【研究】テレビゲームを止められない理由「根本的な心理的要求を満たせるゲームほど、何度もやりたくなる」[01/29]

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32名無しのひみつ
MMORPGにおける、いわゆる「狩り」にみるオペラント条件付け

MMORPG上の狩りとは、自分が操作するキャラクターをより有力なものとするため、
経験値やその類、ゲーム内マネーなどのポイント稼ぎのため、
あるいはレアアイテム(希少性の高い強力な武器)を獲得するために、
自分が程ほど楽に倒せる程度のモンスター(倒されるために設定された無人敵キャラクタ)を、
日常的に大量に倒し続ける行為である。

日常的に大量に行うので、たいていのMMORPGでは、作業が単純化されその行為自体には飽きが来る。
しかしそのモンスターを倒すと上記のような「報酬」が得られるため、
ゲームをプレイするとはいっても実質その報酬のために労働する形となる。

その報酬の出方は絶妙である。
狩りが日常化していない初期プレイヤー向けには、とにかく倒せば倒しただけの確実な報酬を出す。
これは「連続強化」であり条件付けを学習させる。
日常化が進んだへヴィープレイヤー向けには、へヴィープレイヤーでも満足の行く高い報酬をまれに出す。
これは「間欠強化」であり学習済みの条件付けを長期的に維持する効果がある。
このプレイヤーのプレイの日常化度合いに応じて報酬を変動させるさじ加減を「変動比率スケジュール」と呼ぶ。
ネズミの実験では生理的な欲求を満たす報酬が必要だったが、人間に対しては社会的な報酬(それが仮想的に
演出されたに過ぎないものであっても)でも行動が変化する。