【電子技術】2層グラフェンナノリボンによりグラファイト原子層の制御不能な電子ノイズを抑制(米国)[2008/3/6]

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1芋の煮っ転がされφ ★:2008/03/07(金) 05:56:04 ID:???
[米国ニューヨーク州ヨークタウン・ハイツ 2008年3月6日(現地時間)発]
IBM(本社:米国ニューヨーク州アーモンク、会長:サミュエル・J・パルミサーノ、NYSE:IBM)
の研究者は6日(現地時間)、現在のシリコンベースのコンピューター・チップで用いられて
いるものよりもはるかに小型のナノ電子回路を構築する材料としてグラファイト(黒鉛:鉛筆に
用いられているのと同じ素材)を使用することによって、業界が抱える最も複雑な問題のひとつを
解決するのに有効な発見をしたと発表しました。

IBMの科学者は世界で初めて、グラファイトから作られている2次元の原子一個の厚みを
持つグラフェン(graphene)をわずか原子数個の長さに縮小するときに発生する、電気信号に
よる不要な干渉を抑える方法を発見しました。

全世界の科学者は、現在のシリコン・トランジスターよりもはるかに小さい代替品として、
グラフェンの活用について研究してきました。

グラフェンは、炭素原子の2次元ハニカム格子で、原子サイズの金網のようなもので、有望な
電気特性を示すことと、現在最小のコンピューター・チップ内部のコンポーネントと比較して
非常に小さいサイズのトランジスターや回路で使用できる可能性を秘めていることから、科学
および技術面で高い関心を集めてきました。

このようなナノデバイスを利用する場合の問題は、デバイスの大きさと、発生する制御不能な
電気ノイズの量が反比例する点にあります。小さくなればなるほど、ノイズ、すなわちデバイスの
有用性を妨げるあらゆる種類の干渉を発生させるグラファイトの周囲で飛び回る電荷がどんどん
大きくなります。

この傾向は、フーゲの法則として知られており、グラフェンナノリボンやカーボン・ナノチューブに
基づくデバイスばかりでなく、従来のシリコンベースのデバイスでも発生します。

IBMのカーボン・ナノチューブおよびグラフェンの研究を指揮しているIBMの研究者、ペードン・
アボーリス(Phaedon Avouris)博士は、次のように語っています。

「ナノスケールになると、フーゲの法則による雑音の影響は、強調されてしまいます。というのは、
デバイスの大きさは、わずか数個の原子サイズというほぼ最小限界にまで迫っており、そうなると、
発生するノイズが、有用性を実現するために必要となる電気信号の大きさを圧倒し得ることになります。
高名な物理学者、ロルフ・ランダウアーの言葉を借りれば、ナノスケールでは、『ノイズが信号となる』のです。
言い換えれば、オン/オフを切り替えようとしている信号に対してノイズが同等になってしまえば、
有用な電子デバイスをナノスケールで製造することはできない、ということになります。」

IBMの科学者は、グラフェン・ベースの半導体デバイスの雑音を実際に抑制することができることを
発見し、6日にその成果を学会誌『ナノ・レターズ(Nano Letters)』で報告しました。

IBMの研究者はこの実験によって、まずグラフェンの単層、すなわちシートを使用してトランジスターを
構築し、このデバイスが実際にフーゲの法則に従っていることを確認しました。小さくなればなるほど、
発生するノイズが増加するのです。

※以降を省略します。続きはソースをご覧下さい。

当報道資料は2008年3月6日(現地時間)の発表の抄訳です。

■ソース
IBM(http://www.ibm.com/jp/ja/)ニュースリリース[2008年3月6日]
http://www-06.ibm.com/jp/press/2008/03/0602.html
■関連URL
http://pubs.acs.org/cgi-bin/abstract.cgi/nalefd/asap/abs/nl080241l.html
2名無しのひみつ:2008/03/07(金) 05:56:35 ID:h84L+Ex4
層か層か
3名無しのひみつ:2008/03/07(金) 06:06:35 ID:JY1IzjsS
日本語でおk
4名無しのひみつ:2008/03/07(金) 06:28:49 ID:EwHy1aBc
光制御かナノカーボン技術、どっちが先にPCに実用化されるんだろ
5名無しのひみつ:2008/03/07(金) 07:15:28 ID:5zn8O2ac
ハニカム王子
6名無しのひみつ:2008/03/07(金) 09:06:20 ID:f11RcHqs
カニカマ玉子
7名無しのひみつ:2008/03/07(金) 09:22:09 ID:QH7zoc8K
>>4
先に来るのは光というか導波管技術だな、光ファイバーは
物理的に大きすぎるし。がんばってCPUとDRAMの接続ぐらいだろ。
多セルを実装するタイプなら紫外線域の周波数で半導体の上に面実装した
タイプ。可視光なら基盤上を這わせるタイプという差。
この辺はコネクタとか位相とかが面倒な話になるので。大容量メモリ
が物理的に巨大化した場合の配線に可視光のファイバーというのは納得
できる。
しかしチップ内の配線を減らす為(発熱も減らす)の光なら導波管だろう。
カーボンナノは10ギガ以上の周波数の超小型素子などではいけるだろうが
大規模の集積化したものを作るまでまだまだ技術は進んでいない。
とおもわれ。
半導体の上を通す細い光ファイバーは作れない、何故なら波長がファイバー
の細さより長いから。故に金属の導波管で紫外線領域の通信が今後
有力になりそうだという話>IBMは試作品を既に作っている
8名無しのひみつ:2008/03/07(金) 10:56:11 ID:UJgRxd7N
俺も制御不能な性欲を抑制したい(´・ω・`)
9名無しのひみつ:2008/03/07(金) 11:05:39 ID:5k/LH3CH
発表したと言うことは既に軍事で実用化されてるということだな。
脳に埋め込む補助記憶装置とか。
10名無しのひみつ:2008/03/07(金) 11:26:52 ID:nBg4NHdE
どうすごいのかわからないぐらいすごい。
とりあえずノイズを増やしてみた。
11名無しのひみつ:2008/03/07(金) 11:51:10 ID:Uuu4Uucy
よく判らんから、誰か詳しい方
日本海軍の戦艦に例えて説明してください。
12名無しのひみつ:2008/03/07(金) 12:49:29 ID:UJgRxd7N
>>11
信濃ぐらいスゴイ
13名無しのひみつ:2008/03/07(金) 13:13:55 ID:R+LzVDxh
>>11
護衛艦はるさめ(自衛官コスプレの中原麻衣と植田佳奈付き)ぐらい
14名無しのひみつ:2008/03/07(金) 13:52:39 ID:/JrneSpF
この技術によってPS4は携帯機ながら気象予測スパコン並みの性能を手に入れた。
15名無しのひみつ:2008/03/08(土) 19:14:33 ID:VfL/nn3e
NECは何をしているんだ
16名無しのひみつ
外部の電磁波ノイズを、グラファイト1層分の電子雲によるプラズマ振動で
シールドして、ノイズが下がるというだけのことでしかないね。
装置を金網で覆えば電磁シールドになるというのとそれ程違わないだろ?