世界初!イーサネットを束ねて高性能クラスタ通信を実現
〜筑波大学のスーパーコンピュータPACS−CS向けに通信ソフトウェアを開発〜
株式会社富士通研究所(注1)は、国立大学法人筑波大学(以下、筑波大学)
計算科学研究センター(注2)と共同で、PCクラスタシステム(注3)向けの
高速通信ソフトウェアを開発しました。
安価な汎用のギガビットイーサネットを複数本束ね、ソフトウェアのみで
毎秒1.4ギガバイトという専用ネットワーク並みの高い通信性能を達成しました。
また、本技術は、筑波大学の2,560ノードからなる超並列クラスタ型スーパーコンピュータ
PACS−CSに搭載され、高いアプリケーション実行効率を達成しました。
■ 開発の背景
大規模なPCクラスタシステムにおいては、一般には多くの計算機間を接続する
ネットワークに専用ネットワーク(クラスタインターコネクト)を使います。
しかし、この専用ネットワークは高価で、システムのコストアップにつながってしまいます。
これに対して、筑波大学計算科学研究センターでは、汎用の安価な
ギガビットイーサネットを複数束ねたネットワークを持つ
超並列クラスタシステムPACS−CSを開発しました(図)。富士通研究所は、これまでの
PCクラスタ技術の実用化経験を生かして、PACS−CS向けに
通信ソフトウェアライブラリ(ソフトウェア部品)を共同開発しました。
■ 課題
一般に、イーサネット上ではインターネットの基本的なプロトコルであるTCP/IPが使われますが、
TCP/IPの複雑な処理と、オペレーティングシステムにおけるデータのコピー処理に時間がかかり、
複数のギガビットイーサネットを束ねても高い通信性能が得られませんでした。
■ 開発した技術
汎用のイーサネットを束ねて高い通信性能を達成するために、まずPACS−CSの通信ソフトウェア
SCore(注4)上で、専用ネットワークでも採用されている
ゼロコピー通信技術(注5)を実現しました。一般に通常のクラスタシステムではこの機能を
専用のハードウェアで実現していますが、今回開発した通信ソフトウェアライブラリは、これを
ソフトウェア技術のみで実現しています。
また、Linuxのカーネル(基本部分)処理を徹底的に分析することで、処理量の少ない
軽量な独自の通信プロトコルを開発しました。本プロトコルはTCP/IPとは異なり、
複数のイーサネットからのメッセージ処理が競合しません。これらの結果、
従来に比べ一桁小さな処理時間での通信処理が可能となりました。
■ 効果
従来ギガビットイーサネットを束ねても 2本分の毎秒250メガバイトの通信性能が限界でしたが、
PACS−CSではギガビットイーサネット6本を束ねて双方向で
毎秒1.4ギガバイト(転送効率 93%)の性能を達成しました。これは、
専用ネットワークInfiniBand 4x SDRを超える実効転送性能です。
この通信機構を用いたPACS−CSシステムは、スーパーコンピュータの標準的なベンチマークソフトである
Linpackで10.35テラフロップス(注6)の実効性能を達成し、2006年6月の
スーパーコンピュータTop500(注7)世界ランキングで34番目に高速なシステムとして認定されました。
■ 今後
今後は、PACS−CS上でさらなるアプリケーション性能を高めることに協力すると共に、
PACS−CSシステムの安定稼働に協力していきます。また、本技術は一般の
PCクラスタ、ならびに10Gbitイーサネットなど次世代ネットワークに対してもそのまま適用可能です。
実際に10Gbitイーサネットに適用した結果、2枚で毎秒2ギガバイト以上の通信性能を確認しています、
今後、本技術を一般PCクラスタ利用へ展開するとともに、次世代ネットワークにも応用していく予定です。
以上
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=144096&lindID=1 マンション屋上に女性を連れ込み乱暴したとして、警視庁は東京都あきる野市、富士通不動産株式会社指定協力会社 株式会社アイ・シー・エス(井草・コンサルティング・サービス)取引主任者 西田隆史容疑者を強姦(ごうかん)致傷容疑で逮捕した。
調べによると、西田隆史容疑者は11月2日午後11時半ごろ、あきる野市の路上で帰宅途中の20代の女性の後をつけ、女性の自宅マンションのエレベーターに一緒に乗り込み、ナイフを突きつけて脅したうえ、屋上に連れ込み乱暴した疑い。
西田隆史容疑者はこのほか、強制わいせつ事件数件について「自分がやった」と認めており、動機について「仕事でストレスがたまっていた。女性が無抵抗なので犯行を重ねるようになった。」などと供述している。警視庁では余罪があるものと見て調査を進めている。
西田隆史容疑者は富士通不動産株式会社指定協力会社である株式会社アイ・シー・エス(井草・コンサルティング・サービス)の取引主任者。
アイ・シー・エスは「事実関係を確認し、厳正に対処する。」とコメント。