【神経学】パーキンソン病 遺伝子操作による臨床試験が好結果〜コーネル大等 [06/22/2007]

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□パーキンソン病 遺伝子操作による臨床試験が好結果〜コーネル大等 [06/22/2007]

 体のふるえなどが起きるパーキンソン病患者の脳内で不足する物質を、遺伝子治療によって増やし、
症状を改善することに、米コーネル大などの研究チームが成功した。

 臨床試験の初期段階で、対象の患者は12人だけだが、治療から1年たっても効果は持続している。
詳細は23日付の英医学誌ランセットに発表する。

 研究チームは、神経の興奮を抑えるGABAという物質が、患者の脳内の視床下核という部分で不足する
ことに着目。GABAの生成を促す酵素「GAD」の遺伝子を特殊なウイルスに組み込み、視床下核に入れた。注入は、
半身の左右どちらかをつかさどる部分だけに行った。その結果、注入部位に対応する半身で、症状が12人とも緩和。
パーキンソン病の重症度を表す点数が、注入前に比べて1年後には平均27%も下がった。
ウイルスが細胞に感染し、GADを作り出しているらしく、副作用は見られない。

 研究チームは今年後半から、患者の数を増やして効果を確かめる第二段階の臨床試験を計画している。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070622it03.htm (引用元配信記事)

科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/ [06/22/2007] 配信

【The Lancet】
http://www.thelancet.com/
【The Lancet journals】
http://www.thelancet.com/journals
【Cornell University】
http://www.cornell.edu/
【Cornell University - Wikipedia, the free encyclopedia】
http://en.wikipedia.org/wiki/Cornell_University
【Parkinson's disease - Wikipedia, the free encyclopedia】
http://en.wikipedia.org/wiki/Parkinson%27s_disease
【メルクマニュアル家庭版, パーキンソン病 91 章 運動障害】
http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/sec06/ch091/ch091d.html

2( ´`ω´) φ ★:2007/06/23(土) 02:43:33 ID:??? BE:478992285-2BP(6222)
【東京都神経研: パーキンソン病】
http://www.tmin.ac.jp/medical/01/parkinson4.html

 大脳基底核には、大脳皮質の広い領域から、運動に直接関与した情報だけでなく、感覚や情動、
あるいは認知機能に関する情報など、運動発現に影響を与えるさまざまな情報が入力されます。
これらの情報は大脳基底核で統合・処理されたのち、運動内容を決定する信号として、最終的には
前頭葉の運動野から脊髄に出力されますが、その際、大脳基底核は、大脳皮質、特に運動野や前頭前野が
分布する前頭葉との間でループ回路を形成します。つまり、前頭葉から出力された運動情報や認知情報は、
大脳基底核を巡り、その大部分が視床を介して再び前頭葉に戻るようなループ回路の中を伝達されるわけです(図3 正常)。

 大脳基底核の神経回路には、入力部である線条体と出力部である淡蒼球内節や黒質網様部の間を直接つなぐ
「直接路」と、介在部である淡蒼球外節と視床下核を経由して両者を間接的につなぐ「間接路」の2つが存在すると
考えられています。

 直接路と間接路を形成する線条体の細胞はGABAを有する抑制性であり、大脳基底核の修飾部である黒質緻密部から
ドーパミン入力を受け、それぞれ興奮もしくは抑制の相反する神経活動を示します。つまり、直接路を形成する細胞には
D1受容体を介してドーパミン入力が興奮性に作用するのに対し、間接路を形成する細胞にはD2受容体を介してドーパミン入力が
抑制性に作用するわけです(図3 正常)。

 また、淡蒼球内節と黒質網様部もGABAを有する抑制性の細胞で構成されており、常に活発に活動しているため、
そのターゲットである視床の神経活動を持続的に抑制しています。前頭葉からの入力により線条体の細胞が興奮すると、
直接路を介して淡蒼球内節や黒質網様部の神経活動が抑制され、一時的に視床に対する抑制が取り除かれる、
いわゆる「脱抑制」という現象が起こります。これにより視床および前頭葉の活動性が亢進し、結果的に必要な運動が惹起される
と考えられます(図4 正常)。

 他方、間接路については、淡蒼球外節から視床下核への神経連絡がGABAによる抑制性で、視床下核から淡蒼球内節や
黒質網様部への神経連絡がグルタミン酸による興奮性であるため、視床および前頭葉に対して直接路とは逆の効果をもたらす
ことになります(図3 正常)。

 視床下核から淡蒼球への連絡と線条体から淡蒼球への連絡を細胞レベルで比較すると、前者が淡蒼球の比較的広い領域を
カバーするのに対し、後者は狭い領域に限局することが知られています。したがって、直接路が狭い領域への脱抑制効果を
とおして特定の運動の発現に寄与するのに対し、間接路はその周辺領域への抑制効果により、それ以外の不必要な運動の抑止に
貢献していると考えられます(図4 正常)。

 パーキンソン病とは、黒質緻密部のドーパミン細胞が変性・脱落することによって、線条体でドーパミンが枯渇し、
無動、固縮、振戦を主徴とする運動障害が発症する疾患です。その際、D1受容体を介する線条体の直接路細胞への
興奮性入力が消失することにより、これらの細胞の活動性が減弱し、その結果、淡蒼球内節の神経活動は亢進します。
他方、D2受容体を介する線条体の間接路細胞への抑制性入力が消失することにより、これらの細胞の活動性が亢進し、
その結果、淡蒼球外節の神経活動の減弱と、それに続く視床下核の神経活動の亢進が起こり、淡蒼球内節の神経活動は
亢進します。

 このように、パーキンソン病における線条体でのドーパミンの枯渇は、直接路と間接路のいずれにおいても、
淡蒼球内節(黒質網様部でも同様)の神経活動を上昇させる方向に作用し、最終的に視床および大脳皮質の活動性を抑制する
ことになります(図3 パーキンソン病)。つまり、パーキンソン病では、淡蒼球内節や黒質網様部における神経活動の亢進によって、
視床および大脳皮質に対する脱抑制が不十分になるため、運動を円滑に発現できなくなり、無動症状を呈すると解釈できるわけです
(図4 パーキンソン病)。

東京都神経科学総合研究所
http://www.tmin.ac.jp/index.html

3名無しのひみつ:2007/06/23(土) 03:57:45 ID:MwcSvzSA
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4名無しのひみつ:2007/06/23(土) 16:52:49 ID:fHRabRA9
ぐみおいしいね。
5名無しのひみつ:2007/06/23(土) 17:26:27 ID:mnrLfudT
ホーキンズ博士復活だな
6名無しのひみつ:2007/06/23(土) 18:28:44 ID:TGTfUIob
キーパーソンがパーキンソン
7名無しのひみつ:2007/06/23(土) 18:35:37 ID:5CU2uTze
マジでパーキンソン病の良い治療方法が早く見つかって欲しい。
パーキンソン病で苦しんでいる人を見ると
凄い辛そうなのがわかる。
8名無しのひみつ
『本当はヤバイ!韓国経済 迫り来る通貨危機再来の恐怖』
三橋貴明/著 彩図社 1,500円
ttp://news03.7andy.jp/?4_5877_179_1