【軍事技術】米空軍が「ジェットモグラ」型兵器を開発、敵の地下秘密基地まで潜って攻撃

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1白夜φ ★
米空軍が地下に穴を掘りながら進み、地下深くに存在する敵の秘密基地まで到達したら
そこで爆発を起こすことで通常の兵器では破壊不可能な地下基地を破壊する特殊な兵器の
開発を進めていることが米ジェネラルダイナミックス社の公開資料により明らかとなった。

衛星による偵察能力や精密誘導爆弾の進歩に伴い、米国の敵対勢力を中心に地上からは
存在が確認できない地下に秘密基地を建設する傾向が強まってきている。中東のテロリスト
勢力や北朝鮮などを中心に軍事施設の地下化が進んでいることを受けて米空軍は空中から
投下すると衝撃を利用して地下10メートルまで潜り、地下で爆発を起こすバンカーバスターと
呼ばれる特殊爆弾を開発。しかし、バンカーバスターは地下10メートル前後に存在する構造物
しか破壊できず、それより深い場所に存在する構造物を破壊できる兵器はこれまでは存在して
こなかった。

今回、米空軍が米ジェネラルダイナミックス社と共同で開発を進めていることが明らかになった
地底掘削型兵器はWORM(ミミズ)と呼ばれているものとなる。直径6.25センチで全長76センチ大の
WORMはミミズと同じように節目があり、油圧制御の節目を膨らませて自身を回りの地盤に
固定させて、先端の突起物で地下に空間を空ける。次は自身を伸張させて空間が空いた空間
まで進み、今度は収縮する。それを繰り返すことによって地下の土壌を150メートル、20時間に
渡って進むことが可能だとしている。

米ジェネラルダイナミックス社では強固な岩盤でない限り、ほぼどのような土壌であっても
WORMは進むことが可能とのべている。

米空軍ではこれと同じような複数の「ジェットモグラ」のような掘削型兵器の開発を進めており、
土壌などに応じて使い分けることによってどのような現場であっても確実に敵の秘密基地を
破壊できることを目標においている

Technobahn
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200611171932

画像
1950年代に米空軍が開発を行っていた大型の原子力トンネル掘削装置
http://www.technobahn.com/news/365a7c4a6b861b3f7acc4439417aa4a22e1833f0/200611171932.jpg
米ジェネラルダイナミックス社の資料で公開されたWORMの地下掘削技術の原理図
http://www.technobahn.com/news/365a7c4a6b861b3f7acc4439417aa4a22e1833f0/2006111719322.jpg