてなブックマークに追加
1エマニエル坊やφ ★
◇微生物が油田再生に一役−CO2地下貯留でエネルギー地図一変(2) 9月29日(ブルームバーグ):

油田に埋める二酸化炭素(CO2)に微生物を入れると天然ガスが生成される――。

CO2を枯渇した油田などに封じ込める地下貯留(CCS)が地球温暖化対策の切り札として注目される中、
微生物という強力な援軍が登場。
温暖化対策と同時に資源を生み出すという一石二鳥の画期的な技術の研究が国内でスタートした。
実証試験に進めば世界初。

国内外に油ガス田を保有する国際石油開発帝国石油ホールディングス傘下の帝国石油は
今年から3年間をめどに、東京大学と共同で微生物の働きで天然ガスの主成分である
メタンを生成する技術の研究を開始した。

帝国石油技術研究所プロジェクト研究室の前田治男室長は「2015年ごろには実証試験を始めたい」と話す。

この技術は、油田内の地下1000−2000メートルの深さに生息する「水素生成菌」と「メタン生成菌」と呼ばれる
2種類の微生物を利用するもの。
培養したこの2種類の微生物をCO2と一緒に油田内に注入すると、まず水素生成菌が
油田内に残っている原油を分解し水素を作る。
さらに、メタン生成菌がこの水素とCO2を使ってメタンを生成するという流れだ。
CO2と微生物を一定期間油田に封じ込め、メタンが生成されるのを待って回収する。

今年3月まで帝石と共同でこの研究を進めていた環境関連コンサルティング会社の中外テクノス(広島市)も、
経済産業省所管の独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資機構(JOGMEC)と同様の技術の研究を進めている。
中外テクノスバイオ事業推進室の藤原和弘室長は、具体的な期間は今後JOGMECと詰めるとした上で、
2−3年かけて実証試験につなげたい意向を示した。

日本エネルギー経済研究所の兼清賢介常務理事によると、油田に埋蔵されている原油のうち
現在の技術で採掘できるのは全体量の3−4割程度。
枯渇油田と呼ばれるものでも実際には埋蔵量の6−7割が油田内に取り残されており、
油田内から原油が全くなくなることはない。
この技術が確立されれば、油田からの資源の回収率を格段に高めることができる。

>>2以降に続く

ソース:ブルームバーグ
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=acAbkigc1pBg&refer=jp_japan
2エマニエル坊やφ ★:2008/09/29(月) 22:01:27 ID:???
>>1つづき

▼炭素のリサイクルシステムを構築

化石エネルギーを消費した結果、排出されるCO2を、エネルギー資源であるメタンに作り変える。
CO2もメタンも、炭素原子からなる化合物。
藤原氏と前田氏が目指すのは、「炭素のリサイクルシステム」だ。

両氏が中心となってまとめた論文によると、1930年代から50年代にかけて旧ソ連で油田の中に住む
微生物についての調査が行われたことはあるものの、初期段階の研究だったためデータに不明瞭な点が多いという。

帝国石油と中外テクノスが2004年に始めた研究では、帝国石油の八橋(やばせ)油田(秋田市)で採取された
微生物を使用しており、実験では、すでに原油からメタンが生成可能なことが確認されている。
同油田は1869年に初めて原油の存在が確認されて以降、生産が続いており累積原油生産量は
561万キロリットル(2007年3月末まで)で国内最大。

帝石の前田氏は、八橋油田に多くの微生物が存在していることと、同油田が通常の油田よりも
多く天然ガスを生産していることに何らかの関係性があるのではないかと推測する。

▼国内消費量の10%超のメタン回収も

中外テクノスの藤原氏は、八橋油田に約600万トン(日本のCO2排出量の約0.5%)のCO2を入れることが可能で、
この場合、国内の消費量の10%超に匹敵するメタンを回収できると試算している。

ネックになるのが1バレル=100ドル台で高止まりする原油コストとの兼ね合いだ。
この水準が今後も続くようならば十分採算が取れるが、原油価格が大崩れすれば、
「画餅」になりかねない。

みずほインベスターズ証券の河内宏文氏は「研究開発を今後続けるかどうかは、実際にこの技術を
利用する際のコストにかかってくるだろう」と指摘する。

▼夢の技術実現に向け研究上の課題も

夢の技術実現に向けては研究上の課題もある。
できるだけ短時間でメタンを生成するため、温度や圧力、酸性度など、どのような条件のもとで
最も活発に微生物が活動するのかを見極める必要がある。
反応に関与している微生物の特定も課題のひとつ。
現時点では水素生成菌もメタン生成菌もそれぞれ複数種確認されており、具体的にどの菌が
生成に関わっているのか今後詳しく調べる。

帝石の前田氏によると、実験では温度が55度程度の場所でメタンを生成することが確認された一方で、
100度を超えるような場所では微生物が住みづらくなるという。
油田では深い場所ほど温度が高くなることから、1500メートル程度までの比較的浅い油田のほうが
微生物の活動が盛り上がるのではないかと予想している。

一般的に中東などの油田は深いところに原油が存在し、国内も含めたアジア地域の油田は浅いところに
油層があるケースが多いという。
中国やインドネシアなどでは油田の老齢化に伴って原油生産量の減少が続いており、
メタン生成技術が実用化されれば、こういった国々でも生産量のてこ入れを図ることが可能になる。

中東や北海など世界中で油田の開発が進んだ結果、現在残されているのは深海など条件の過酷な場所が多く、
開発の費用はかさんでいる。
そういった面からも、温暖化の防止に貢献しつつ新たにエネルギー資源を生み出すといった
特異なメリットを持つ新技術の開発で日本がイニシアティブを取れるかどうか、
世界からの注目も高そうだ。

ソース:ブルームバーグ
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=acAbkigc1pBg&refer=jp_japan
3名無しのひみつ:2008/09/29(月) 22:04:43 ID:e5OCp2uF
超高圧CO2が岩盤を押して地震が起きます。
4名無しのひみつ:2008/09/29(月) 22:07:44 ID:oudrkJaF
牛のげっぷorおならを回収すれば良い
5名無しのひみつ:2008/09/29(月) 22:09:32 ID:DXSvAPEJ
夢のよう過ぎて信じられなーゐ
6名無しのひみつ:2008/09/29(月) 22:12:00 ID:KXDGAk4M
成功したら朝鮮人がまた狙ってきそうだな
7名無しのひみつ:2008/09/29(月) 22:12:18 ID:AggbC8Qv
メタンハイドレートが実用化されて今回の技術が確立されれば最高!
8名無しのひみつ:2008/09/29(月) 22:12:20 ID:XR3oZCH7
ガラスもえさにするやつがいるってぐらいだからな。
9名無しのひみつ:2008/09/29(月) 22:17:01 ID:9dwERkS0
だったら、燃料タンクに地下と同じ環境を作るのが、効率いいんじゃねーの
10名無しのひみつ:2008/09/29(月) 22:19:35 ID:6V8UMdxn
( `ハ´) 「……」
11名無しのひみつ:2008/09/29(月) 22:22:52 ID:44ZjeC5R
工作・諜報員潜入開始
12名無しのひみつ:2008/09/29(月) 22:25:51 ID:M2y3fY/t
シナチョンを削減して金髪娘を増やすみたいな
13名無しのひみつ:2008/09/29(月) 22:29:48 ID:CePWy59i
今まで星の数ほどこの手のエネルギーものが
出ては消え”してるんだが糞も役立たずろくなもんじゃない
超不思議なんだよ”なぜ?
謎の黒服の男たちに消される噂はホントなんだなマジで・・
超ヤバイ利権だ話も消されるんだな・・・

14名無しのひみつ:2008/09/29(月) 22:45:38 ID:EkPA9Cer
メタンガスは韓国人が起源
15名無しのひみつ:2008/09/29(月) 22:47:21 ID:AV6hcr/2
>培養したこの2種類の微生物をCO2と一緒に油田内に注入すると、まず水素生成菌が
>油田内に残っている原油を分解し水素を作る。

原油マイナス水素で二酸化炭素できなくね?

>さらに、メタン生成菌がこの水素とCO2を使ってメタンを生成するという流れだ。

結局、二酸化炭素は減りも増えもせずに原油がメタンに変化するだけじゃね?
16名無しのひみつ:2008/09/29(月) 23:17:20 ID:XR3oZCH7
取り出しにくい液体から取り出しやすい気体にするんでしょ
17名無しのひみつ:2008/09/29(月) 23:25:18 ID:mGhPON+0
>>9
「採掘できない原油」を再現してどーするのよ
18名無しのひみつ:2008/09/29(月) 23:25:22 ID:QQWPIHfD
>>13
大学の実験室の中の技術は100のうち1つも実用化されたら儲け物だ
19名無しのひみつ:2008/09/29(月) 23:32:26 ID:e5OCp2uF
2回ほどあった長野大震災のすぐ近くで超高圧ガス注入実験を
しているだろ、そのぐらいしらないのか?
20名無しのひみつ:2008/09/29(月) 23:35:55 ID:ytE+drcC
>>15
深い地下にはもともと酸素がほとんどないし、CO2で置換されるわけだ。
だからこそ嫌気性の水素生成菌が働くことができる。
原油の構成成分中にも酸素がほとんどないからCO2は出たとしても
ほとんどでないです。
水素生成菌が原油をどの程度分解してくれるのかは知りませんが、
不飽和結合を増やしつつ、H2を放出するのでは?究極的にはCに
なるまでH2を切り離し続けていくような微生物が出てくれば、
一番効率が良いね。
21名無しのひみつ:2008/09/30(火) 03:05:35 ID:mW1QtgHR
>>究極的にはCになるまでH2を切り離し続けていくような
それは流石にエネルギーがひねり出せないんじゃないかな?
というか嫌気条件で油田から水素を生み出す反応がわからん。どう考えても吸エルゴン反応だし。
水素生成菌って有機物から水素を生成することはできるけど、石油みたいな飽和炭化水素から水素を生み出すのは無理なはず。
22名無しのひみつ:2008/09/30(火) 03:09:23 ID:mW1QtgHR
思うに石油から直接メタンを作ってるわけじゃなくて
1.水素生成菌と硫酸還元菌、メタン菌の共役系
2.どこかから流れてきた有機物を水素生成菌が分解して水素生成→メタン菌がメタン生成
3.石油の熱分解によってできた水素を基にメタン菌がメタン生成
の複合要素で成り立ってるんじゃなかろうか?
23名無しのひみつ:2008/09/30(火) 03:29:33 ID:f8fctUNE
これがうまくいくと、
新潟や秋田のしょぼい油田にCO2+細菌セットを加えたら、有望なガス田に化けるの?
24名無しのひみつ:2008/09/30(火) 06:05:22 ID:G2olq3Uf
>>12
夢のようニダ
25名無しのひみつ:2008/09/30(火) 09:17:55 ID:mzNSc4CZ
質の悪い石炭層を地下で発火させて、
石炭ガス(一酸化炭素と水素)を取り出す技術は、
何十年も前に確立されている。
その石炭ガスを地上で反応させて、
メタノールなりジメチルエーテルなりにする方が、
安くつくし用途が広いんじゃないかな。
少なくとも潜在的な資源量は ずっと大きい。
26名無しのひみつ:2008/09/30(火) 16:51:15 ID:m7U8T1Ni
石油は生物の死骸が原料ではなくて地球が生成する物だから石油枯渇は無い
って論文をどっかで見たな。この微生物使えば中東から石油を輸入しなくても
自活できるぞ
27名無しのひみつ:2008/09/30(火) 17:00:51 ID:TP3anBx9
>>1
>前田治男室長は「2015年ごろには実証試験を始めたい」と話す。

2015年になったら「2030年ごろには‥‥」と言い出す悪寒ww
28名無しのひみつ:2008/09/30(火) 17:17:08 ID:++v6KGg7
>>27
朝鮮人と一緒にしないでもらいたい
29名無しのひみつ:2008/10/01(水) 04:13:07 ID:NLzrqNKY
ぐぐったら
http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/stfc/stt083j/0802_02_topics/200802_topics.html
が出てきた

水素生成
C6H12O6+2H2O→2CH3COOH+4H2+2CO2
C6H12O6→C3H7COOH+2H2+2CO2

メタン生成
CO2+4H2→CH4+2H2O

あれ、CO2埋める必要あるの?
メタン回収用ってことかな
30名無しのひみつ:2008/10/01(水) 11:00:05 ID:p0MU+TGu
基本的に、二酸化炭素よりメタンガスの方が温室効果が高いんだが・・・

ま、出来たメタンが空中に放出されないようによほど注意すれば大丈夫だろうが。
31名無しのひみつ:2008/10/01(水) 11:48:15 ID:PWKsMrg+
>基本的に、二酸化炭素よりメタンガスの方が温室効果が高いんだが・・・

暖かくなるのは「いいこと」だろうが阿呆。
32名無しのひみつ:2008/10/01(水) 20:31:49 ID:NsDl1Mkx
>>29

C6H12O6はおそらくブドウ糖(グルコース)でしょ。
実験室で菌を培養するのに適した栄養素。
石油とは関係ないし。
そんなの例にされてもねえ・・・。
33名無しのひみつ:2008/10/01(水) 21:42:58 ID:F+W/N50k
ウンコからガスを取り出す方が早い気がする。スウェーデンじゃ
ウンコガスでバスも走っている。日本じゃ実用化は無理か?
34名無しのひみつ
鍵が微生物なのかと思ってびっくりしたぜ