□大麦 食用に「適」か「不向き」か 世界初 違い決める遺伝子発見〜岡山大 [05/08/08]
岡山大の研究グループが、実と殻がくっついた一般的な大麦と、きれいに分かれて食用に適した
大麦の違いを決める遺伝子を世界で初めて発見した。同大資源生物科学研究所の武田真教授(植物遺伝学)らの
グループが突き止め、3月4日付米科学アカデミー紀要電子版に掲載された。(中略)
武田教授らは実と殻が分かれやすい裸麦の遺伝子の仕組みを解明し、塩害や寒害に強い野生種の大麦を
食用に品種改良できないか、8年前から研究してきた。
研究では皮麦と裸麦の遺伝情報を比較分析した結果、実と殻を接着する役割を果たす脂質を作るERF遺伝子が
違いを決めることがわかった。裸麦は突然変異でERF遺伝子が働かなくなり、実と殻がきれいに分離するとみられる。
世界の100品種の裸麦を調査したところ、すべてに共通してERF遺伝子を含む染色体の一部が欠けていることから、
メソポタミア地域で起きた1回の突然変異で皮麦から裸麦が生じ、各地に広がった可能性が高いこともわかった。(後略)
http://mainichi.jp/area/okayama/news/20080508ddlk33040494000c.html (引用元配信記事)
毎日jp
http://mainichi.jp/index.html [05/08/08] 配信
Abstract
Published online on March 3, 2008, 10.1073/pnas.0711034105
PNAS | March 11, 2008 | vol. 105 | no. 10 | 4062-4067
Barley grain with adhering hulls is controlled by an ERF family transcription factor gene regulating
a lipid biosynthesis pathway
Shin Taketa*,, Satoko Amano*, Yasuhiro Tsujino*, Tomohiko Sato*, Daisuke Saisho, Katsuyuki Kakeda,
Mika Nomura*, Toshisada Suzuki*, Takashi Matsumoto, Kazuhiro Sato, Hiroyuki Kanamori||, Shinji Kawasaki
and Kazuyoshi Takeda
http://www.pnas.org/cgi/content/abstract/105/10/4062 Proceedings of the National Academy of Sciences
http://www.pnas.org/