【生物学】有孔虫に宇宙みえた インスレータブル構造への応用も視野に
1 :
◆NASA.emcN. @びらぼんφ ★:
石灰質の殻を持つ単細胞動物「有孔虫」。
ポップコーンのような形をした殻には、生息する海に関するさまざまな情報が残される。
有孔虫の生態はあまり分かっていなかったが、飼育実験で徐々に解明されてきた。
さらに独特な形に着目し、宇宙空間での構造物に応用しようとの研究も始まっている。
有孔虫は〇・五−一ミリほどの大きさで、主に海に生息。海底に暮らす「底生有孔虫」と、
プランクトンとして水中に浮遊する「浮遊性有孔虫」に大別できる。沖縄土産で有名な
「星の砂」は、星の形に似た底生有孔虫の遺骸(いがい)だ。
殻は、微化石として岩石や海底堆積(たいせき)物の中に残る。同位体比や微量元素を
調べると、生息当時の水温や塩分濃度、堆積した年代などが分かり、過去の気候を
知る手掛かりになる。
■生態に迫る
有孔虫の飼育実験に取り組むのは、海洋研究開発機構の木元克典技術研究主任。
「過去の環境を知ることができる面ばかり注目され、生物としての研究があまりされなかった」
と指摘する。
世界でほとんど例がない中、二〇〇一年から浮遊性有孔虫の飼育を始めた。津軽
海峡や沖縄近海で採取したものを直径二・五センチ、高さ七センチのガラス管の中に
入れて水温を管理。これまでに十種類以上の飼育に成功した。
配偶子による有性生殖のみで新しい個体を作ると考えられてきたが、飼育実験で無性
生殖もすることを世界で初めて確認。独特な形の特徴である有孔虫の殻室(チャンバー)の
作り方についても新事実を突き止めた。
浮遊性有孔虫は殻室をらせん状に増やしながら成長する。殻室を作っていく方向には
右巻きと左巻きがあり、巻き方向は水温で変わるとされていた。しかし、無性生殖で
生まれた新個体は、水温が変わらないにもかかわらず「親」と逆方向の巻きになった。
無性生殖では、親と子の個体は同じ遺伝子。巻き方向は水温や遺伝子で決まるわけでは
ないことが分かった。なぜ方向が変わるのかはまだ分からない。
浮遊性有孔虫には謎が多い。飼育を続ける中で過去の環境を推定する新たな指標が
見つかる可能性もあると木元主任は期待する。
ここまでのソース
http://www.chunichi.co.jp/article/technology/science/CK2008090902000181.html 中日新聞 2008年9月9日
ご依頼いただきました
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1220947080/6 (続く)
2 :
◆NASA.emcN. @びらぼんφ ★:2008/09/09(火) 18:46:44 ID:???
(
>>1続き)
■「宇宙」へ応用
有孔虫は、五億年以上前に地球に現れた。現在までに数回、大量絶滅を経験。その都度
ほとんどの種がいなくなったが、時間がたつとまた同じような形の有孔虫が出現してきたという。
「有孔虫の姿は長い歴史の中で、たどりついた最適な形状なのかも」と木元主任。この形に
意外な分野の研究者が着目した。
「宇宙ステーションなどの宇宙構造物をつくる際の参考になる」と話すのは、宇宙航空研究
開発機構の岸本直子開発員。三年ほど前から、木元主任らと共同研究を進める。
宇宙で大きな構造物をつくろうとしても、ロケットで運べる材料の量には限界がある。注目を
集めるのは、風船のように膜を膨らませてつくる「インフレータブル構造物」だ。
この構造物をつくるには(1)膜を畳みこんだ状態から開く「展開」(2)膨らませる「膨張」
(3)膜の強度を上げる「硬化」−の過程を経なければならない。
岸本開発員は「有孔虫も袋を膨らませるように殻室を作る。洗練された形に力学的な意味が
あるのでは」と話す。共同研究では、有孔虫の殻室の増やし方を数理モデルとして解析。
力学的特性などの解明を目指す。
将来、有孔虫の形に似た宇宙ステーションができるかも−。そんな研究者たちの夢も膨らむ。
(後略、ソース以上)
【参考】
■海洋研究開発機構
http://www.jamstec.go.jp/j/index.html
3 :
名無しのひみつ:2008/09/09(火) 18:56:08 ID:Q5EISUm/
いったい何が始まるんです?
4 :
名無しのひみつ:2008/09/09(火) 19:08:08 ID:U4jZz1tj
シムアースの新作出ないかな
5 :
名無しのひみつ:2008/09/09(火) 19:15:23 ID:9O2FJHRX
まず人間を有孔虫にDNA改造しまつ
つぎに(ry
6 :
名無しのひみつ:2008/09/09(火) 19:57:26 ID:F/T/3YSq
家でも飼育研究できそうだな
7 :
名無しのひみつ:2008/09/09(火) 20:15:25 ID:7cOiqrK0
まき方向って、同じ遺伝子でも成長や成り行き次第で変わってしまうくらい
アバウトなのかもね。
8 :
名無しのひみつ:2008/09/09(火) 20:41:48 ID:4uoOhN98
有孔虫には宇宙があります。
ゆうこ「うちゅう 」 ・・・
9 :
名無しのひみつ:2008/09/09(火) 22:06:49 ID:yRIafiDF
モヤッと
10 :
名無しのひみつ:2008/09/09(火) 22:16:08 ID:jzUcPhbZ
巻く方向なんてひっくり返せば逆になるじゃん
11 :
名無しのひみつ:2008/09/09(火) 22:16:09 ID:A6jEgauk
インスレータブル構造ってなんのことかとおもったら
インフレータブル構造かよwwww
13 :
名無しのひみつ:2008/09/09(火) 23:03:22 ID:XDV/h7y5
まあ日本の役所じゃこういう世界に前例のない実験には予算は出さないんですけどね。
14 :
名無しのひみつ:2008/09/09(火) 23:11:17 ID:SdXTA0JX
なんだ地球へのデザインは旧作の方が正しいんだな
15 :
名無しのひみつ:2008/09/10(水) 03:46:33 ID:P069ktna
16 :
名無しのひみつ:2008/09/10(水) 11:44:39 ID:1AmD/LrF
>>13 日本の科学補助金制度はコネがものを言うからな。
審査側の科学知識なんか小学生並かそれ以下だし。
冗談ではなしにトンデモ研究に補助金を出すことも珍しくないしな・・・
17 :
名無しのひみつ:2008/10/16(木) 11:54:31 ID:Go8mcMB3
18 :
名無しのひみつ:
>>7 有性生殖の場合と無性生殖の場合で、発生過程での細胞同士の膜の接着強度が変わるんじゃないだろうか。