【生物学】脱皮のメカニズム発見=脱皮ホルモンと制御ぺプチドホルモンの関係解明

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1T.O.L.A. ◆MYWAY4076w @科学屋さん φ ★

 農業生物資源研究所と東京大などの研究グループは、昆虫の脱皮・変態に
かかわる二種類のホルモンの働きとメカニズムを発見した。ホルモンの分泌量に
応じて脱皮を進めたり止めたりする機能があり、害虫を脱皮させずに殺す新たな
農薬の開発に役立つと期待されている。

 昆虫が成長する過程では、幼虫が脱皮を繰り返して大きくなり、さらに幼虫から
サナギ、サナギから成虫へと変態する。この時、体内で「脱皮ホルモン」が合成
されることは知られていた。

 脱皮ホルモンは、昆虫の胸部にある「前胸腺」と呼ばれる組織で合成される。
前胸腺には、脳から数本の神経がつながっているが、これまでその役割は
分かっていなかった。

 研究グループはカイコを使って実験した結果、脱皮ホルモンの合成を制御する
ペプチドホルモンが、この神経を通って前胸腺に直接運ばれていることを突き止
めた。さらに、その量が増えると、脱皮ホルモンの合成を抑える関係にあることも
分かった。

 幼虫が脱皮できないままだと、餌を食べなくなり、やがて死ぬ。

 ペプチドホルモンは、昆虫によって種類が異なるため、特定の害虫を退治する
農薬の有効成分となる可能性があるという。 

【ここがミソ】
 昆虫の脱皮は、古い皮膚を脱ぐ行動と、新しい皮膚を作ることが一緒になっている。
脱皮ホルモンは、新しい皮膚を作らせる働きを担っている。

 脱皮は昆虫の生死に直結するだけに、体内の別の器官に影響が出ないことや、
反応の早さなど厳密なホルモン分泌の制御が欠かせない。神経がその経路だった
ことは当然だろう。

ソース:中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/00/ibg/20060703/lcl_____ibg_____003.shtml
2名無しのひみつ:2006/07/05(水) 23:18:23 ID:0D45TKTL
>害虫を脱皮させずに殺す新たな農薬の開発に役立つ

人間でたとえると真性包茎のまま死ぬってことなんだろうな
3名無しのひみつ :2006/07/05(水) 23:31:35 ID:nuwA600S
超力招来でヘでもねえぜ!
4名無しのひみつ:2006/07/05(水) 23:55:26 ID:xMLQW6fG
まあ、クワガタブリーダーには朗報かもね。
5ドラえもん ◆deadBlueMo :2006/07/06(木) 00:45:46 ID:/HjlAd0T
脱皮してません
6名無しのひみつ:2006/07/06(木) 12:08:15 ID:JRgv4Uxo
>>3
ほほう
7名無しのひみつ:2006/07/06(木) 22:14:04 ID:uTu34MeX
おれのテポドンも脱皮しそうです。
8名無しのひみつ:2006/07/07(金) 00:03:21 ID:WK4Xhl9X
これでウーパールーパーみたいなんにはならんのかね
体長30cmの毛虫とかさ
9名無しのひみつ:2006/07/07(金) 10:32:13 ID:73hZlUM8
>ペプチドホルモンが、この神経を通って前胸腺に直接運ばれている
科学板にしてはヒドイ言い方じゃないのか?
10名無しのひみつ:2006/07/09(日) 22:01:36 ID:zIbCDiN/
age
11名無しのひみつ:2006/08/13(日) 11:20:46 ID:nkbiA+kb
さなぎになる信号を遮断して邪魔してやれば、いくらでも大きい
幼虫になるのでしょうか?たとえばバナナほどもあるような
カイコの幼虫とかです。そうして充分大きくなったあとでさなぎに
なる信号を出してやれば、夏みかんさいずのマユが取れますか?
12名無しのひみつ:2006/08/13(日) 12:06:53 ID:gqVzjE50
そうか、それが原因だったのか…






オレの場合も…
13名無しのひみつ:2006/08/17(木) 13:27:42 ID:QKhis1N0
>>11
カイコの過剰脱皮の研究はつくばの研究所でなされていますよ。
例えば5齢(終齢)幼虫に幼若ホルモン(JH)を投与すれば、本来なら次の脱皮のあと
サナギになるはずなのに6齢幼虫になります。これに更にJHを投与して…を繰り返せば
いくらでも大きな幼虫を作れるはずです。しかし実際にはいくつかの理由から限界があるのですが。
こうして大きくなった幼虫は太い絹糸を吐いて大きいマユを作ります。さすがに夏みかん
サイズとまでは行きませんけどねw




一度見てみたいモスラのガットパージ
14名無しのひみつ :2006/08/17(木) 13:32:49 ID:VU7AjrZx
脱皮しないまま、巨大な5令幼虫に作物食い尽くされる心配
はないのだろうか?はやく蝶や蛾にしちゃった方がよかったり
しないのか?
15名無しのひみつ:2006/08/17(木) 17:31:31 ID:SRezyMc3
例えばカイコの終齢(または過剰齢)幼虫では幼若ホルモンの血中濃度が低下した後
サナギになるための条件付け(コミットメント)が起きて、脱皮ホルモンの血中濃度
上昇とともに自然に餌を食べるのをやめてマユを作りはじめます。そのタイミングと
成長速度の関係から、幼虫の大きさはほぼ決まっていて、それはカイコ以外の多くの
鱗翅目昆虫(農業害虫を含む)でも同様です。
なので「脱皮しないまま」の「巨大」な「幼虫」が「作物食い」続けることはありません。
逆説的に脱皮しない幼虫は外骨格の大きさに縛られて成長できないので餌を食べられない
とも言えます。

>はやく蝶や蛾にしちゃった方がよかったりしないのか?
害虫防除の立場から、例えば脱皮ホルモン活性物質を用いて標的昆虫の内分泌環境を攪乱し、
脱皮異常を起こさせて駆除するという発想はあります。




なんだかなー誘導尋問っぽいなーw
16名無しのひみつ:2006/08/23(水) 01:23:11 ID:bPLa7cry
>13

>カイコの過剰脱皮の研究はつくばの研究所でなされていますよ。
>例えば5齢(終齢)幼虫に幼若ホルモン(JH)を投与すれば、本来なら次の脱皮のあと

これは十数年前名古屋大でやっていたことのマネです。

逆にエクダイソンを飼料に混ぜると体は大きくならずに何回でも脱皮すると言う研究があります。
これはつくばの研究所でやってました。回数が問題ではないということですね。

17名無しのひみつ:2006/08/31(木) 00:11:36 ID:JJFxrssK
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     ホッシュ [Sred Hossu]
     (1875〜1934 イギリス)
18名無しのひみつ:2006/08/31(木) 13:34:18 ID:zxUcwKNr
俺の芋虫の脱皮が遅い理由がわかった・・・
19今日のAha体験:2006/08/31(木) 13:57:43 ID:UqTgkmrp
なるほど。 >>18の芋虫の脱皮に関わる物質も
サイクロペンタノパーハイドロフェナントレン核を
共通に持っている。 するどい!
20名無しのひみつ
>>18
環境ホルモンのせいです。合掌。