【医療】大部分の急性気管支炎では抗生物質の投与は不要

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1( ^ω^)ノおいーす φ ★:2006/11/25(土) 21:05:55 ID:??? BE:154594278-PLT(10061)
米国では、急性気管支炎患者の70〜80%に抗生物質が処方されています。
しかし臨床エビデンスに従った治療を心がけるのではあれば、大部分の場合には
急性気管支炎を抗生物質で治療することは控えるべきかもしれません。

2006年11月16日のNew England Journal of Medicine(NEJM)誌に、
急性気管支炎の臨床レビュー報告が発表されています。

この臨床レビューでは40歳の急性気管支炎の症例が提示され、
その評価方法と治療方法がまとめられています。

その中で著者等は、これまでに得られたエビデンスを紹介しつつ、
治療可能な病原体が同定されている時には抗菌療法がより有益な
場合があるが、急性気管支炎の大部分には抗菌薬の使用は勧められないと明言しています。

抗菌物質のセクションで紹介されているエビデンスは以下の通りです。

(1)Antibiotics in acute bronchitis: a meta-analysis. Am J Med 1999;107:62-67.:
急性気管支炎に対する抗生物質使用の効果を評価したメタ解析結果。エリスロマイシン、
ドキシサイクリン、トリメトプリムスルファメトキサゾールの使用で症状持続期間を僅かに0.3-0.5日ほど短縮。

(2)Azithromycin for acute bronchitis: a randomised double-blind, controlled trial. Lancet 2002;359:1648-1654.:
上記の(1)のメタ解析が完了した後に発表されたアジスロマイシン vs ビタミンCの二重盲検試験の結果。
7日時点での健康関連QOLで両治療群に差はなし。3日または7日時点での仕事、学校、
通常の活動に復帰できた患者の割合も両治療群で差はなし。

(3)Antibiotics for acute bronchitis. Cochrane Database Syst Rev 2004;4:CD000245-CD000245.:
急性気管支炎に対する抗生物質使用に関するコクランレビュー。有意だがほんの僅かの咳の期間の
減少が認められた(0.6日)。体調不良を訴える日数は抗生物質治療で有意に低下せず。
一方抗生物質による有害事象が増加。


‥> Reference
Antibiotics usually useless for bronchitis: study / Reuters

http://today.reuters.com/news/articlenews.aspx?type=healthNews&storyID=2006-11-15T220534Z_01_N14347619_RTRUKOC_0_US-BRONCHITIS.xml&WTmodLoc=HealthNewsHome_C2_healthNews-2


‥> Article
Acute Bronchitis. N Engl J Med. 2006 Nov 16;355(20):2125-2130.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=retrieve&db=pubmed&list_uids=17108344&dopt=Abstrac

ソース
http://www.biotoday.com/view.cfm?n=16415
2rr:2006/11/25(土) 21:07:40 ID:pODNLmEv
2get
3名無しのひみつ:2006/11/25(土) 21:17:04 ID:4sAKDKeg
セフェム系との比較は無いのか
4名無しのひみつ:2006/11/25(土) 21:17:31 ID:q2oLM8Bm
風邪に抗生物質なんて儲けるために出してるようなものでは
5名無しのひみつ:2006/11/25(土) 21:33:24 ID:riSUSXWa
なにをいまさら
うるさい抗生剤信者のクレームよけと訴訟対策でしかないのはわかりきってることだろ
6名無しのひみつ:2006/11/25(土) 21:34:37 ID:cF9m/Egy
日本ほど抗生物質を乱用してMRSAやVREを量産している国はない
日本では90%の病院がMRSAに汚染されているがちゃんと管理されている北欧ではほとんどない
院内委員会では常に感染源の犯人探しと消毒の話ばかり
使用する医師こそが真犯人なのに看護師に責任を押し付けている
特に術前使用、術後不使用を徹底してほしい
7名無しのひみつ:2006/11/25(土) 23:35:33 ID:hKqu/lT1
各々の解析において、抗生物質投与群と、非投与群において、
肺炎にまで進行して「重症化した症例数の比較データ」はないのか?
8名無しのひみつ:2006/11/25(土) 23:39:03 ID:Oa/hjMFi
僕はかかりつけの3つ位の病院では抗生物質投与されないよ。

まあ、アレルギーで使った日には、下痢・発熱・悪寒・じんましんと
散々だからなのだが。
9名無しのひみつ:2006/11/26(日) 01:24:35 ID:MDocvhLn
こういうエビデンスは日本には通用しません。
日本では抗生物質を使わなかった患者が万が一悪化したら
「使っていたら治ったかもしれない」理論により医者の敗訴です。
日本の医者に逃げ道はありません。
10名無しのひみつ:2006/11/26(日) 01:30:30 ID:H5fTk9wD
抗生物質=特効薬って・・・。
植え付けられてるよなあ・・・日本人。
11名無しのひみつ:2006/11/26(日) 01:51:39 ID:tib12SrX
>>9
逆でしょ。きっちりしたエビデンスがないから敗訴するんだよ
12名無しのひみつ:2006/11/26(日) 01:56:29 ID:qJwpT1kO
>11
おいおい・・・
13名無しのひみつ:2006/11/26(日) 02:27:48 ID:MDocvhLn
>>11
エビデンスがいかにきっちりしていようとも
1人でも助かる可能性のあるというエビデンスならば
弁護士はそこをつき、裁判官はそれを認めてしまいます。

日本ではエビデンスを出せば出すほど、医者に不利な
ように解釈されると言うことです。
14名無しのひみつ:2006/11/26(日) 02:32:23 ID:MDocvhLn
もう一度言わせていただきます。

日本の医者に逃げ道はありません。
15名無しのひみつ:2006/11/26(日) 08:19:31 ID:hpeagSmq
>>6

10年前ほどはMRSAっていうと隔離してしっかりやっていたんだが、
今では蔓延しすぎて「MRSAは隔離してもしょうがない」とか言う始末。
で、隔離してしっかりやっている病院とかはベッドがまわらない基幹病院などから
「隔離してしっかりやっているとやっていないうちが文句言われる
 隔離してもしょうがないんだからやられるとうちが迷惑」とか言われてしまう。

本当に日本の医療ダメかもわからんかもね。
16名無しのひみつ:2006/11/26(日) 08:26:44 ID:A7ABGR9u
医学的には「何を今さら」だな。
訴訟的、社会的には別だが。
17名無しのひみつ
患者の痰を採取して、PCR−TGGEでDNA断片をクローン化した後に
塩基配列を読めば3日で原因菌を検出可能。
3日以内なら肺炎に進行する前に手を打てそう。