■ニセ科学に関心、東京のフォーラムで参加者倍増
2007年07月07日21時43分 朝日新聞
マイナスイオン、ゲルマニウム、血液型性格判断などに根拠があるのか――。
科学的なようで科学的ではないニセ科学(疑似科学)の実態や、それらがはびこる背景を語る「ニセ科学フォーラム」が7日、東京の学習院中・高等科であった。
家電製品の説明や観光地の滝の宣伝などで目にする「マイナスイオン」の「効用」について京都女子大の小波秀雄教授は
「マイナスイオンは滝のしぶきから発見されたが、美しい自然と重ねて癒やしや体に良いと宣伝に使われているだけで、科学的根拠に基づく証明はない」と強調した。
ニセ科学がはびこる背景を、大阪大の菊池誠教授は「人を納得させるのにさも科学っぽい言葉を用い、万能であるかのように見せている」と指摘した。
小波教授は「不確かな情報が一斉に流れるネット社会の影響も大きい」と述べた。
会場には昨年の倍の約230人が集まり、ほぼ満席の盛況。
主催者の一人、同志社女子大の左巻健男教授は「『発掘!あるある大事典2』の捏造(ねつぞう)や『ナントカ還元水』が話題になり、関心が高まったのでは」と話した。
ttp://www.asahi.com/life/update/0707/TKY200707070413.html