【医学】腎移植に拒絶反応抑える新手法 女子医大と順大、実施へ
1 :
◆NASA.emcN. @びらぼんφ ★:
移植された臓器への拒絶反応を抑える新手法での腎移植手術を、東京女子医科大と
順天堂大のグループが近く始める。
免疫をつかさどるリンパ球の一種の「T細胞」に、特殊な処理を加えることで可能にした。
患者は手術直後以外は免疫抑制剤を飲まずにすみ、副作用を避けられる。長期的な
成功率も高まると期待される。
計画しているのは、東京女子医科大の寺岡慧教授(腎臓外科)、順天堂大の奥村康
教授(免疫学)ら。手術する女子医大の倫理委員会の承認を今春得た。親族から
腎臓提供を受けて手術する患者のうち希望者に行う。当面3〜5組に絞り、慎重を期す。
T細胞は、ウイルスや細菌など異物を認識して攻撃する免疫機能をつかさどる。移植
臓器も「異物」と認識し攻撃するのが拒絶反応で、ひどいと臓器が全く機能しなくなる。
奥村教授らは、T細胞に働きかけ、移植臓器を自己のものと勘違いさせる特殊な抗体を特定。
サルの実験で5年以上、拒絶反応を抑えられることを確認した。
新手法では、移植手術の前日に患者と提供者の血液からT細胞を採取。両者を混ぜ、
特殊な抗体とともに2週間培養して患者の体内に戻す。このT細胞が調節役として働き、
ほかのT細胞にも影響を与えて「勘違い」を連鎖させる。一方、ウイルスや細菌などへの
攻撃は衰えない。
通常の移植では、患者は免疫抑制剤を生涯飲む必要がある。だが、新手法では、手術
直後に限られる。体内でこのT細胞が働き始めたのを確認しながら次第に量を減らし、
手術から約1カ月〜1カ月半後に中止できる。
その後は免疫抑制剤を飲まずにすむため、腎障害など副作用の恐れがなくなる。数カ月
から数年で起きる可能性がある動脈硬化など慢性拒絶反応も避けることができる。このため、
手術から10年後も腎臓が機能する割合は、今より2割ほど高い9割程度にまで上がると
期待される。生体腎移植は年939件(06年)行われており、新手法が成功すれば影響は大きい。
新手法は、心臓、肝臓移植などにも応用が可能。特に、慢性拒絶反応に苦しむ心移植が
多い米国で注目されており、世界の移植医療を変える可能性がある。
ソース:
http://www.asahi.com/health/news/TKY200806290175.html 画像:
http://www.asahi.com/health/news/images/TKY200806290176.jpg 朝日新聞 2008年6月30
※依頼スレ#804より立てました
2 :
名無しのひみつ:2008/06/30(月) 17:17:13 ID:WU/y0NJE
殺人とかのニュース見ると凹むけど
こんな良い事は、バンバン流して欲しいね
毎日殺人ばかりでいやになる
3 :
名無しのひみつ:2008/06/30(月) 17:22:57 ID:YHDHz7Vg
一瞬、女医さんの実験台ならいいかもな〜と思ってしまった・・・
教授は美人女医とは限らないよな・・・
4 :
名無しのひみつ:2008/06/30(月) 17:38:59 ID:EHb9hFCC
すごいな
5 :
名無しのひみつ:2008/06/30(月) 23:29:55 ID:H7LvuFY1
免疫系疾患の多くに有効な手法じゃね?これ・・・。
かなり期待しちゃうんだけど。
6 :
名無しのひみつ:2008/07/01(火) 03:15:26 ID:h1Bj4KRT
これって、骨髄移植とかに応用したら、HLA合って無くてもOKになるのかな?
7 :
名無しのひみつ:2008/07/01(火) 03:32:31 ID:gt9Da+ot
実際にやろうとするのが凄いなって感じの手法だな。
8 :
名無しのひみつ:2008/07/01(火) 10:01:05 ID:dVj1jBX4
日本だと臓器移植自体が少ないのがネックだろうか。
9 :
名無しのひみつ:2008/07/01(火) 10:26:03 ID:59lk9WDd
特殊な処理?
10 :
名無しのひみつ:2008/07/01(火) 11:40:54 ID:dVj1jBX4
11 :
名無しのひみつ:2008/07/01(火) 14:10:55 ID:UB6sNXqV
技術記事は朝日の方が他よりずっといいからなぁ・・・。
12 :
清水一彦:2008/07/01(火) 14:31:05 ID:Q6rIE66k
これはオレが作った技術。
13 :
名無しのひみつ:2008/07/01(火) 15:54:50 ID:8ibZuEHI
豚のT細胞と一緒に培養したら豚の肝臓を移植できるとかいう話に
発展しないのだろうか?
14 :
名無しのひみつ:2008/07/01(火) 17:23:30 ID:UB6sNXqV
拒絶反応の具合が桁違いになりそう・・・無理じゃないかなぁ。
15 :
名無しのひみつ:2008/07/01(火) 17:51:08 ID:dVj1jBX4
>>13 今回の手法は記事を読む限りでは他者を識別している部分をごまかす方法だと思うので、
異種間の識別方法が同様の手段であるならば、可能な可能性もありそうですが…
16 :
名無しのひみつ:2008/07/02(水) 01:23:18 ID:rVfg3kwu
この手法が完全且つ安全で、移植全般に使用できるとするならば
今トレンドの万能細胞を使った治療でも応用できそうだなあ。
ある人の幹細胞を大量に培養しておいてこの処理をしておけば、予め心筋シートだとかを生産しておいてまったく他人の患者に対して使用できるのでは?
17 :
名無しのひみつ:2008/07/02(水) 01:49:03 ID:6/8BPjHP
結構凄い事のように思うのだけど、レスが少ないのは何故なのだろうか。
18 :
名無しのひみつ:2008/07/02(水) 05:12:11 ID:XLEP97Sv
世間はES細胞だとかiPS細胞だとか騒いでる段階だし、
そっちに比べると華がないとでも思われてるんじゃない?
19 :
名無しのひみつ:2008/07/02(水) 11:00:43 ID:0SqCPq+P
ESやiPSは確かに凄いが、すぐに臨床応用出来る範囲は狭いし、
発展していくには凄い時間がかかるだろうからなぁ。
こっちはもう実施だから成功したら凄い事だ。
20 :
名無しのひみつ:2008/07/02(水) 19:26:00 ID:muh8mqRV
それよりも移植自体難しい技術じゃなくなってるってことに驚いた
21 :
名無しのひみつ:2008/07/02(水) 20:40:58 ID:3Qv4akg3
腎臓は独立した太い血管系もあるし、臓器として小さいから
循環不全で腐り落ちることもまずないし。
腸管みたいに長いのだと大変だろうね。特に大腸は血流悪いから。
22 :
名無しのひみつ:2008/07/04(金) 00:41:03 ID:u4PaZQ2r
なんだvitroでTregを増やす奴か?
23 :
名無しのひみつ:2008/07/16(水) 20:16:41 ID:l83QdIqZ
これって、腎炎の治療にも使えない?
白血球の免疫力調整出来るなら・・・
24 :
名無しのひみつ:2008/07/16(水) 23:09:38 ID:TnWemsfZ
免疫デフラグ?
25 :
名無しのひみつ:2008/07/17(木) 00:13:24 ID:LAtRSPXK
俺朝日と毎日が信用ならなくて困っているんだけど
記事の信用性を高める方法って何か良い案ある?
26 :
名無しのひみつ:
>>20 移植手術にも色々あって
腎移植手術自体はさほど難しくない
むしろ拒絶反応などの術後管理が大変
そういう意味でもこの抗原抗体反応を直接コントロールする技術がうまくいったら凄い