フロリダ州ケープカナベラル──米航空宇宙局(NASA)は16日、来年のスペースシャトル
打ち上げ日時を、それぞれ約1カ月程度、延期する予定だと発表した。外部燃料タンクの
在庫状況から、延期が必要となったとしている。
打ち上げ延期予定が認められれば、来年最初に国際宇宙ステーション(ISS)に向かう
「アトランティス」は、2月22日から3月16日に打ち上げ日が変更になる。
このほか、6月11日の「エンデバー」は同28日に、8月9日の「アトランティス」は9月7日に、
それぞれ打ち上げが延期される。
NASAの報道官によると、3年前に空中分解した「コロンビア」の事故を受け、外部燃料タンク
の設計を変更したが、昨年夏に米南部を襲った大型ハリケーン「カトリーナ」により、ルイジアナ
州ニューオーリンズにある外部燃料タンクの製造工場が被害を受け、計画通りに製造が進んで
いないという。
報道官は、「カトリーナの影響がまだまだ尾を引いている」と述べ、理解を求めている。
NASAは来年、計4度のシャトル打ち上げを計画している。今年は12月7日に、「ディスカバリー」
を打ち上げる予定。
CNN
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200610180027.html