これまでに知られているどの生物の分類にも当てはまらない、不完全な「核膜」を持つ
微生物を東京医大神経生理学講座の小塚芳道兼任講師らの研究グループが、伊豆諸島
南方の深海底で31日までに発見した。
現在すべての生物は、DNAを包んでいる核膜やミトコンドリアなどを細胞内に持つ「真核
生物」と、これらを持たない原核生物の「古細菌」「真正細菌」の3つに分類されている。
発見された微生物は原核、真核両者の中間的な特徴を持っており、原核生物から真核生物
への進化の過程を明らかにするための重要な手掛かりになるという。
微生物は、明神礁近くの深さ約1300メートルの海底で2000年に採取された泥の中から
ゴカイの仲間のウロコムシに付着している状態で見つかった。
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