【生化学】リン酸化酵素によるDNA複製開始の制御メカニズムを解明

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1 ◆KzI.AmWAVE @Hφ=Eφ ★

 JST(理事長 沖村憲樹)と情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所(所長 小原雄治)は、
真核生物のDNAの複製開始の制御メカニズムを明らかにしました。

 生命体の遺伝情報を担う染色体とその染色体を構成するDNAは、1回の細胞分裂で一度だけ
正確に倍加(複製)するように制御されています。この制御に異常が生じると、細胞1個あたりの
DNAの量が変動したり、細胞が異常な分裂を続けることでガン細胞化へと繋がる可能性があります。

 本研究チームは、パンやお酒の製造に用いられてる出芽酵母のDNA複製に必要なSld3タンパク
質が、細胞周期の移行時に働くリン酸化酵素(サイクリン依存性キナーゼ、CDK)によりリン酸化され、
Dpb11タンパク質との結合で複製開始すること、一方Dpb11タンパク質量の増加やSld3と結合する
Cdc45タンパク質への変異の導入により、Sld3がリン酸化されなくても複製が起こることが判りました。
さらに、Sld3がリン酸化されなくても複製が起こる状態にしたまま、リン酸化型変異Sld2タンパク質を
持つ細胞では、CDK活性がなくてもDNA複製が開始しました。これは、CDKによりSld2、Sld3タンパク
質がリン酸化されたことが、DNA複製開始を制御している主因であることを意味しています。
この成果はDNAの複製を人工的に制御することにより、がんの治療に結びつく可能性も秘めています。
(以下ソースにて)

科学技術振興機構プレスリリース
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20061214/index.html

CDK-dependent phosphorylation of Sld2 and Sld3 initiates DNA replication in budding yeast
Nature advance online publication 13 December 2006 | doi:10.1038/nature05465;
http://www.nature.com/nature/journal/vaop/ncurrent/abs/nature05465.html
2名無しのひみつ:2006/12/15(金) 01:39:43 ID:n3Nsg1lf
じっくりことこと煮込んだスープは実際じっくりことこと煮込まれていないことに怒りを感じる。
3名無しのひみつ
はっきり言ってこのスレは伸びない