【技術】飛来放射線の方向とエネルギーが分かるガンマ線検出器の開発に成功 −JST

このエントリーをはてなブックマークに追加
1 ◆NASA.emcN. @びらぼんφ ★
JSTはこのほど、独創的シーズ展開事業・委託開発の開発課題「全方向性
ガンマ線検出器」の開発結果を成功と認定しました。

独創的シーズ展開事業・委託開発では、大学や公的研究機関などの研究
成果で、特に開発リスクの高いものについて企業に開発費を支出して開発を
委託し、実用化を図っています。

本開発課題は、独立行政法人 放射線医学総合研究所 主任研究員の白川
芳幸の研究成果をもとに、平成17年3月から平成20年3月にかけて、アロカ
株式会社に委託して、企業化開発を進めていたものです。

本新技術は、固定式円筒容器内に3個の扇形シンチレーター(蛍光結晶)を
等分割に配置し、飛来するガンマ線の方位によって各シンチレーター中に生ずる
光電子の量に差異が生ずる原理を用いることで、可動機構なしに、ガンマ線の
飛来方向とエネルギー領域を特定するものです。

従来、原子力利用施設で用いられてきたガンマ線検出器(モニタリングポスト)は
単一シンチレーターを使用した構造で、環境放射線のレベルの変動は把握可能
ですが、放射線発生源の方向の情報は得られません。

今回開発に成功したガンマ線検出器は、実用上十分な精度で全方位にわたり
放射線の方向を即時に決定できるうえ、放射線のエネルギー領域の測定も可能な
ことが確認されました。

本検出器を原子力利用施設などの周辺に複数設置すれば、異常放射線発生箇所の
即時決定や、放射性物質の移動状況の監視が可能になることから、社会の安全・
安心の確保に大きく貢献することが期待されます。

(長文の為抜粋しました。詳細は以下のソースをご覧下さい)
ソース:http://www.jst.go.jp/pr/info/info539/index.html
科学技術振興機構プレスリリース 2008年7月16日

【参考】
■科学技術振興機構プレスリリース
図1 全方向性ガンマ線検出器
http://www.jst.go.jp/pr/info/info539/icons/zu1.jpg
図2 ガンマ線検出器構造概念図
http://www.jst.go.jp/pr/info/info539/icons/zu2.jpg
図3 ガンマ線飛来方位検出原理図
http://www.jst.go.jp/pr/info/info539/icons/zu3.gif
開発を終了した課題の評価
http://www.jst.go.jp/pr/info/info539/hyoka.html
2名無しのひみつ:2008/07/16(水) 18:16:17 ID:JFHrubIO

じゃぁ逆にこれから必要なんですね。
わかります。
3名無しのひみつ:2008/07/16(水) 18:43:16 ID:sPhw4+H3
線源特定できたら、便利ダス
4名無しのひみつ:2008/07/16(水) 19:04:15 ID:3vReVdAc
可動機構が必要ないってのは便利だね。
整備点検が少なくてすむし。
5名無しのひみつ:2008/07/16(水) 21:15:44 ID:fbo3/5CE
報知器からレーダーに進化したわけか
6名無しのひみつ:2008/07/16(水) 22:03:00 ID:dISIAzpF
よし衛星に積んで打ち上げだ!
7名無しのひみつ:2008/07/16(水) 22:22:34 ID:eJpbzdRH
これは便利だ
8名無しのひみつ:2008/07/16(水) 22:38:26 ID:QX17Q5aA
全方向性
って円筒対称かよ
9名無しのひみつ:2008/07/16(水) 22:44:52 ID:5PxneWmp
>>8

上半球方向は捉えられそうだ。仰角の精度は悪そうだが。
10名無しのひみつ:2008/07/16(水) 23:20:23 ID:3Kmck1UH
一瞬スモールライトかと思った
11名無しのひみつ:2008/07/16(水) 23:24:17 ID:BLOHvgQC
常温核融合の検証に使えそう
12名無しのひみつ:2008/07/16(水) 23:30:47 ID:Xisf1+w9
いままで、そういうものがなかったのが不思議だな。
よく原子力設備を開発してたなとおもう。こわすぎ;;
13名無しのひみつ:2008/07/16(水) 23:33:15 ID:s6n8f9+O
とりあえずこれでカミオカンデ見たいのを作るとなんか解るかもしれんぞ
14名無しのひみつ:2008/07/16(水) 23:58:47 ID:vFpHWRoI
>>12
サーベメータを人が振り回せばすむから
15名無しのひみつ:2008/07/17(木) 00:07:45 ID:O56319GP
>>14

それでは稀なパルスに対応できない。
16名無しのひみつ:2008/07/17(木) 00:39:57 ID:IEhPj7JB
>>13
どっからのガンマ線を見るのか知らんが
宇宙からのは大気に遮断されるから無理だぞ
17名無しのひみつ:2008/07/17(木) 01:01:36 ID:O56319GP
>>16

将来、飛行機、高層ビルなどで核爆破が起る事もある。
18名無しのひみつ:2008/07/17(木) 07:06:11 ID:QKkmTskg
シンチレータを3分割してその比率で方向を推定するってことだな。
PETの検出器に較べたら大したアイデアじゃないけどね。
19名無しのひみつ:2008/07/17(木) 07:08:31 ID:sfpTiy+2
これって、原子力利用施設向けに複数箇所設置して高レベル放射線(異常放射線)発生時の方向の情報から、
発生源に作業員がサーベメータ等の指向性の高い測定器を持ち込んでの作業をする時間を短縮し被爆放射線量を
軽減させるために使用する以外の使い道が思いつかないのだが・・・・
(設置箇所が多ければ、それぞれの放射線レベルの変動だけで三角測量的に発生源が特定出来そうだが)

ちなみに、10年近く前からシンチレーター(蛍光結晶)ファイバーの両端に光センサ(光電子増倍管)つけて
コイル状にした物から、シンチレーター中に生ずる光電子から光センサへの感光タイムラグでガンマ線の方向と
エネルギーを測定する(方式は他にもあると思うが)測定器は存在します。
20名無しのひみつ:2008/07/17(木) 15:41:48 ID:O56319GP
>>19

今後、個人、小規模研究所レベルで核融合実験施設構築が可能になり、規制コントロールが必要になる。
それ以上に、小型水爆を作るものが出ないとも限らない。

その時の探査体制に書かせないものとなるだろう。
21名無しのひみつ
保守