【地球科学】グローバルに分布するクロロフィルd 近赤外線を用いた光合成の重要性 海洋研ら

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1 ◆NASA.emcN. @びらぼんφ ★:2008/08/01(金) 19:03:15 ID:???
独立行政法人海洋研究開発機構地球内部変動研究センターと国立大学法人
京都大学は、世界各地で採取された海底堆積物および湖沼堆積物を分析し、
これら全てにクロロフィルdおよびその分解生成物が含まれていることを発見しました。

これは、クロロフィルdを合成する光合成生物が、地球上のあらゆる水界中に
普遍的に分布していることを示唆しています。

クロロフィルdは、他の光合成色素が吸収できない波長700〜750nmの近赤外光を
吸収します。したがって、今回の発見は、近赤外光が光合成に利用され、地球上の
炭素循環を駆動する原動力として無視できないことを示しています。

これまでの研究ではクロロフィルdが普遍的に存在していることは知られておらず、
地球表層における光エネルギー利用に関するこれまでの常識を覆す結果です。
なお、この結果は、8月1日(米国東部時間)に米国科学誌Scienceに掲載されます。

(略)
海洋研究開発機構と京都大学は、極域から温帯域にいたるまでの海底堆積物
(北極海、ベーリング海、内浦湾、大槌湾、相模湾、東京湾)および各種湖(琵琶湖と
南極の塩湖(ふなぞこ池)および淡水湖(すりばち池))の堆積物について、高速液体
クロマトグラフィーを用いて分析した結果、クロロフィルdおよびその分解生成物
(フェオフィチンd,パイロクロロフィルd,パイロフェオフィチンd)が全ての堆積物に
含まれていることを発見しました。

上述のクロロフィルdおよび分解生成物の濃度は、クロロフィルaに比べると最大で
4%程度にしかすぎませんが、クロロフィルdは,他のクロロフィル(a, b, c)では利用
できない700〜750nmの波長をもつ近赤外光を利用するという特徴をもっていることが
分かっており、これまで光合成には、利用されていないと考えられてきた近赤外光が、
実は光合成に利用され、かつ、地球上の炭素循環に影響を及ぼしていたことが
明らかになりました。

(長文の為抜粋しました。詳細は以下のソースをご覧下さい)
ソース:
http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20080801/index.html
画像:
http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20080801/img/img1.jpg
http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20080801/img/img3.jpg
海洋研究開発機構プレスリリース 2008年8月1日

【参考】
■Science
http://www.sciencemag.org/
2名無しのひみつ:2008/08/01(金) 19:24:51 ID:CxyDOr18
これは進化の賜物だと思うよ。
火山や隕石によって大気が黒雲に覆われ太陽光が地上に届かない極限状況では
すべての光合成生物が死滅するが、近赤外線光は雲を通過するので
この光に対する光合成生物が優位になり普遍的に大繁殖していることは
生命の進化の歴史を知るいい機会になるでしょう。
3名無しのひみつ:2008/08/01(金) 19:40:21 ID:2OOVwTGo
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?冠希裸照事件最新?[?思慧]-37P-
http://image.hgazo.info/page97.php?tid=13/2008-2-9/63187_2.shtml
http://image.hgazo.info/page97.php?tid=13/2008-2-9/63187_1.shtml
http://image.hgazo.info/page97.php?tid=/13/2008-2-9/63187.shtml
?冠希裸照事件最新?[梁雨恩]-40P-
http://image.hgazo.info/page97.php?tid=13/2008-2-9/63186_2.shtml
?冠希裸照事件最新?[??思]-10P-
http://image.hgazo.info/page97.php?tid=/13/2008-2-9/63185.shtml
4( ´`ω´) φ ★:2008/08/01(金) 20:33:19 ID:???
>>1 おつです。

Science 1 August 2008:
Vol. 321. no. 5889, p. 658
DOI: 10.1126/science.1158761

Abstract
Evidence of Global Chlorophyll d
Y. Kashiyama,1* H. Miyashita,2 S. Ohkubo,2 N. O. Ogawa,1 Y. Chikaraishi,1 Y. Takano,1 H. Suga,
1 T. Toyofuku,1 H. Nomaki,1 H. Kitazato,1 T. Nagata,3 N. Ohkouch
http://www.sciencemag.org/cgi/content/short/321/5889/658

Science/AAAS | Scientific research, news and career information
http://www.sciencemag.org/index.dtl

京都大学総合人間学部 京都大学大学院人間・環境学研究科
http://www.h.kyoto-u.ac.jp/
宮下英明 准教授
http://www.h.kyoto-u.ac.jp/staff/322_miyashita_h_0_j.html

(社)日本植物学会-研究トピック-2
http://www.bsj.or.jp/topics/02/
新しいクロロフィルの研究
http://sunlight.k.u-tokyo.ac.jp/newchl.html
JAMSTEC | 独立行政法人海洋研究開発機構
http://www.jamstec.go.jp/j/
5名無しのひみつ:2008/08/01(金) 22:59:23 ID:8IFs5kJf
さすが、京大だな。ノーベル賞を数多く出している大学だ。
それと、海洋センターがアツいなぁ!
地球温暖化の影響か?
6名無しのひみつ:2008/08/02(土) 01:24:36 ID:wlu0pHLh
7 名前:止まない雨は名無しさん 投稿日:2008/08/01(金) 14:30:42 ID:l1IY2RKh0
赤外線で光合成ができるってことは、
赤外線とクロロフィルdとやらで発電できるってことで、
っていうことは、そのクロロフィルdの色素使った太陽電池ができるってことで、
そうなると、赤外線をだしている熱源があれば発電ができるってことで、
っていうことは、熱源さえあれば夜でも発電できるってことだよ地球の諸君
7名無しのひみつ:2008/08/02(土) 06:14:22 ID:Rj86kTSy
空前のシャジクモブーム到来
8名無しのひみつ:2008/08/02(土) 06:20:09 ID:EmtbnAb8
これはとても重大な発見。後になればなるほど重要性が高まっていくような種類の
9名無しのひみつ:2008/08/02(土) 15:33:43 ID:0lRLbODC

ガムに入れるしかないな
10名無しのひみつ:2008/08/02(土) 15:45:41 ID:Dk5Afv7C
淡水にもいるのが驚き
11名無しのひみつ:2008/08/04(月) 08:15:33 ID:7NyOmFDo
ひらめはこの酸素を吸ってたか。
12名無しのひみつ:2008/08/04(月) 19:07:09 ID:JxVVZpMN
珪藻類が大繁殖するにはケイ素が必要。
13しあん:2008/08/04(月) 22:12:07 ID:WKNEDXn+
「赤外線で光合成」世界の海で CO2吸収量に影響も

赤外線を光合成に使う特殊な葉緑素「クロロフィルd」が、世界中の海や湖に無視できない規模で存在することを海洋研究開発機構と京都大のグループが見つけた。地球規模の二酸化炭素(CO2)吸収量の推計に影響を及ぼす可能性がある。米科学誌サイエンスに発表した。

 植物や藻類は、ふつう目に見える光(可視光)を使って光合成を行う。赤外線を使うクロロフィルdは、シアノバクテリアという原始的な微生物の一種しか持っていないと考えられ、赤外線を使う光合成は無視できるほど少ないというのが定説だった。

 グループは、北極海や相模湾、琵琶湖、南極の池など、水温や塩分濃度が大きく異なる世界9カ所の水域の底に堆積(たいせき)した泥を分析した。その結果、すべての泥から一般的な葉緑素の1〜4%の濃度でクロロフィルdを検出した。

 クロロフィルdが光合成に使うのは近赤外線で、可視光とほぼ同じ深さまでしか届かない。このため、光が届く水域で光合成する生物の死骸(しがい)が底に沈んだ痕跡とみられる。生物の種類はまだ特定できていないという。

 海洋機構の大河内直彦グループリーダーは「今回検出された濃度などから、見落とされていたCO2吸収量をざっと見積もると地球全体で年10億トン程度(炭素換算)」という。これは大気中の年間CO2増加量の約4分の1にあたる。(安田朋起)

(2008年8月3日1時6分 朝日新聞)
http://www.asahi.com/science/update/0731/TKY200807310272.html
14名無しのひみつ
【ナノテク】太陽電池の構造に生体膜の原理を導入、光電効率の飛躍的向上に期待
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1213877241/l50