食べ物による更年期症状改善の主役は、大豆イソフラボンから腸内細菌がつくる「エクオール」と見ら
れるようになってきたが、大塚製薬はエクオールをつくる乳酸菌を発見、体内から取り出すことに成功し
たと発表した。日本人の半数はこうした菌を腸内に持たないといわれ、大豆を食べても効果がなかった
人には朗報だ。食品にも応用可能なエクオール産生菌を取り出したのは世界初。
エクオールは、女性ホルモンと似た構造を持った物質。大豆イソフラボンの一種であるダイゼインが腸
内で分解されてでき、更年期症状の改善や乳がんの予防などに役立つ可能性がある。
ただ、日本人の約5割、欧米人の約7割は産生菌を持たず、大豆イソフラボンを食べてもエクオール
にまで分解できない。共同研究をした渡邊昌・国立健康・栄養研究所理事長は、「食品に応用できれば、
分解ができない人だけでなく、アレルギーで大豆が食べられない人もエクオールを摂取できるようになる
かもしれない」と話す。 (朝日新聞) - 11月20日11時52分更新
ソース:goo - asahi.com
(´・ω・)つ【
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/K2006112001770.html】
補助引用
大塚製薬 News Release 2006年11月17日付けより
▼更年期症状の改善の鍵となる“エクオール”を産生する乳酸菌「ラクトコッカス20-92」株を発見その単
離に、世界で初めて成功
(略)
「ラクトコッカス20-92」株は、2002年、当社佐賀栄養製品研究所が発見した安全性の高い乳酸菌で、
この乳酸菌が大豆イソフラボンの成分の一つであるダイゼインからエクオールを産生します。
当社では、乳酸菌「ラクトコッカス20-92」株を利用したエクオールの研究開発を進め、商品化を予定
しています。
近年の大豆イソフラボン研究の中で、更年期の諸症状の改善に関与する主な物質はダイゼインの
腸内分解物であるエクオールであることが提唱されています。しかし、腸内で大豆イソフラボンをエクオー
ルに分解するエクオール産生菌を持つ人の割合は、日本人で約5割、欧米人で約3割であることが分
かってきました。
これまでの疫学研究や大豆イソフラボンの研究の中で、更年期の諸症状の改善効果にバラつきが
あったのは、腸内にエクオール産生菌を持つ人と持たない人がいたためだと考えられます。
(略)
(´・ω・)つ【
http://www.otsuka.co.jp/company/release/2006/1117_01.html】