【気象学】雨乞いよさらば?40年ぶりに人工降雨実験 高知沖上空

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1 ◆NASA.emcN. @びらぼんφ ★
雨つぶのタネとなる物質を雲の上からまいて「人工降雨」を作り出す実験が、
27日、高知県沖の上空で行われた。気象庁気象研究所(茨城県つくば市)など
10機関が、3年間の予定で取り組む。

国レベルで人工降雨実験を行うのは約40年ぶり。今年は7月初めまで約10
フライトを予定している。

雲がある高さの気温が0度より低い場合には、鉛筆の芯状に固めた長さ5ミリほどの
ドライアイス、0度以上なら微粉末にした塩など吸湿性物質をまく。雲の中の水蒸気を
凍らせたり、雨粒を成長させたりして降雨を誘発する。

今回は、ヘリコプターから雨の核となる塩を約20キロ試験的にまき、上空の水分
変化を調べる小型機でその後を追った。

準備の遅れで実験開始が梅雨の時期と重なってしまったが、気象研究所の村上正隆
室長は「実際に雨が降るかどうかではなく、吸湿性のパウダーをまくことによって
雲の中でどのような変化が起きるのか、人工降雨に関する科学的な基礎データを
集めることが今回の実験の目的」と説明している。

ソース:http://www.asahi.com/science/update/0627/OSK200806270080.html
画像:http://www2.asahi.com/science/update/0627/images/OSK200806270081.jpg
朝日新聞 2008年6月27日20時17分

【参考】
■気象庁気象研究所
http://www.mri-jma.go.jp/
■四国新聞
気象庁物理気象研究部・村上正隆室長に聞く
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/article.aspx?id=20080622000055