都心の花粉、遠路はるばる 静岡、福島、新潟から飛来
花粉症シーズンはもう目の前。東京都心のスギ花粉は関東近郊からだけでなく、約200キロ離れた
静岡県西部や福島、新潟県からも飛来している可能性の高いことが、気象情報会社「ウェザー・サービス」
(千葉県成田市)のシミュレーションで分かった。
福島県から静岡県にかけての杉林約1万平方キロメートルを4400のブロックに分割。花粉が最も
飛びやすい時期に当たる2月中旬から4月にかけての花粉の放出量や風速、風向き、雨など花粉飛来に
影響する昨年のデータに基づき、杉林で発生した花粉がどこまで飛んでいくかコンピューターで解析した。
飛来量の分析区域とした東京都品川区の花粉量は、東京都の奥多摩や神奈川県の丹沢、埼玉県の
秩父など近郊の山林由来のものが大気1立方メートル当たりそれぞれ100個以上と多いが、杉が多く
繁殖している静岡県西部からの花粉も同様に100個以上と、関東近郊に匹敵する量が飛来しているとの
結果が出た。
福島県や新潟県からも、静岡よりは大幅に少ないが、途中で2000メートル級の山を越え花粉が飛んで
きているとみられることが分かった。
2008/01/23 09:17 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/200801/CN2008012301000105.html