>>700 >>681でつよ。
別に、「エセ科学」って言われてもいいよ。
でも、あなたが言っている「エセ科学」で世界の感染症対策が決まっている
ということもお忘れ無く。
医学系の弱点は、他の理系に比べて、ある現象の線引きをするのが非常に難
しいというところがあるんですよ。癌の治療なんかはまさにその例で、一つ
の癌という現象に対して、普通に考えれば、一つの方法で治療できるはずだ
けど、実際には人間の個体差に応じていろんな治療法があり、治療法を一つ
一つ試してみないと分からない。じゃあ、予防しましょうという話になると、
起こりえるかも知れない危険因子を、日々の生活の中で除外していくしかな
い。そうやって、対策を講じるしかないわけです。
感染症だって同じで、鳥インフルエンザを起こすウイルスは一つだけど、鳥
インフルエンザが感染することによる社会的損失は、結局どうなるか、誰に
も分からない。じゃあ、感染しないように予防しましょうとなると、最悪の
ことを考えて対応するしかない。
国立感染研の岡部先生は個人的にもよく知っているし、田代先生も何度か講
演会に聞きに行ったことがあります。やはり、彼らの危機感は、最悪の事態、
特に社会的パニックをどう防ぐかを一番に考えているわけです。そうなると、
多少、オオカミ少年になってしまっても致し方ない部分はあると思います。
ただ、予防医学は、なかなか一般の方に理解していただけないことも事実で、
我々は、現場での研究者、たとえば鳥取大学の伊藤先生や京都産業大学の大
槻先生、北海道大学の喜田先生などの研究を参考に、感染の予測をしていき
ながら、対策を講じていることを理解していただきたいのです。